【北京2013年10月31日PRN=共同JBN】「2013年国際酪農連盟ワールド・デイリーサミット(IDF World Dairy Summit)」は10月28日、横浜で5日間の開催の幕を切った。世界から750人の代表が酪農業の発展について検討するため集まった。同サミットには中国の酪農企業を代表してChina Yili Group(中国伊利集団)が招待され、同グループ最高経営責任者(CEO)のチャン・チェンチュウ氏が「非西欧地域の酪農市場および業界の開発と将来の可能性」のテーマで重要な講演を行っている。
(Photo: http://www.prnasia.com/sa/2013/10/31/20131031170417937271.html)
グローバリゼーションを背景にした中国の酪農業の傾向に関して、チャンCEOは世界の酪農業では統合化が進んでおり、中国の酪農業も単に世界の酪農業の重要な構成員になっただけでなく、世界の酪農業の有機的な構成員になったと述べ、参加者全員から大きな拍手を受けた。
チャン氏は「中国酪農業の転換は世界の酪農業にとって新たな機会を提供するものだ。なぜならこの変換プロセスにあたって、中国酪農製品メーカーは世界の進んだ技術、進んだ設備、進んだ経営、優れた乳牛をさらに強く求めているからである。これらすべてのことは世界の酪農業にとって新たな可能性をもたらすものだ」と述べた。チャン・チェンチュウ氏は自らの見解を「3大統合」「3大傾向」という言葉で要約している。すなわち、酪農技術のグローバリゼーションと研究開発のローカリゼーションの統合、戦略的グローバリゼーションと市場のローカリゼーションの統合、グローバル化された識見とローカライズされた建設の統合、戦略的リソース、食品安全の国際化、酪農業市場の横ばいの統合を挙げている。
消息通が「3+3モード」と呼んだ中国酪農業界のグローバリゼーション予測は、参加者の間で高い評価を得た。その場にいた参加者の一人は「中国の酪農業界は世界の酪農業界の関心の対象になっており、この力強い市場は今後何年もの間、西欧諸国の余剰生産能力を消化するだろう」と述べた。
ラボバンク・ネダーランドはその報告書の中で「中国は長期的に見れば世界酪農業の中心になるだろう」と述べている。同行のリポート「2013年世界酪農業ランキング・トップ20」によれば、Yili Groupは世界で12位、アジアでは2位を占めている。2011年のIDFサミットでは中国酪農企業はすべての賞の21.4%を獲得し、ローカリゼーション研究は中国酪農業成長の新たな推進力になっている。
実際に、世界酪農業のグローバリゼーションの傾向の下、China Yili Groupは今年から同社のグローバリゼーション・プロセスを実行に移している。同社はニュージーランドの粉ミルク・プロジェクトに投資するとともに、アメリカ最大のミルク製造業者、デーリー・ファーマーズ・オブ・アメリカ(DFA)との協力を確立している。Yiliによってリードされる中国酪農企業は疑いなく世界酪農業のトップグループ入りをすることになるだろう。
ソース:Yili Group