【上海2022年6月2日PR Newswire=共同通信JBN】Shanghai Electric(上海電気)は、2021会計年度の同社の環境・社会・ガバナンス(ESG)の実績と成果をまとめた2022年版企業の社会的責任(CSR)報告書の公開を発表した。
これはShanghai Electricの13回目のCSR報告書である。同社はESGの実践の透明性を高め、グリーン戦略で世界のエネルギー転換を促進するコミットメントを強化するという公約を引き続き推進している。この報告書は、エネルギー機器、産業機器、統合サービスの3主要事業部門の開発を推進するShanghai Electricの技術革新を取り上げ、世界的な気候関連の問題に対処する低炭素戦略の実施に関する重要な進展の概要も紹介している。Shanghai Electricがキャリアの可能性を開き、エネルギー部門の将来に備えた労働力を構築する取り組みの一環として、従業員と大学卒業者の能力を向上させるために始めた多くのイニシアチブも含まれている。
Shanghai Electricは報告書の中で「世界経済の活性化の進展を停滞させ、国際協力を妨げ、気候変動への対処を鈍らせた継続中のパンデミックに強いられた悪影響に、世界の各企業は対決し続けている。同時に発生する世界の諸課題に直面して、Shanghai Electricは新エネルギー分野の主導者で革新者になることを目指して、低炭素技術とデジタルトランスフォーメーションに優先順位を設定した」と書いた。
▽技術的躍進で未来を開く
エネルギーエコシステム全体に革新的で信頼できる技術と気候変動ソリューションを提供するため、Shanghai Electricは、エネルギー貯蔵の革新を推進するための研究開発能力を強化しながら、海外の風力事業への投資を増やした。同社は、デジタル化、自動化、持続可能性が事業成長の原動力として機能しており、産業機器向けの最先端技術を基盤として、スマートエネルギー、インテリジェント製造、スマートインフラストラクチャー向けの自動化と体系的なソリューションも開発した。統合サービスに関しては、同社は、事業モデルを変革して商品のサービス化を推進する取り組みを加速している。
▽ESGを事業運営の中核部門に組み込む
Shanghai ElectricはESGの監視と管理を最適化する継続的な取り組みを強化するため、ESG問題に関する会社の一般的な戦略の設定、環境に対する事業運営のリスク評価、ESGの実績と進展状況の査定を担当する専門のESG委員会を設置した。
中国のカーボンニュートラルとピークカーボン目標を背景に、Shanghai Electricは革新的な事業ソリューションで再生可能エネルギーへの移行に対応し、炭素排出量の削減に役立つ省エネ技術を商品に備えている。同社はパートナーと協力してグリーンサプライチェーンを確立し、製品の設計と製造から運用と保守までのどの段階でも責任を持って実施されるよう最高水準を維持してもいる。
報告書はまた、Shanghai Electricが数十年のうちに全社的に持続可能な企業になるという念願に沿い、環境問題に取り組む対策の詳細な情報、およびエネルギー消費、温室効果ガス排出、水消費、汚染物質・廃棄物排出の削減に関するデータも提供している。
▽持続可能な明日を可能にするグリーン変革の加速
Shanghai Electricは水素エネルギー、エネルギー貯蔵、炭素回収などの低炭素技術の開発と利用を加速し、その事業上の利点を活用して新エネルギープロジェクトの開発と構築を推進している。同時に、同社は新エネルギーの消費能力を高めるために再生可能ソリューション・サービスの青写真と工程表を絶えず改善している。
Shanghai Electricはドバイ太陽光発電エネルギー貯蔵ステーションの建設により、アラブ首長国連邦(UAE)のグリーンエネルギー移行達成を支援する取り組みを強化した。このプロジェクトは、400キロワット(KW)の太陽光発電システムと1メガワット時(MWh)級の蓄電システムを備えており、ドバイの同社事務所で使用されているディーゼル発電機を再生可能エネルギー源に置き換える。
▽技能向上プログラムで次世代電気技師育成
公平であることはShanghai Electricの企業文化の不可欠な部分であり、同社は全ての人に開かれた感謝の気持ちを表す職場環境を作ることにより、多様性、公平、一体性を積極的に推進している。同社は、全ての従業員が自己の職業上の進路を自ら決定できる仕事場を生み出し、専門的な技能を発揮、開発する経路とプラットフォームを提供する。Shanghai Electricは2021年、フォーブスから「中国最高の雇用主」の1社として上位番付の15位に選ばれた。
Shanghai Electricは、従業員が公平な機会を享受し、その潜在力を発揮できるようにするために労働者の職能教育と訓練プログラムを設定した。社内研修プログラムは多様な事業分野にわたる従業員のニーズに合わせた形式で、人々のさまざまな興味や特別な要望に応え、彼らのキャリア形成を促進することを目的としている。Shanghai Electricは、大学生の雇用適性促進のために設計された一連のオフライン訓練計画を提供するため、大学や教育機関と提携し、若者の育成にも取り組んでいる。
▽中国エネルギー部門の発展を主導
Shanghai Electricは、業界指導者を集めてアイデアを交換し、事業パートナーシップを強化し、中国のエネルギー産業が直面する機会と課題を話し合う目的のスペースを作るため、2021年に一連のフォーラム、講演、シンポジウムを開催し、72人の業界専門家を招き、700人を超える国内の研究者を集めた。こうした全国的な行事で、企業は103件のプロジェクトを公開し、22件の契約を結んだ。さらに、Shanghai Electricは2021年に総収益の3.4%を研究開発に費やし、主要な技術と設備の研究開発への支出は年々増加している。