【バンコク2022年9月26日PR Newswire=共同通信JBN】HUAWEI CONNECT 2022で、ファーウェイ(Huawei、華為技術)の取締役会エグゼクティブディレクター兼ICTインフラストラクチャー管理取締会・会長のDavid Wang氏は、「Striding Towards the Intelligent World(インテリジェントな世界へ向けての歩み)」と題する一連のホワイトペーパーをリリースした。
世界的な進展状況を見ると、デジタル化はまだ始まったばかりだ。今後10年間で、あらゆる規模の企業がそれぞれのデジタルトランスフォーメーション(DX)ジャーニーの中で複雑な状況を経験するだろう。ITデータアプリケーションはますます多様化し、本番システムで処理されるアプリケーションデータの量も増えている。これは、信頼性、性能、コスト効率の高いデータストレージの必要性がこれまで以上に高まっていることを意味する。
これを踏まえ、「Striding Towards the Intelligent World - Data Storage」ホワイトペーパーでは、エンタープライズデータセンターにおけるストレージの進化に関するファーウェイの展望を紹介している。9つのトピックを取り上げ、データストレージ業界を共同で育成するために、企業の顧客にデータインフラストラクチャー開発に関する推奨事項を提供している。
展望1:非構造化データ
非構造化データは、新しい企業データの80%以上を占め、生産と意思決定における重要性が増している。企業のITチームは、構造化データ中心の能力を、大量の非構造化データの設計、計画、管理へと転換する必要がある。
展望2:多様なデータアプリケーション
分散データベース、ビッグデータ解析、AIなどの多様なデータアプリケーションが活況を呈している。企業は、より高い信頼性を求める新興のデータアプリケーションに対応するため、ストレージとコンピュートから切り離されたアーキテクチャーを使用することが推奨されている。また、より高い効率を実現するニアデータプロセッシングを実装するために、アクセラレーションエンジンを多様なデータアプリケーション向けに構築することも出来る。
展望3:オールシナリオの包括的オールフラッシュ
オールフラッシュストレージはプライマリストレージ市場の50%以上を占めており、包括的なフラッシュストレージの時代が到来している。ファーウェイは、企業がストレージの交換や導入の機会を捉え、オールフラッシュストレージの採用を加速させることを推奨している。
展望4:ランサムウエア保護
ランサムウエア攻撃は、企業にとって最も大きな脅威となりつつある。企業のストレージ担当チームは、より包括的なデータ保護システムを構築し、万全のランサムウエア保護ストレージソリューションを確立して、データ保護の最後の防衛線を強化するよう推奨されている。
展望5:デジタルレジリエンス
データが企業の中核資産となりつつある現在、デジタルレジリエンスはあらゆる企業のレジリエンスフレームワークにとって主要な指標となっている。企業は、データ保護を強化して、データ漏えい、データ改ざん、データロスを確実にゼロにし、常時のサービス接続と準拠接続を実現することで、デジタルレジリエンスを強化する必要がある。
展望6:AI駆動のストレージ
管理から製品まで、AIはデータライフサイクルを通じて自律駆動型ストレージを後押しする。企業はストレージAI管理ソフトウエアの評価基準を積極的に策定し、ストレージ管理チームはストレージAIの技術スタックをアップグレードすることが推奨される。
展望7:マルチクラウドアーキテクチャー
マルチクラウドがニューノーマルになるにつれ、推奨プラクティスは不確実性のある革新的なサービスやOAなどの新興サービスをパブリッククラウドに移行する一方で、コアサービスはオンプレミスのデータセンターに残すことである。マルチクラウド構築において、企業は、データを一元的に保存・共有して複数のクラウドにアプリケーションを展開するITアーキテクチャーを使用し、クラウド間で統合データ管理プラットフォームを計画してデータ共有を最大化することが推奨されている。
展望8:ストレージビジネスモデル
柔軟なストレージビジネスモデルは、爆発的なデータ量と経済的な不確実性に対処するのに役立つ。ファーウェイは、企業がITリソースの入手方法を計画し、ビジネス要件と未来戦略に従って最も適切なビジネスモデルを選択することを推奨している。
展望9:エネルギー節約
グリーンデータストレージは、データセンターがネットゼロ・カーボンエミッションに到達するために不可欠だ。企業は、データセンターのエネルギー消費量をさらに削減するため、高密度設計、システム集中、効率的なデータ削減を備えたストレージ製品を導入することができる。
詳細な情報は、https://www.huawei.com/en/giv/industries/data-storage を参照。