【常州（中国）2022年3月10日PR Newswire＝共同通信JBN】超高出力モジュールは急速に市場の主流の選択肢となっており、これは昨年から太陽光発電（PV）業界で認識されてきたことである。独立分析機関InfoLinkの一部門であるPV InfoLinkが2月に公表したNew Technology Market Report（新テクノロジー市場報告）はサイズ、セル、モジュールの開発に関する詳細なデータと、予測される将来の傾向を提供した。大型モジュールへの切り替えは、産業チェーンのサポート、コスト削減、生産能力、市場シェアの観点から抗し難いと報告書は述べている。
▽大型モジュールウエハーのシェアは50%を超え、210mmウエハーが主流
PV InfoLinkの報告によると、ウエハーメーカーは大手ウエハーメーカーの大型ウエハー生産能力を検討し、各リンクのコスト優位性を考慮して大型ウエハーの生産比率を引き上げ始めている。古いプロジェクトの完了に伴い、2021年第3四半期以降、158.75mm（G1）ウエハーとセルの総需要と生産量が急速に減少した。大型ウエハーの影響を受け、 166mm（M6）サイズおよびその他の小サイズのウエハー、および大型ウエハーへのシフトが発生した。
報告によると、昨年下半期に大型ウエハーへのシフトが加速したことにより、第3四半期の大型ウエハーの市場シェアは50％超を占め、シェアは上昇を続けた。報告に見られるように、大型ウエハー（182mmと210mmを含む）の市場シェアは今年79％に達すると見込まれている。さらに、市場は210mmウエハーで前進しつつあり、これは継続的な市場シェア拡大を伴った主流の選択肢である。大手ウエハーメーカーのZhonghuan Semiconductorを例にとると、210mmウエハーの比率は、昨年第1四半期の43％から第4四半期には72％に増加した。
PV InfoLinkが2022年2月公表したNew Technology Market Reportから
昨年末までに、最大182mmと210mmのサイズに対応するセル生産ラインは266 GWに達し、大型モジュールは292GWに達した。設備の互換性により、210mmモジュールの生産能力は170GWを超え、182mmモジュールの生産能力を上回った。報告によると、大型セルとモジュールの生産能力は2025年までに年々増加すると見込まれている。東南アジアでトリナ・ソーラー（TrinaSolar）は210mmモジュールを生産する能力を有してきた。有利な外的政策と市場開発に基づき、多くのモジュールメーカーが世界中の多くの場所で生産能力を拡大することが見込まれる。
PV InfoLinkによるReport から
PV InfoLinkの過去の報告によると、昨年末までに、高出力、大型モジュールの生産能力を持つモジュールメーカーは50超あった。うち30社以上のメーカーが210mmまでのセルフォーマットを特徴とするモジュールの量産を達成しており、その比率は増え続けている。新規ウエハー生産能力の大半もより大きなサイズであり、供給確保のため年々増加している。
コスト面での利点として、166mm PERCセルの現在の非シリコンコストは1ワット当たり約0.2－0.23元だが、大型セルのコストは同約0.17－0.21元である。成熟したPERC技術により、大型セルの導入と大型セルの効率と歩留まりの向上が、大型PERCセルの主なコスト削減要因になっている。PV InfoLinkの報告によると、大型フォーマットによるコスト削減により、PERCセルの生産能力が大幅に拡大した。 昨年、大型PERCの新規生産能力は170 GWを超え、その結果、多結晶およびn型セルの市場シェアも大幅に減少した。
トリナ・ソーラーは「PERC技術に基づく超高出力モジュールを例にとると、ドイツで行われた過去のFraunhofer ISEの調査によれば、G12 210mm Vertex 670W単面および両面モジュールのシステム値はM10 540WおよびM10 585Wモジュールのシステム値を大幅に上回っており、LCOEは最大7.4％削減されている」と述べている。
優れた信頼性と価値の利点を備えた大型モジュールは、太陽光発電システム全体の安全性と効率性を改善し、LCOEコストを削減し、業界全体をグローバルに加速およびアップグレードしつつある。
ソース：Trina Solar Co., Ltd
