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ファーウェイとパートナーが、ノルウェーの絶滅危惧種、天然のアトランティックサーモンの保護で世界AIカンヌフェスティバル特別賞を受賞

Huawei
2023-02-13 12:19 834

【カンヌ(フランス)2023年2月13日PR Newswire=共同通信JBN】ファーウェイ(Huawei、華為技術)とそのパートナーは9日、World AI Cannes Festival 2023(世界AIカンヌフェスティバル)において、ノルウェー原産の絶滅危惧種である天然のアトランティックサーモンを保護するAIベースのソリューションで「ニューロン賞(Neurons Awards)」特別審査員賞を受賞した。

天然のアトランティックサーモンは、ノルウェーのアイデンティティー、文化、経済にとって不可欠な要素である。しかし、アトランティックサーモンの競合種で大量に産卵する外来種パシフィックサーモン(別名ピンクサーモンまたはカラフトマス)の増殖により、1980年代以降、その数は半減している。

ファーウェイのTECH4ALL(テック・フォー・オール)イニシアチブの下、ファーウェイは2021年に地元の漁師と釣り師の組合Berlevag Jeger-og Fiskerforening(BJFF)と提携し、ノルウェーの川におけるパシフィックサーモンの増殖を阻止するAIベースの選別システムを設計・展開、ベルレボーグのストレルバ川でパイロットプロジェクトを実施してきた。同ソリューションは、水中ビデオ技術とAIを活用してパシフィックサーモンを識別、自動ゲートシステムによって外来種を選別して貯蔵タンクに取り込み、遡上、繁殖できなくする。同システムにより、天然のアトランティックサーモンや北極圏レッドスポッティドサーモンは遡上して繁殖サイクルを完了できる。

養殖サーモンの遺伝子は天然のサーモンから採取されるため、天然のアトランティックサーモンの生存は、地域の生物多様性維持のためだけでなく、ノルウェーの水産業にとっても極めて重要である。

BJFFを管理するTor Schulstad氏は「ノルウェーの天然のサーモンは、カラフトマスや逃げた養殖サーモンなど他の魚種によって脅かされている。AIを使った監視システムは、これを食い止め、将来を見据えた河川管理の実現に役立つ」と語った。

ファーウェイのAscendプラットフォームが同ソリューションのコンピューティングインフラを提供、現地パートナーのSimula ConsultingとTroll Systemsがそれぞれ認識アルゴリズムと自動仕分け装置を開発した。

Simula Consulting最高技術責任者代理のOmar Richardson博士は「このプロジェクトへの参加は、とてもエキサイティングでやりたいと思わせるものだった。Simula Consultingでは、ディープテックを誰もが利用できるようにすることを目指しているが、そこには野生生物も含まれるのだと知り、励みになった」と語った。

 

World AI Cannes Festivalに今年新設された「ニューロン賞」の特別審査員賞(https://www.worldaicannes.com/neurons )は、公益とより良い未来の創造のためにAIを活用したプロジェクトを表彰するものである。受賞者は、実業界、学界、政界の代表者12人から成る審査員によって選ばれた。

ファーウェイ・フランスのZhang Minggang副総経理は「WAICFの第1回『ニューロン賞』特別賞受賞を光栄に思う。ファーウェイは、デジタル技術の力でより包摂的かつ持続可能な社会を築いていけると強く信じている。このプロジェクトは、AIが地球を守るために変化をもたらしている証であり、われわれは今後もパートナーと共に、イノベーションを通じて変化をもたらし続けていく。われわれがこのような確信を持って立ち上げたTECH4ALLイニシアチブを通じて、ファーウェイは既に世界中のコミュニティー、人々、環境にプラスの影響を与える数十のプロジェクトに関わっている」と語った。

ベルレボーグでのパイロットプロジェクト成功を受け、この拡張性の高いソリューションは、同じく外来種パシフィックサーモン問題に直面しているノルウェーの500の河川水系にも拡大される可能性がある。

▽ファーウェイTECH4ALLについて

TECH4ALLは、取り残される人がいないデジタル世界を目指す、ファーウェイの長期的なデジタルインクルージョン・イニシアチブである。教育の公平性と質の向上、テクノロジーによる自然保護、包摂的ヘルスケアの実現、開発-の4つの領域に焦点を当てている。

詳細については、ファーウェイTECH4ALLのウェブサイト(https://www.huawei.com/en/tech4all )を参照。

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ソース: Huawei