ロンドン、2023年6月23日 /PRNewswire/ -- オリジナルの作品は、世界的な足跡を築き、世界最大のコンテンツカタログの所有者(米国のスタジオ)や深く根付いた地元のプレイヤーとの競争に直面しているネットフリックス(Netflix)にとって、さらに大きな戦略的重要性を持つようになりました。オムディア(Omdia)がプラムリサーチ(PlumResearch)のデータを用いて実施した新たな分析により、米国をはじめとするネットフリックスの主要市場におけるオリジナル作品の重要性が明らかになりました。
米国では、2023年1~3月の総視聴時間の35.6%がネットフリックスのオリジナル作品でした。米国は最大の市場であり、2023年第1四半期には合計148億時間がストリーミングされました。ポーランドで視聴された総時間に占めるオリジナル作品の割合は、40%弱と最も高いものでした。一方で、日本(20.6%)と韓国(25.4%)が下位でした。
ネットフリックスがオリジナルコンテンツに巨額の投資をしたことを考えると、これらの割合は低いように見えますが、オムディアは昨年、ネットフリックスのオリジナル作品の大部分が米国で制作されたと推定(2022年に公開された全935タイトルのうち、403タイトル)しています。
ネットフリックスのオリジナル作品(その国で制作されたオリジナル作品)の視聴状況を分析すると、ネットフリックスのローカル作品での成功について、明らかに異なる見方ができます。韓国で視聴された全オリジナル作品の時間のうち、国内タイトルが68%近くを占めていました。米国も61.4%と高く、両国とも次点の日本を大きく引き離しています。ドイツでのドイツ語によるオリジナル作品の視聴率はわずか2.7%でした。
「オリジナル作品にますます重点が置かれ、多額の投資を行っていることを考えると、実際にこれらのタイトルに行く視聴の割合は驚くほど低いように思われます」と、オムディアのシニアプリンシパルアナリストであるTim Westcott氏は述べています。「その理由としては、特定の非オリジナルコンテンツ、特に劇場映画だけでなく、ネットフリックスに買収された一部のテレビシリーズの好調なパフォーマンスが続いていることなどが考えられます。ハリー・ポッターの映画、そしてブルックリン・ナイン-ナインやリック・アンド・モーティのようなテレビシリーズが、イタリアやドイツのような他の国でも上位にランクインしています」
「もうひとつの理由は、カタログの厚みです。ネットフリックスは2012年からサービスを開始していますが、ウォルト・ディズニーやWBディスカバリー、パラマウントのような規模にはなっていません」
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