【ベルリン2022年9月26日PR Newswire=共同通信JBN】ファーウェイ(Huawe、華為技術)はドイツのベルリンで開催されたInno Trans(国際鉄道技術専門見本市)2022と第9回Huawei Global Rail Summitで、Future Railway Mobile Communication System(未来の鉄道モバイル通信システム、FRMCS)ソリューションを正式に発表し、特別ゲストのHuawei Aviation & Rail BUのWang Guoyu最高執行責任者(COO)とHuawei Enterprise Wireless DomainのLi Jieプレジデントがその成功について講演した。このソリューションは、鉄道業界で20年以上にわたってICTを展開してきたファーウェイの豊富な研究と経験の結果であり、同社の素晴らしい成果である。安全性と信頼性の向上に重点を置くファーウェイFRMCSは、列車制御と配車から鉄道O&M、鉄道IoTなどに至るまで、列車から鉄道オペレーター(Train to Ground)への無線サービスを拡張する。同ソリューションは鉄道セクターの広範なデジタルトランスフォーメーションを後押しし、列車運行の安全を確保し、鉄道運行の効率を向上させる。
巨大な輸送力を担えるスマート鉄道の需要が高まっている。ファーウェイFRMCSは、列車制御と配車に必要な高信頼性と低レイテンシーを提供するだけでなく、機関車の状態監視、列車運行監視、O&M要員派遣の視覚化といった新サービスをサポートし、故障予測精度やO&M効率を向上させることができる。
FRMCSソリューションは新テクノロジーの8T8R Smart MIMOを使用し、ファーウェイのパートナーの高出力デバイスと連携する際には1900 MHz帯で900 MHz帯のGSM-Rと同等のカバレッジを実現する。これにより、1900 MHz帯のFRMCSの導入・保守コストが削減され、FRMCSネットワークの展開が簡素化される。キーボード、キーネットワークエレメント、無線ネットワークを含む3レベルの冗長性を提供することで、ファーウェイFRMCSはネットワークのシングルポイント障害を排除し、デバイスとネットワークの高い信頼性を確保し、欧州列車制御システム(ETCS)の要件に適合している。そのアーキテクチャーは鉄道業界の標準に準拠しており、無線ネットワークと鉄道業界のアプリケーションとの相互接続や、新しいサービスの展開が容易になる。
Li Jie氏は次のように述べた。「列車・鉄道オペレーター間の無線通信システムへの要求がかつてないほど高まっており、鉄道業界は今、デジタルトランスフォーメーションの重要な時期にある。ファーウェイFRMCSは、ファーウェイの4Gと5Gのテクノロジーを統合することで、こうした要求を満たすことができる。FRMCSは、鉄道の顧客が高い信頼性、高帯域幅、未来志向の列車・鉄道オペレーター間無線ブロードバンドネットワークを構築することを支援することができる。それは安全で信頼でき、統合かつ簡素化されて長期的進化が可能なネットワークである」
ファーウェイは業界標準化団体、業界の顧客、パートナーと協力し、FRMCSの成熟と大規模な商業展開を促進し、スマート鉄道のための無線デジタル基盤を構築する。
ソース:Huawei