【ブ源(中国江西省)2014年6月25日PRN=共同JBN】中国・江西省のブ源県はこのほど、伝統豊かな街並みの観光を推進する中国中央テレビ「中国ニュース」番組で「ノスタルジア」と題するショートフィルムを公開した。ふるさとの街並みを懐かしむ想いを深める田園風景の数々は、古来の村落と田園風景を観光資源の中心とするブ源の郷村観光開発に新しい意義を付与している。
ブ源の郷村観光は近年、急速な発展を遂げてきた。中国で観光客に人気がある新しい観光地の一つ、伝統的村落として必見ともいえる場所の代表はブ源県の著名景勝地区、江湾である。この村落のエコロジーを保護し、村をあるべき姿で記憶に残してもらうため、ブ源の郷村観光開発と建設事業は現存する建築物と周囲の景観を古くからのありようのままに再建するとともに、建物の新築においても古くからの建築と同一の外観とたたずまいを維持するという原則を守っている。その最大限の努力を払うことによって、通りや路地は共に街並みを形成する建造物とともに、できた当時のありようを維持することになる。
古来からの建築が村落の物質的歴史を形成しているとすれば、世代から世代へと受け継がれ、地元の住民たちによって保存されてきた生活慣習や習俗文化は生きている歴史である。ブ源の郷村観光開発はその当初から儺舞(Nuo dance) 、徽劇(Anhui drama)、 竜尾硯(dragon tail ink stone)、徽派三雕(three Hui carvings)、 抬閣(Taige dance performance) 、豆腐架(paste tofu)、そして郷村独特のちょうちん展示「灯彩」など郷村独特の生きた伝承芸能文化を発見し、保存することに重点を置いてきた。
誰でも心のどこかにノスタルジア(郷愁)という感情とふるさとの思い出を残しておきたい気持ちを宿している。自分たちが継承してきた郷村文化を保存する責任者でもあるブ源県の観光当局者は古くからの村落の伝承文化と記憶を残そうと奮闘する一方で、訪れる人が誰であろうと、失われた故郷をしのぶノスタルジア(郷愁)と望郷の想いを満たすことができるホームタウンにブ源を変えようとしている。