【フフホト（中国）2022年10月31日PR Newswire＝共同通信JBN】Yili Group（伊利集団）が2022年10月27日に発表した決算短信によると、同社の総売上高は2022会計年度の最初の3四半期で938億6100万人民元（129億4000万ドル）を記録し、所有者に帰属する純利益は80億6100万人民元（11億1000万ドル）になり、29年連続で前年同期比増収を達成した。
Yili Recorded a Total Revenue of RMB 93.9 Billion over Q1–Q3 FY2022, and a YoY Increase in Revenue for 29 Consecutive Years
アナリストが指摘するように、Yiliがパンデミックの中で堅調な成長を維持しているという事実は、この乳製品大手の強力な回復力を示している。Yiliも業界も、マクロ経済環境が持ち直してくればすぐに、急速に成長すると期待される。
▽新たな成長の原動力がペースを上げると共にコア事業は安定した成長を維持
報告期間の間、Yiliの液体ミルク事業は、規模と市場シェアの両方に関して引き続き業界首位だった。ニールセンによると、Yiliピュアミルク, Satineオーガニックミルクのシリーズは2桁成長を達成し、市場でのリードを維持した。
液体ミルク市場におけるこれまでの支配的な地位を強化しながら、Yiliはまた、新たな成長の推進力を加速するために、特に粉乳とチーズでリソースを増やした。報告期間中、粉乳と乳製品は前年同期比60.5%増加した。Yiliの乳児用粉乳事業は国内市場で最も高い成長を遂げ、成人用粉乳事業は市場セグメントの首位となった。
Yiliのチーズ事業も前年比30%超の大幅な成長を遂げた。液体ミルク事業の既存の流通ネットワークを活用し、Yiliのチーズ事業は他の市場プレーヤーと比べてはるかに高い成長を遂げている。
▽長期主義へのこだわり：流通チャンネルとイノベーション力の強化
外的な課題にもかかわらず、Yiliは市場価格を安定させ、在庫水準を最適化することを決意し続けている。これらの努力は流通チャンネルを保護し、Yiliが持続可能な発展を達成する助けとなった。
製品のイノベーションも引き続き同社の焦点だ。地元の特産果物を盛り込んだAMBPOMIALの新発売は、消費者の間で大成功をおさめただけではなく、地元農家の大きな経済的繁栄に貢献した。強力なイノベーション力を活用し、Yiliはわずか1年で、中国の厳しい基準の下で乳児用調製粉乳に関する資格を取得した。
粉乳事業も、オフラインチャネルとeコマースを介して市場浸透の大幅な改善がみられた。今年はまた、Yiliが中国最大のヤギ乳粉生産者であるAusnutriaを買収したことによる事業拡大があった。
最初の3四半期に、中国のFMCGと乳製品業界は、全国でのCOVID-19の散発的な大流行による大変な難関に直面した。しかし、パンデミックはまた、健康食品、特に乳製品の需要を増加させた。Yiliにはブランド浸透でのリード、流通ネットワークとイノベーション力があり、いったんパンデミックが後退すれば、ペースの速い成長が再び始まると期待されている。
（1米ドル=7.26人民元）
ソース：Yili Group
