【済南(中国)2023年7月20日PR Newswire=共同通信JBN】Shandong Energy Group(Shandong Energy)、ファーウェイ(Huawei、華為技術)、Yunding Technologyは2023年7月18日、世界初のエネルギー分野向け商用大規模AIモデルPangu Mine Model(盤古鉱山モデル)を共同発表しました。このモデルの目的は、鉱業におけるAIのアプリケーションを強化し、ワークショップ規模のAIモデル開発をファクトリー規模の開発に転換することにあります。
Shandong EnergyのLi Wei会長は「私たちとの旅を共にする仲間は、同じことを考えています。世界をリードするICTインフラとスマートデバイスのプロバイダーとして、ファーウェイはShandong Energyのデジタルトランスフォーメーションという目標を共有しています。両社は互いに補完し、相互に補強しています。私たちは、さまざまなシナリオでAIアプリケーションの奥行きと幅を広げ、AIを継続的に活用して鉱業の自動化を進め、より高い効率を達成し、労働集約度を減らし、安全性を向上することで、鉱業のインテリジェンスレベルを高めることを目指しています」と述べました。
エネルギー分野において世界で初めて大規模AIモデルを商用利用する先駆者として、Shandong Energy、Yunding Technology、そしてファーウェイは鉱業向けで初となるAIアプリケーションの実装を開始しました。これらは、工業生産における大規模AIモデルのパイロット検証をベースに開発されたもので、石炭採掘、トンネル掘削、主要輸送、補助輸送、吊り上げ、安全監視、山はね防止、選炭、コークス化という9つの作業活動に関連する合計21のアプリケーションシナリオがあります。
山はねは採掘において特に難しい問題です。山はねを防ぐ主な手段は負荷除去の穴を掘ることですが、その品質が重要です。Shandong EnergyはLilou炭鉱とXinjulong炭鉱で大規模AIモデルを展開し、この問題に対処しました。このモデルは視覚認識機能を備え、負荷を軽減する掘削品質をインテリジェントに分析し、山はね防止担当者の品質検証を支援して検査からのワークロードを82%軽減します。以前はこうした点検を完了するのに3日を要していましたが、今では10分に短縮され、許容率は100%になりました。
Shandong Energy、Yunding Technology、そしてファーウェイは2022年初めに共同イノベーションセンターを設立しました。鉱業をよりスマートにするため、3社は運用管理とインテリジェント生産の分離、構内データ処理、大規模な再現性、少量サンプルからの学習と分析を特徴とするPangu Modelを導入しました。共同イノベーションセンターのAI運用システムは、セントラルトレーニング、エッジ推論、クラウドエッジ協調、使用することによる学習、ノンストップ最適化を活用しています。同センターのAI管理システムは、グループ管理と炭鉱エクセキューションで構成されています。石炭生産の管理は事後処理的・手作業集約的なものから、プロアクティブでインテリジェントなものへと転換しました。
ファーウェイ・マイン・ビジネスユニット(Huawei Mine BU)のZou Zhilei会長は次のように述べました。「AIはこれからも鉱業の高度化を後押しし、石炭生産をより安全で環境に優しく、半自動化または全自動化する上で重要な役割を果たすでしょう。ファーウェイは今後も業界の変革に深く取り組み、Pangu Modelの強力な機能をより幅広い業界で利用できるようにします。私たちはパートナーが特定のシナリオにおける業界の問題を解決できるよう協力し、より大きな価値を創出していきます。商用Pangu Mine Modelを初めて発表したことで、鉱業とエネルギー部門全体の高品質な発展に新たな推進力が注入されました」