【貴陽(中国)2023年4月6日PR Newswire=共同通信JBN】
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貴州省竜里県にあるGuizhou Tiancheng Elite Technology Holdings Co., Ltd.の責任者であるShu Xiaozhong氏は「今年は企業内にさらに細分化したデータセンターを設置し、付加価値の高いデータサービスを提供する方針です」と語りました。
この会社は、中国の公的血液バンクや予防接種デジタル外来サービス向けのソフトウエアの大手プロバイダーです。Tiancheng Eliteは10年以上にわたりソフトウエアサービス業に足場を築いてきましたが、以前は貴州省でのビッグデータ発展の恩恵を受けているとしか言えませんでした。現在、企業向けデータセンターの建設は、同社にとって新たな転機となっています。
Shu Xiaozhong氏は「同社はデータソースを活用し、データ分析やマイニングを行い、関連産業を的確に誘導し、データ収益を上げています。今年は2000万元から5000万元に上る見通しです」と述べました。
素晴らしい景観を有する貴州省は、しばしば雲や霧に包まれることがあります。この「Guizhou Cloud(貴州のクラウド)」は新たな意味を帯びています。データセンターは貴州の新たな特殊競争産業であり、貴陽市の貴安新区(Guian New Area)は世界有数のデータセンタークラスターとなっています。貴州省は、地質、気候、電力といった地元の好条件を頼りに、中国の3大通信事業者をはじめ、ファーウェイ(Huawei、華為技術)、テンセント(Tencent)、Appleなどのデータセンターの設立と運営を支援し、世界的にも大型・超大型の最大級のデータセンターとなっています。
貴陽市長で貴安の行政委員会主任のMa Ningyu氏は「コンピューティングパワーの発展という点で、貴安は自然に恵まれています」と述べています。貴安は豊富な地元の電力源と安定した地質条件に恵まれています。さらに、涼しい気候と新鮮な空気はデータセンターがエネルギー消費を抑えるのに役立っています。
中国の3大通信事業者は、コンピューティングパワーインフラストラクチャーの建設を絶えず強化する一方で、コンピューティングのコア技術に関する研究を加速し、コンピューティングとネットワークコンバージェンス(CNC)も積極的に推進しています。
1秒間に何ができるでしょうか?消費者がeコマースプラットフォームの決済ボタンを押してから1秒の間に、17億回の計算が行われています。貴州省のChina Telecom Cloud Computing Information Park保守管理部部長であるChen Jinhui氏は、2013年に同パークの建設と運用が始まり、現在はChina Telecomの南部事業における最大のデータセンターになっていると説明しています。貴安で最初に開設されたデータセンターであり、今日のエクスポート帯域幅はすでに10Tbに達しています。
基本的かつ戦略的な資源であるデータは、デジタル経済を推進する主要なエンジンとしての役割を担っています。2023年、貴州省はデジタル経済成長のための新たな技術インフラストラクチャー開発に向け、内外で努力を重ねる予定です。全国統合コンピューティングネットワーク(Guizhou hub node)構築のための内部インセンティブ政策が策定されることになっています。中国建設銀行、交通銀行、Industrial Bank、Midea Cloud、Neteaseなどのデータセンター建設が加速し、中国の通信事業者3社、Apple、ファーウェイ、テンセントが立ち上げたデータセンターがさらに拡張される予定です。対外的には、貴州省は貴陽と広州を直接結ぶ光ケーブルを建設し、上海や北京へのルーティングと帯域幅を最適化します。
デジタル経済の時代において、データとコンピューティングパワーは生産性の重要な要素となり、要素資源の再構築、経済構造の再構築、競争環境の改革において重要な役割を担っています。また、「ファンデーション」と「イネーブラー」の両方としての役割も、より顕著になっています。Ma Ningyu氏によると、中国が「コンピューター資源を東から西に流す」ことを実行することで、中国の制度的な強みとメカニズムを最大限に活用し、資源配分を最適化し、東西両地域の協調的発展を促進し、最終的にはより大きな共通の繁栄をもたらすことができます。