【シンガポール2022年5月23日PR Newswire=共同通信JBN】「Green Energy, Green Future(グリーンエネルギー、グリーンな未来)」をテーマにしたファーウェイ(Huawei、華為技術)のAPAC Digital Power Green Energy Summit 2022が5月19日、シンガポールで開催された。このフォーラムは、アジア太平洋地域の政策立案者、業界専門家、サステナビリティーの実践者が参加し、環境に配慮した開発動向を話し合い、急変するテクノロジーおよび法規制の環境における機会を共同で活用し、エネルギー移行を推進する方策を検討した。
アジア太平洋地域は、野心的なカーボンニュートラル目標、豊富な未開発再生エネルギー資源、強力な経済成長見通しによって推進され、再生可能エネルギー開発の大きな潜在的可能性を秘めている。ASEANエネルギーセンター(ACE)事務局長のNuki Agya Utama博士は「電力容量に占める再生可能エネルギーのシェアは2020年に33.5%増え、水力と太陽光発電がグリーンエネルギー発生に最大の貢献を果たしたことで2025年の目標から1.5%少ないだけである」と語った。
デジタルインフラストラクチャーのエネルギー効率を向上させ、発電における再生可能エネルギーのシェアを増やすという任務を負うHuawei Digital Powerは、同地域のパートナーおよび顧客と力を合わせてクリーンエネルギーおよびICTサステナビリティーへの高まる要望に応えることを強く望んでいる。
Huawei Digital Power APACのSun Bohanプレジデントは「世界の気候変動は、われわれが今日直面する最大の課題の1つであり、グリーンエネルギーはグローバルコンセンサスになり、この課題に対処できる最高の方法になった。しかし、カーボンニュートラルを達成するために、発電は低カーボン化する必要があり、消費電力は高度なデジタルテクノロジーを活用して電化される必要がある」と語った。
▽オールシナリオ・スマートPVおよびエネルギーストレージソリューション
このフォーラムで、ファーウェイはユーティリティースケールPVプラント、エネルギーストレージシステム、商用および産業用アプリケーション、住宅用途、スマートマイクログリッド向けの最新のオールシナリオ・スマートPVおよびエネルギーストレージソリューションをオーディエンスに紹介した。これらは、一次エネルギーソースとしてのソーラーパワーの採用の加速に役立ち、産業と家庭はグリーン電力から恩恵を受けることができる。
*より大きな出力のためのFusionSolar Smart PV Solution 6.0+:ファーウェイは、ストリング設計における継続的なイノベーションを通じて、最適な均等化発電原価(LCOE)、強化されたグリッド接続能力、向上した安全を提供し、主要な産業課題に応える。同社のSmart PV Solutionの主要テクノロジーには、Smart DC System(SDS)、Smart I-V Curve Diagnosis 4.0、Smart String-Level Disconnector Technology(SSLD-TECH)、Grid Formingなどがある。
*最適な均等化発電原価(LCOE)向けのSmart String Energy Storage System(FSS):ESSにおける10年以上の経験を有するファーウェイは、デジタル、パワーエレクトロニクス、エネルギーストレージのテクノロジーを独自のスマートストリング構造に統合し、リチウムバッテリーの限界を克服した。ファーウェイのSmart String ESSは、より高い収益性の可能性がある柔軟かつコスト効率に優れたソリューションを提供する。
*より良い生活のための住宅向けSmart PV Solution 3.0:モジュラーコントローラー、ESS、EV充電装置、管理システムを結び付けるスマートエネルギーコントローラーを装備した新世代の統合Residential Smart PV Solutionは、スマート電力消費エコシステムを実現する。これはPV自家消費率をこれまでの世代の70%から90%に向上させ、より低い電力コスト、積極的安全性、インテリジェントアシスタンスによって、総合的なクリーンエネルギー体験を家庭に提供する。
*サステナブルなビジネス向けの商用および産業(C&I)向けのSmart PV Solution 2.0:新世代のC&I Smart PV Solutionは、全く新しい3相インバーター(SUN2000-50KTL-M3)、Smart String ESS(UNA-200kWh-2H0)を装備し、100kWパワーコンディショニングシステム(PCS)、スマートPVオプティマイザー(MERC-1100W/1300W-P)と組み合わせることができる。これによって、業界の企業は、エクスペリエンス向上のための、最適化された電力コスト、積極的安全性、スマートO&Mによって低カーボン時代に移行することができる。
*クリーンかつ信頼できる電力供給のためのSmart Micro-grid Solution:ファーウェイはSmart Micro-grid Solutionを打ち出し、中電圧オフ/オングリッド変更のシームレスなオンライン移行をサポートした。従来の石油による発電と比較して、ファーウェイのソリューションはLCOEを50%以上削減する。これは停電ロスを効果的に軽減し、ゼロカーボン発電を実現しエネルギーディバイドを解消する。
▽低カーボンAPACを支援
ファーウェイは現在、この地域のいくつかの顧客と協力してソーラーエネルギーの拡大と導入を前進させ、低カーボンAPACに貢献している。例えば、ファーウェイのストリングインバーターはSunseap Groupの浮体式太陽光発電所に設置された。1万3312のソーラーパネル、40のインバーター、3万以上のフロートによって、年間最大602万2500kWhのエネルギーを生み出すと予測され、この島にある1250の4部屋公共住宅フラット向けに十分な電力を供給し、推定4258トンの二酸化炭素を相殺する。
デジタル化は発展を促し、脱炭素はこの発展をサステナブルなものにすることを確実なものとする。これらはこの地域におけるグリーン開発の2つの推進力である。カンボジア鉱業・エネルギー相のTy Norin博士は「デジタル化は、セキュリティーとプライバシーに左右されるエネルギーシステムの安全性、アクセシビリティー、サステナビリティーの向上に役立っている。デジタル化は将来、人工知能(AI)を通じてエネルギーセクターに大きな影響をもたらすことになる。その結果、エネルギー部門はこれらのデジタルツールを活用し、潜在力のあるデジタル化の運用と変革を向上させ、より高度な相互接続エネルギーシステムを開発することができる」と語った。
パネルディスカッションで、ゲストスピーカーは再生可能エネルギーとBESS市場における最新動向のインサイトを共有した。スピーカーは、クリーンパワーがよりコスト効率に優れ、展開が容易であるためソーラーパワーはこの地域でより速く拡大し、BESSはエネルギーミックスで中心的役割を果たすことになると確信した。
ファーウェイは、クラス最高の製品・サービスの提供にコミットし、グリーンエネルギー生成およびストレージにおける同社の有力テクノロジーをさらに強化することによって、顧客のためにより多くのバリューを生み出し、アジア太平洋地域のためにサステナブルかつ低カーボンの未来を構築することを支援していく。