【杭州(中国)2022年7月1日PR Newswire=共同通信JBN】中国・四川省の有名な三星堆遺跡の宝庫が公開され、新たに発見された6基の祭祀坑で発見された3155点の比較的無傷の遺物など、合計1万3000点近くの発掘遺物が披露された。Scantechの高精度3Dレーザースキャナーが、発掘された古代の遺物を記録および復元するために使用された。
▽青銅神樹の修復
修復対象は、1986年に三星堆遺跡の2号祭祀坑から発掘された8本の壮麗な神樹の1本である3号青銅神樹である。
神樹の機能については、明確な結論はない。古代蜀王国の祖先がこれらの神樹を用いて天地と交信し、祖先や神々への敬意と畏敬の念を示したとの見方もある。
▽破壊された状態の遺物を複製するという難題
博物館に展示されている比較的無傷で繊細な遺物とは異なり、これらの祭祀坑から発掘された遺物は破壊され破砕されていた。証拠は、遺物が儀式に使用された後、粉砕され、坑内に投げ込まれたことを示唆している。
▽復元のワークフロー
3号青銅神樹の修復を行う前に、考古学の研究者はこれらの断片をバーチャルで組み立て、どのように見えるかを確認することにした。この決定は、実際の復元作業の前に遺物に損傷が発生しないことを確かなものとし、修復プロセスを加速するためだった。
最初のステップは、データを収集することだった。伝統的には、専門家は従来の測定方法と写真を使用してデータを記録するが、これには長い時間がかかる。得られたデータは通常完全であることはなく、使用が制限される。
今回、3号神樹については、考古学者は3Dスキャンを使用して神樹のデータを捉えた。彼らはScantechのハンドヘルドレーザー3Dスキャナー(https://www.3d-scantech.com/3d-scanners/ )を使用して、神樹の69本の枝1本1本のデータをキャプチャーした。Scantechの3D計測レーザースキャナーは、超高速スキャン速度によって、研究者が遺物の断片の完全な3Dデータを短時間で正確に取得するのをサポートした。
次に、モデルが3Dソフトウェアで生成され、実物大の神樹の枝が復元される。
三星堆遺跡の考古学と文化的遺物の修復は今も本格的に行われている。Scantechは、新しいテクノロジーが、より多くの文化財をよみがえらせる上で重要な役割を果たすと確信している。
その他の事例については以下を参照:
Scantechが、8メートルの1億9千万年前の恐竜化石の3Dスキャンを支援:
建築のデジタル化における3Dスキャンの応用:
https://www.3d-scantech.com/application-of-3d-scanning-in-architecture-digitization/