【ジャカルタ(インドネシア)2022年9月2日PR Newswire =共同通信JBN】PT Bank Rakyat Indonesia(Persero)Tbk. (IDX: BBRI)が、2022年3月1日から2023年8月31日までの期間で最高3兆インドネシアルピア規模の自社株買い戻しを実施している。BRIは2022年3月1日の年次株主総会(AGM)で情報公開に基づいて株式の買い戻しで株主の同意を取り付けた。買い戻す株式はBRI従業員に役立てる。
BRIのSunarsoプレジデントディレクターは自社の財務を悪化させないようあらかじめ流動性状況を検討したとし、「BRI株の買い戻しはBRI従業員が目標達成でもっと前向きになるようモチベーションを高め、ひいては企業業績を高めると予想している」と述べた。
BRIのViviana Dyah Ayu財務ディレクターは「さらに買い戻しは金庫株の必要性に当て、最終的には高成績の従業員のための長期的な職務成果インセンティブとして利用する。BRI株は、特に会社の業績達成度と比較してまだ過小評価されている。このことが自社株買いの続行の根拠である」と付け加えた。
CSA Research Instituteのシニアアナリストで、インドネシア証券アナリスト協会(AAEI)事務局長のReza Priyambada氏はこの企業行動に楽観的で、インドネシアの経済回復と将来の業績見通しに向けたBRIの経営戦略が示されていると説明する。株式買い戻しは従業員が自社株を持つことで士気が上がり、同行の成長を支援する。「経済回復が続き、インドネシアの人々が彼らの仕事に持続的だとみるならば、自社株買いはBRIの成長をいっそう支援する」と述べた。
BRIの好業績は、2022年第1四半期の純利益が前年同期比98.38%増の24兆8800億ルピアとなったことに表れている。一方総資産は6.37%増の1652兆8400億ルピア。連結ベースの融資額は前年比8.75%拡大して1104兆7900億ルピアに達した。
BRIの零細・中小企業(MSME)融資は2021年6月の837兆8200億ルピアから2022年6月の920兆ルピアへと9.81%増えた。これによって全融資額に占めるMSME融資の割合は83.27%になった。
こうした成果は、連結不良債権(NPL)比率を3.26%に保つなど健全なリスク管理に伴うものだ。BRIの経営は融資の質的悪化も予想して備えており、不良債権比率は266.26%になっている。
詳細な情報は www.bri.co.id (http://www.bri.co.id/ )を参照。