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ACAMSとFAST(奴隷制と人身売買に対抗する金融)が、金融犯罪対策専門家のための無償の認定トレーニングコースで日本の現代奴隷制に立ち向かう

Association of Certified Anti-Money Laundering Specialists (ACAMS)
2023-09-20 09:00 731

この社会的影響力のある事象に関するプログラムを通じて、違法金融行為の調査員は、強制労働や性的目的による人身売買などの特定に必要なツールを獲得することができます

東京, 2023年9月20日 /PRNewswire/ -- 日本における違法金融行為防止のための継続的な取り組みの一環として、ACAMSと、国連大学政策研究センター(UNU-CPR)に拠点を置く奴隷制と人身売買に対抗する金融(FAST)は、金融犯罪対策(AFC)専門家のための社会的影響力のある事象に関する無償提供の認定トレーニングコース「現代奴隷制および人身売買防止の取り組み―パート1」の日本語版を公開しました。

ACAMSの日本会合で公開されたこの認定トレーニングコースでは、新たなケーススタディの分析を含め、人身売買業者と関連のある金融活動を特定、調査、報告するための戦略を概説します。

Walk Freeにより作成された2023年世界奴隷指数によると、アジア太平洋地域は現代の奴隷制の被害を受けている人の数が最も多く、推計2,390万人に上ります。日本だけでも、およそ14万4,000人(1,000人当たり1.1人)が現代の奴隷制の被害を経験しています。

人間の搾取は世界で最もまん延した犯罪経済であり、現代の奴隷制と人身売買は加害者たちにとって実入りの良い商売です。国際労働機関(ILO)の推計によると、強制労働により生み出される収益は年間1,500億米ドルに上ります*。この違法な資金の大部分がグローバルな金融システムを通じて移動しており、緩和対策において重要な役割を果たすことを金融セクターに期待する声が高まっています。

ACAMSのスコット・ライルスCEOは次のように述べています。「現代の奴隷制は現代における最大の危機の1つであり、世界中のあらゆる場所で罪のない人々が危険で品位を傷つけるような条件のもとわずかな賃金で働かされたり、性的な目的で売り飛ばされたりしています。しかし、金融機関と法執行機関が一丸となって、そうした犯罪の支えとなる違法な資金の流れをあぶりだせば、現代の奴隷制に今すぐ終止符を打つことができるのです」

「このイニシアチブは、日本各地のAFC専門家に、金融セクターを守るためだけでなく、誰かの父や母、息子や娘の命を救うために重要な役割を果たすことができるよう力を与えます」と、ライルスCEO は話します。

FASTイニシアチブのプロジェクト・ディレクター、アリス・エクスタイン氏は次のように述べています。「ACAMSとFASTの共催による認定トレーニングコースの翻訳版を作成することで、この重要なリソースのアクセシビリティが高まり、より多くの専門家に、現代の奴隷制と人身売買に取り組むうえで必要な指針を提供することができます。金融セクターの関与なしにこうしたリスクに対処することは不可能であり、今回の翻訳版作成は金融セクターの行動能力強化の一助となります」

日本語版に続いてフランス語版とスペイン語版の公開も予定されており、より多くの金融セクターの専門家に認定トレーニングコースの受講の門戸を開くことで、現代の奴隷制と人身売買に対するグローバルな闘いの強化に貢献します。

2020年以降、ACAMSは社会的影響力のある事象に関する認定トレーニングコースを6つ公開しており、そのうちの3つ(「現代奴隷制および人身売買防止の取り組み―パート1およびパート2」ならびに「金融情報によるオンライン児童搾取の防止」)はFASTとのパートナーシップによるものです。

ACAMSの社会的影響力のある事象に関する認定トレーニングコースの6つのうちの2つは翻訳版が公開されています(「違法な野生生物取引の撲滅―パート1」の中国語簡体字版と日本語版、および「現代奴隷制および人身売買防止の取り組み―パート1」)。詳細については、下記リンクをご覧ください:https://www.acams.org/en/training/acams-social-impact-certificates

「現代奴隷制および人身売買防止の取り組み―パート1」(日本語版)は、下記リンクよりご覧いただけます:www.acams.org/ja/トレーニング/認定トレーニングコース/現代奴隷制および人身売買防止の取り組み  

*「利益と貧困:強制労働の経済学」(2014年)、ILO。

ACAMS®について

ACAMSは、金融犯罪防止(AFC)に関する教育、ベストプラクティス、およびピア・ツー・ピアのネットワークづくりの機会を世界中のAFC専門家に提供することを目的とする主要な国際会員組織です。全世界180を超える国や地域に10万人以上の会員を抱えるACAMSは、マネー・ローンダリング防止/テロ対策の金融・制裁に関する知識共有、ソートリーダーシップ、リスク軽減サービス、ESGイニシアチブ、および官民対話のプラットフォームの提供を通じて、金融犯罪を撲滅するというミッションに尽力しています。当協会のCAMS認定資格は、AFC専門家のための認定資格のゴールドスタンダードであり、CGSS認定資格とCCAS認定資格は、それぞれ、制裁スペシャリストと暗号領域のAFC専門家を対象としています。ACAMSの60を超えるチャプターは、世界各地でトレーニングとネットワークづくりのイニシアチブを通じ、当協会のミッションをさらに拡大しています。詳細についてはacams.orgをご覧ください。

FASTについて

奴隷制と人身売買に対抗する金融(FAST)は、現代の奴隷制と人身売買に対抗するために金融セクターを動員することを目的とした、国際連合大学政策研究センター(UNU-CPR)に拠点を置く複数の利害関係者からなるイニシアチブです。FASTは、政府、国際機関、金融機関のナレッジパートナーです。協力関係の構築と生存者の情報に基づいたアプローチにより、国連の持続可能な開発目標(SDGs)、とくにターゲット8.7に沿って、現代の奴隷制と人身売買を根絶するために世界中のパートナーと協力しています。詳細:www.fastinitiative.org

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ソース: Association of Certified Anti-Money Laundering Specialists (ACAMS)