【バンコク2022年10月31日PR Newswire＝共同通信JBN】UBBF 2022の期間中、ファーウェイ（Huawei、華為技術）のシニアバイスプレジデントでファーウェイ・アジア太平洋地域プレジデントであるSimon Lin氏は「Advanced Connectivity, Boost Growth」（高度なコネクティビティー、成長を後押し）と題する基調講演を行った。講演では、通信事業者が家庭や企業のシナリオで接続の価値を最大限に引き出す方法と、グリーンネットワークがさまざまな産業のグリーンな発展を支える方法についてロードマップを示した。
Simon Linファーウェイシニアバイスプレジデント兼ファーウェイ・アジア太平洋プレジデント
家庭の設定：ギガビットブロードバンド接続向けスマートホームエントリーが構築され、家庭の接続シナリオでビジネスの収益化を実現する。
ホームネットワークのアップグレードや、自宅でのライブストリーミングなどの新しいサービスの出現は、ギガビットブロードバンドに新たな要求を提示している。ギガビットブロードバンドと組み合わせることで、新しいサービスはユーザーに多様な体験を提供し、通信事業者向けの新しいホームネットワークのビジネスモデルを創出でき、接続の収益化を可能にする。Simon Lin氏は、ホームネットワーク接続を収益化するための3つの方法を紹介した。
＊ギガビットを家庭に：光ファイバーの迅速かつ大規模な導入は、通信事業者がポジティブなビジネスサイクルを構築するための基盤を築く。光ファイバーを大規模に敷設することで、回線当たりのコストを効果的に削減でき、通信事業者はより高い1ユーザー当たりの平均売上（ARPU）でギガビットサービスを開始することができる。
＊ギガビットを部屋に：ファーウェイの fiber to the room（FTTR）全光ソリューションでは、家庭へのギガビット加入時に100Mbpsの帯域しか利用できないという課題を効果的に解決し、各部屋でギガビット接続ができるようになる。また、このソリューションは、ホームネットワークの遠隔設定とO&M機能を提供し、通信事業者のメンテナンスコストを50%以上削減する。優れたネットワークとサービスの体験は、有利な料率での通信事業者のソリューション販売を確実にする。
＊ギガビット＋サービス：通信事業者は、ギガビットホームネットワークを、シナリオに応じたブロードバンドサービスの提供、インターネットサービスの結合、スマートホーム機器サービスの結合などの新サービスと結合させることができる。これにより、各新サービスはブロードバンドサービスのARPUを増加させることができる。現在、通信事業者は光ファイバーホームネットワークを利用した新サービスの実用化・拡大を始めたばかりであり、今後のさらなる開拓の可能性は無限だ。
＊企業での設定：企業のデジタルトランスフォーメーションのために接続エントリーが構築され、専用線とネットワークの収益化を実現する。
既存の産業のデジタルトランスフォーメーションには、コネクティビティーのアップグレードが必要だ。さまざまな業界でコネクティビティーに対する要件が異なるため、通信事業者は多様なエンタープライズネットワーク接続ソリューションを提供する必要に迫られている。現在、ますます多くのエンタープライズサービスがクラウドに移行しており、通信事業者はそのビジネス領域を拡大することができる。Simon Lin氏は、通信事業者が企業志向の接続を収益化する方法として、次の3つを挙げた。
＊専用線サービスの帯域幅アップグレード：企業の専用線は、通信事業者にとって価値の高い市場であり、キャンパスネットワークや企業のデータセンターネットワークをカバーするために利用することができる。専用線の帯域をGbpsから10Gbpsにアップグレードし、キャンパスやデータセンター内外の高品質な接続を提供する。
＊シナリオに応じた差別化ソリューション：企業のデジタルトランスフォーメーションに伴い、多様なネットワーク接続サービスが求められている。通信事業者は、収益を上げるためにシナリオに応じた専用線を提供できる。例えば、メディア業界向けには超広帯域専用線、証券会社向けにはミリ秒レベルの低遅延専用線とセキュリティークラウドサービスを提供できる。
＊専用線からプライベートネットワークへのアップグレード：多くの企業の支店が複数のクラウドにアクセスする必要があるため、N×Nの専用線が必要となる。通信事業者は、専用線をプライベートネットワークにアップグレードするためにマルチクラウドバックボーンとネットワークスライシング技術を使用でき、企業向けに決定性ネットワークの確保を提供する。
＊グリーンソリューション：全光、簡素化、インテリジェントなグリーンネットワークは、さまざまな産業のグリーンな発展を可能にする。
Simon Lin氏によると、ファーウェイは通信事業者と協力し、International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector （国際電気通信連合・電気通信標準化部門）（ITU-T）の標準策定を支援し、ネットワーク炭素強度エネルギー（NCIe）指標システムを共同定義している。
Simon Lin氏は「彫像は大理石の塊の中に隠されているが、それを解き放てるのは偉大な芸術家だけだ」と述べ、通信事業者はコネクティビティーにおける固有のネットワークの優位性を持っており、そのコネクティビティー能力が十分に発揮されれば、世界に無限の相互接続価値をもたらすと指摘した。また、Lin氏は、ファーウェイは今後も顧客やパートナーとともにコネクティビティー技術やソリューションを探求し、通信事業者と協力してビジネスの成長を促進していくと表明した。
