【北京2022年11月7日PR Newswire=共同通信JBN】第20回中国共産党(CPC)全国代表大会後の初の国際展示会となる第5回中国国際輸入博覧会(China International Import Expo、CIIE)は、世界が中国の高水準の開放とウィンウィンのアプローチをよりよく理解するのに再び役立つだろう。
中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は4日、第20回中国共産党大会での報告に呼応して、高水準の開放を推進するとの中国のコミットメントを改めて表明した。
習主席は、第5回CIIEの開会式でビデオを通じて演説し、「開放性は人類の文化の進歩の背後にある極めて重要な原動力であり、世界の繁栄と発展に向けた本質的な道筋である」と語った。
今年の博覧会は11月5- 10日に、中国の経済的ハブである上海で開催の予定で、145の国・地域と国際機関からの参加が見込まれている。
▽制度的開放
習主席は演説の中で、すべての国々とすべての関係者と協力して、この制度的開放から得られる機会を共有すると述べた。制度的開放の拡大の重要性は、中国の高水準の開放の推進の観点から、第20回中国共産党大会の報告でも強調されている。
習国家主席が4日に言明したように、中国は、規則、規制、管理、基準における制度的開放を着実に拡大してゆく。
習主席はさらに、中国は自由貿易試験区をアップグレードし、海南自由貿易港の開発を加速し、包括的な改革と開放のための試験的プラットフォームとしての役割を利用する戦略を実施すると述べた。
中国の自由貿易試験区(FTZ)は、同国の制度革新を促進する上でより大きな自治権を享受しており、これらはすべて、外国投資促進システム、外国投資情報報告システム、処理中及び処理後の規制システムを改善し、外国投資家の合法的権利と利益の保護を改善するために外国投資法を実施している。
例えば、上海試験的FTZは、人民元の国境を越えた使用の拡大、自由貿易勘定システムの確立などの制度的改革分野で一連の金融革新措置の導入を先行的に実施している。このシステムは、天津市、広東省、および中国の他の地域で試験的 FTZ に導入されている。
中国が2013年に初の試験的FTZを上海で開始してから10年も経たないうちに、FTZの数は21にまで急増し、全国で計278の制度的革新が策定・再現されており、さらなる開放に向けた中国の決意を実証している。
▽すべての人々に向けられた機会
博覧会の主催者によると、これまでで世界最大の自由貿易合意である包括的経済連携(RCEP)の全参加国の企業が、今回の展示会に参加する予定である。
ニカラグア、ジブチ、モーリタニア、コモロ、モザンビーク、コンゴ民主共和国、イラク、アイスランドが6日間の博覧会で国として初めて展示を行う。
また、Fortune 500社のうちの284社が企業展示会に参加し、10社中9社近くは以前に引き続いての出展となる。
過去4回のCIIEでは、1500以上の新製品、新技術、サービスが発表され、総予想売上高は2700億ドルを超えた。
過去5年間のCIIEの発展は、習主席が演説で語ったように、「CIIEが中国の新しい開発パラダイムのショーケース、高水準の開放のプラットフォーム、全世界の公共財となった」ことを明確に示している。
習氏はまた、中国はすべての国、すべての関係者と協力し、その広大な市場における機会を共有するとともに、国際協力の深化による機会も共有することを強調した。
一帯一路構想(BRI)は、中国の開放への取り組みが中国の発展の機会をすべての人々によって共有されていることを示す明るい材料の1つである。
中国はこれまでに、BRIの下で 149カ国、32の国際機関と200以上の協力文書に調印しており、中国と一帯一路沿いの国々との商品貿易は累積で約12兆ドル(2022年6月現在)に達した。
習主席は、「中国はすべての国々と協力して真の多国間主義を実践する用意がある。開放性に関するコンセンサスを構築し、世界経済の成長に直面する困難と課題を共同で克服する。開放性へのコミットメントが世界の発展に幅広い展望をもたらす」と述べ、演説を締めくくった。