【ホーチミン市(ベトナム)2022年11月17日PR Newswire =共同通信JBN】ベトナムの大手乳製品企業Vinamilk(ビナミルク)は、2件の重要建設プロジェクトによって今後2、3年間の国内外の需要に対応できる生産態勢の構築を確かにすることで大きく前進した。
1番目はフンイエン省で建設が進む最大級の乳製品プラントで、2番目は北西部のモクチャウ乳製品複合施設で、Vinamilkの現在の工場や牧場のシステムと連動する。この2件のプロジェクトが完成すると、Vinamilkの生産能力は20%拡大し、近い将来の備えとなって市場での地位強化につながる。
フンイエン省の乳製品プラントは、今あるVinamilkの酪農場や倉庫、物流態勢と合体して持続可能なエコシステムを形成し、多大な経済効果を生む。年間4億リットルを産出する乳製品プラントは、各種乳製品を生産し、ベトナム北部への出荷のほかに、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域や中国、日本、韓国などへの輸出を増大させる。
一方で1億3000万ドル規模のモクチャウ乳製品複合施設は、付加的なエコツーリズム要素を含んだハイテク酪農場と加工工場で構成されるモダンな独立型農業エコシステム。2段階で実施されるこのプロジェクトは最終的に1日最大1000トンを生産し、世界的な需要を十分満たすことになる。
ベトナムでのVinamilkの生産施設は13工場と14牧場を含み、国際基準を順守して、この10年間にブランド価値と急成長に貢献してきた。過去15年間の工場への総投資額は6億1500万ドルに上る。
同社は粉ミルク分野へも事業を広げ、ベトナムに2工場を持つ。その1つVietnam Powdered Milk Factoryは年間5万4000トンの生産能力で、DielacやRiDielac、Optimum Goldといった有名製品で毎年ほぼ100万人の幼児の需要をまかなっている。
さらに重要なことは、提供する各種乳製品が最新技術を導入した高度自動システムで生産されている点。栄養素と自然な味わいが製品に込められ、特にVinamilkのOptimum Goldでそれが顕著である。この幼児用粉ミルクは、母乳で3番目に多いHMOが含まれる。HMOと26種類のビタミン、ミネラル、DHAは病原体の付着防止に役立ち、健康な消費を促して、免疫システムを高める。
VinamilkのVo Trung Hieu国際事業担当ディレクターは「Vinamilkの製品は世界で57以上の国と地域に輸出されている。生産態勢の強化によって世界市場のさまざまなニーズに貢献できる立場が向上する。当社の顧客重視の方針は強固で、新製品の研究・開発は、再生素材での包装や設計を含めて、市場のニーズに合わせて実施している」と述べた。
▽Vinamilkについて
Vinamilkは1976年創業のベトナムの大手乳製品企業であり、売上高で世界の乳製品企業上位40社、また28億米ドルの価値を有し、世界で最も価値ある乳製品ブランド上位10社の一角に挙げられている。Vinamilkは今ではその規模を拡大し、ベトナムとラオス、カンボジア、フィリピン、米国、ニュージーランドで46の傘下組織を擁している。