【上海2022年4月14日PR Newswire】Shanghai Electric(上海電気)が建設に協力した福清(Fuqing)原子力発電所6号機が3月25日、168時間の試運転を終了して商用運転の準備が整った。福清原子力発電所6号機は、中国が独自に開発した第3世代原子力発電プラントである華竜1号(Hualong One)実証プロジェクトの2基目である。華竜1号実証プロジェクトの完成と全面的な試運転成功は、世界で一流の原子力技術と能力への中国の前進を示し、原子力発電分野で中国が先進的勢力に成長することを支援する。
カラチ原子力発電所の2号機(K-2)と3号機(K-3)はChina National Nuclear Corp(CNNC)が契約し、Shanghai Electricが中核機器納入業者の1社を務めたが、中国独自の最新鋭原子力技術が多く採用された。この発電所は中国とパキスタンの経済協力で最も目覚ましいマイルストーンを表し、パキスタンの低炭素経済構築の支援と中国の「一帯一路」構想の加速に貢献している。
Shanghai Electricは声明で「中国・パキスタン経済回廊(CPEC)と一帯一路構想の下での
象徴的プロジェクトとしてのカラチ原子力発電所の2号機と3号機の完成と稼働は、中国のエネルギー企業が国際市場での存在感を広げ続ける中での重要な前進を表している。中国とパキスタンの協力新時代の幕開けも告げており、両国が環境配慮型開発の推進と、カーボンピーク・カーボンニュートラル目標達成のために、包括的戦略パートナーシップを高め合うことを示している」と述べた。
Shanghai Electric Nuclear Power Groupの子会社であるShanghai No.1 Machine Tools Plant Limited Companyは、ニュークリア・アイランドで使われる原子炉内部中心機器と、PMC機器の燃料充放電機、燃料運搬設備の製造を委託された。同社は2015年から華竜1号向けの原子炉内部の開発プロジェクトを開始し、技術的および試験的課題を含む71件の困難の克服に成功した。この過程で同社は、2件の資材内製化と5件の接合技術、4件の試験技術、7件の加工技術で技術革新を達成し、10件の製造発明特許も獲得した。
中国最先端の原子炉の開発段階では、Shanghai Electric Power Station Equipment Co., Ltd.など
Shanghai Electricの数社の子会社が加わり、蒸気タービンや発電機、気水分離器を含むコンベンショナル・アイランドの中核機器の製造と、蒸気タービン発電機器の設計にも関わった。
カラチ発電所2号機は2021年に商用運転に入り、100時間連続のフル電力テスト運転を完了し、すべての機能指標が標準を達成して、機器は順調な状態で稼働した。華竜1号炉はそれぞれ、年間約90億キロワットの発電が見込まれ、パキスタンの400万世帯以上の年間電力需要に対応できる。これは標準的石炭312万トンを使用する発電、毎年816万トンの二酸化炭素排出の防止、樹木7000万本を超える植樹に相当する。
ソース:Shanghai Electric