危機下の教育のための国連の世界基金が、900万人近い子どもたちに教育を提供してきたことを示す成果報告書を発表。
【ニューヨーク2023年9月8日PR Newswire=共同通信JBN】国際識字デー、そして持続可能で平和な社会を築くための教育の力を世界が祝うなかで、危機下の教育のための国連の世界基金であるEducation Cannot Wait(ECW)(教育を後回しにはできない基金)は、世界の指導者たちに対し、財政支援を拡大するよう呼び掛けています。
8日発表された年次成果報告書によると、ECWとそのグローバル戦略パートナーは、2016年の基金設立以来、質の高い全人的教育を880万人の、うち2022年だけで420万人の子どもたちに提供してきました。
ゴードン・ブラウン(Gordon Brown)国連グローバル教育担当特使兼ECWハイレベル運営グループ議長は「ECWの新たな成果報告書に概説されたこの実績は、躍進しているグローバルファンドが、質の高さを達成しつつ、力強く、スピードと敏捷性をもって動いていることを物語っています。献金者が支援に乗り出す一方で、資金ギャップは拡大しており、2022年には緊急時に必要とされる教育の30%しか資金が拠出されていません。私たちは、より多くの教育資金を確保することで、この課題に立ち向かわなければなりません」と述べました。
ECWは、今後3年間で2000万人の子どもたちに手を差し伸べる「2023-2026年戦略計画」の下で成果を完全に達成するには、約6億7000万米ドルの資金不足に直面しています。
ECWのヤスミン・シェリフ(Yasmine Sherif)事務局長は「希望と勇気をもって、私たちは気候変動、残忍な紛争、強制移住によって引き起こされた世界の困難な課題に立ち向かうことができます。最も取り残された人々のために、教育への大胆な投資を行う勇気を奮い起こすことで、私たちはそうすることがでます」と述べました。
現在までに、ECWは44カ国の教育プログラムに資金を提供してきました。COVID-19の大流行で世界中の学校が閉鎖された際、ECWはプログラム再編成により対応し、さらに3220万人の子どもたちに支援の手を差し伸べました。
ECWの投資は、世界で最も社会から疎外された子どもたちに手を差し伸べるために重要な前進を遂げています。2022年に支援を受けた420万人の子どもたちのうち、21%が難民、 14%が国内避難民でした。
2022年、ECWの対応には、東アフリカの干ばつとパキスタンとスーダンの洪水への助成を通じて、気候危機に強い焦点が当てられたことなどがあります。ECWはまた、ウクライナでの戦争と、チャド湖地域とエチオピアにおける暴力の再燃に対応するための、新たな資金拠出を承認しました。
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