【マウンテンビュー(米カリフォルニア州)2022年9月13日PR Newswire=共同通信JBN】
*独自のプラットフォームは汎用性が高く、異なるカーゴ、投与経路でも同様に効果的
治療不可能な加齢性疾患治療用の新規mRNA医薬品を開発している細胞若返り企業Turn Biotechnologiesは13日、核酸医薬を安全かつ効果的に送達する新規プラットフォームを開発、同社事業が大幅に拡大したと発表した。
eTurna Platform(TM)は、次世代の精密医療用に設計された。異なる投与経路を必要とする多様なカーゴを、特定の組織や細胞にきめ細かく向かわせることができる。同社は、この技術を使い、独自のERA(TM)(エピゲノム老化初期化)プラットフォームで開発したmRNA医薬品を送達する。ETurna(TM)は、送達プラットフォームの拡張を促しつつ、新たな治療薬の可能性を引き出すコラボレーションを通じて、他の治療カーゴを運ぶこともできる。
Turn BioのAnja Krammer最高経営責任者(CEO)は「当社のプラットフォームは、治療薬の標的への正確な送達を可能にすることで、mRNA医薬品の究極の障壁を乗り越えた」「極めて汎用性が高く、mRNAや大きなカーゴをカプセル化し安定化させられるため、幅広い治療薬向けに開発が可能で、病気の治療法を一変させる製剤を生み出せる」と語った。
核酸などの治療薬を標的だけに送達する効果的なキャリアを見つけることは、世界中の研究者の課題だった。主にワクチン送達用に考案された従来の脂質キャリアは、不安定で、体内での生物学的利用能、溶解性、吸収性が低いため、多くの用途で不適切であることが証明されている。こうした問題は、送達を困難にし、患者に重篤な副作用を与える恐れがある。
Turn Bioのナノ構造キャリアは、これらの問題を回避し、個々の治療法に適合させ、調整をして異なる投与経路で使用できる。本プラットフォームは、正しい臓器、組織、細胞タイプに、正しいmRNAやその他のカーゴを正確に誘導するユニークな製剤を生み出す。
eTurnaは、医薬品開発/CMC担当執行副社長のMouhannad Jumaa博士が率いる、80年近いバイオテクノロジー経験を有するTurn BioのCMCチームによって開発された。
バイオ医薬品業界20年のベテラン、Jumaa氏は、いくつかのナノ、脂質、リポソーム医薬品を発明、開発してきた。カプセル化された薬剤を安定化させ、さまざまな投与経路で標的に送達する製品など、開発研究で9件の特許を取得している。
Jumaa氏は「eTurnaは、かつてないほど正確な新たな薬剤送達方法を開発するというライフワークの総仕上げだ」「革新的治療薬が患者に届くのを阻んできた最後の障害が克服された。eTurnaは、患者の治療を再定義するのに役立つだろう」と語った。
同氏は、欧州、中東、米国で研究を行い、多くのバイオテクノロジー企業の新製品開発を手助けしてきた。オニキス/アムジェンの薬剤責任者だったJumaa氏は、Roivant Sciences、Rain Therapeutics、Cyclarity Therapeuticsなど、さまざまなバイオテクノロジー企業で仕事をしてきた。Affymax、Rigel、3Mでは、上級科学ポストを歴任した。
▽TURN BIOTECHNOLOGIESについて
Turn Bioは、細胞レベルでの組織修復と、画期的な薬剤送達システムの開発に重点を置く前臨床期企業である。同社独自のmRNAプラットフォーム技術「ERA(TM)」は、エピゲノムの老化作用に対抗し、最適な遺伝子発現を回復させる。こうして、病気の予防や治療、組織の治癒・再生に必要な細胞の機能を回復させ、治療不能な慢性疾患と闘えるようにする。同社の送達プラットフォーム「eTurna(TM)」は、独自の製剤設計で、カーゴを特定の臓器、組織、細胞タイプに正確に送達する。
同社は現在、皮膚科学と免疫学の適応症をターゲットとしたテーラーメード治療の前臨床研究を完了しつつあり、眼病、変形性関節症、筋肉組織の治療法の開発も行っている。詳細については、www.turn.bio を参照。
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