omniture

ファーウェイがフルスタック・データセンターとシナリオベースのインテリジェント・キャンパスソリューションを発表

Huawei
2022-03-04 13:39 1605

【バルセロナ(スペイン)2022年3月4日PR Newswire=共同通信JBN】

開幕スピーチをするファーウェイのLiPeng西欧地域プレジデント
開幕スピーチをするファーウェイのLiPeng西欧地域プレジデント

*産業デジタルトランスフォーメーションと環境に優しい事業展開を加速

ファーウェイ(Huawei、華為技術)は、スペインで開催されているMobile World Congress (MWC)Barcelona 2022の期間中、「Industrial Digital Transformation Summit(産業デジタルトランスフォーメーション・サミット)」を開催した。同サミットでファーウェイは、データセンターとインテリジェント・キャンパス・シナリオ向けの全く新しいソリューションを発表した。キャンパスは、データセンターのストレージ、コンピューティングパワー、エネルギー効率に対する要求が高く、その膨大なアセットの管理という課題に直面している。ファーウェイは、業界顧客、オピニオンリーダー、グローバルパートナーと共に業界動向について議論し、デジタルトランスフォーメーションの最新事例を紹介、デジタル技術、ビジネス価値、環境に優しい開発が一体となった革新的未来の展望を共有した。

開幕スピーチで、ファーウェイのLi Peng西欧地域プレジデントは、デジタルトランスフォーメーションと環境保護が将来の重要テーマであることを強調した。ファーウェイは、革新的な情報通信技術(ICT)と充実した製品ポートフォリオを提供し、グローバル顧客の堅ろうなICTインフラ構築と、産業デジタルトランスフォーメーションの実現を支援している。実際、ファーウェイはこの数十年間、継続的な製品およびソリューションのイノベーションを通じて、エネルギー消費と二酸化炭素排出の削減に注力してきた。

▽テクノロジーとビジネス・イノベーションを連動させ、ファーウェイは2つのシナリオに基づくソリューションを発表

ファーウェイのChen Banghuaエンタープライズ・ビジネスグループ担当副社長(VP)は、サミットで基調講演「Dive into Digital with Innovative Digital Infrastructure(革新的デジタルインフラで、デジタルの世界に飛び込む)」を行い、新しいフルスタック・データセンターとインテリジェント・キャンパスソリューションを発表した。Chen氏は、エネルギー、金融、運輸、その他の業界におけるデジタルトランスフォーメーションの最新事例も紹介した。

ファーウェイのフルスタック・データセンター・ソリューションは、クラウドベースの集中的で環境に優しい開発トレンドをリードしており、ファーウェイのインテリジェント・キャンパスソリューションは、全ワイヤレスアクセス、ネットワークアーキテクチャの刷新、ITインフラのハイパーコンバージェンスを実現している。Chen氏が講演で言及したように、ファーウェイは、ICTとデジタルインフラの継続的イノベーションを通じて、インテリジェントな世界の発展に向け確固たる基盤を築いている。

フルスタック・データセンター・ソリューション:ファーウェイは、データセンター・インフラからICT機器、クラウドプラットフォームに至るまで、ソフトウエアとハードウエアの融合、クロスドメイン生産連携、その他のイノベーションを可能にするさまざまな製品を提供している。機動性があり、効率的で信頼性が高く、環境に優しいデータセンターづくりを目指す同社のソリューションは、以下の4つの分野におけるイノベーションを特徴としている。

*コンピューティングとストレージの刷新:インテリジェント・クラウド管理プラットフォームは、さまざまなコンピューティングパワー・リソースの機動的なプロビジョニングを可能にする。革新的なDPUテクノロジーが、CPUを処理サービスに集中させ、コンピューティングパワーの潜在能力を最大限に引き出し、バーチャルマシン(VM)の能力を30%向上させる。ストレージモジュールも、NoF+ネットワークとの連携でストレージ性能を2倍に高める。

*ネットワークの刷新:DCIとDCNの革新的相乗効果により、数分でネットワークの集中管理とワンストップサービスの提供を実現、究極の機動性と効率性を備えたデータセンター・ネットワークを構築する。

*信頼性の刷新:フルスタック・ディザスターリカバリー(DR)ソリューションが、ハードウエア単体からクラウドプラットフォーム全体までをカバーする、包括的バックアップを提供。同ソリューションは、さまざまなサービスニーズに柔軟に対応し、24時間途切れることのないオンラインサービス業務が可能になる。ストレージと光の相乗効果により、アクティブ・アクティブ・リンクのサービス切り替え時間を5ミリ秒に短縮。これで、ストレージサービスを1秒で復旧させることができ、ユーザーには全く気付かれない。

*グリーンの刷新:革新的な超高密度設計を特徴とする集中冷却ソリューションは、電力使用効率(PUE)を最大化し、年間電力消費量を14%以上節減する。プレハブのモジュール式機器室は納期を70%以上短縮、現場での建設廃棄物も発生しないため、環境への害はほとんどない。

次世代インテリジェント・キャンパスソリューション:ファーウェイは、キャンパスICTインフラの3大モジュールであるオフィスシステム、ネットワークアーキテクチャ、IT機器室を刷新、アップグレードした。これにより、キャンパスのインテリジェント化とデジタル化が加速され、より効率的で環境に優しく、便利なキャンパスサービスが提供できる。

*インテリジェント・オフィスシステムのアップグレード:ファーウェイ独自のAirEngine Wi-Fi 6とIdeaHubは、独自のインテリジェントなマルチメディア配信アルゴリズムに基づいて相互に連携し、ワンクリック会議アクセス、ワイヤレス・スクリーン投影、4KビデオとHi-Fiオーディオで画面フリーズのないビデオ会議が可能になる。

*キャンパスネットワーク・アーキテクチャの刷新:ファーウェイのソリューションは、画期的な長距離混合伝送(無線、銅ケーブル、光)技術をベースに、遠隔地の機器への高速通信と電力供給を実現する。同ソリューションは、ネットワークアーキテクチャを3層から2層に簡素化することで、次世代キャンパス・ネットワーク向けの簡素化アーキテクチャを再定義している。さらに、ネットワーク全体だけでなくアグリゲーション機器室の消費電力も削減し、総所有コスト(TCO)を38%削減する。

*キャンパスIT機器室の統合:従来のIT機器室は、ハードウエアの調達がばらばら、消費電力が大きいといった課題に直面している。ファーウェイのソリューションは、オールインワンの事前構成設計に基づき、キャンパス内の全てのICTモジュール(コンピューティング、ストレージ、ネットワーク、電源など)を統合して、超集約型IT機器室にする。1つのキャビネットが、独立したデータセンターとして機能する。このようなオールインワン設計により、システムの納期を88%短縮、全体の電力消費量を58%節減する。

この2つの主要シナリオに焦点を当て、ファーウェイはICTを業界のトレンドや顧客の事業要件と幅広く統合し、エネルギー、輸送、金融といった業界シナリオに沿った数多くの最先端製品を開発している。ファーウェイは革新的テクノロジーで、顧客のデジタルトランスフォーメーションとアップグレードの成功を後押ししている。

*石油・ガス業界は、複雑な機密保持や高い保守コストから低い検査効率や監視の死角まで、パイプラインの管理が常に課題となってきた。ファーウェイの全光学式センシングソリューションは、光学式センシング製品、アルゴリズム、エンジンを活用し、Shandong Jihua Gas

がインテリジェントなパイプライン検査を実施できるよう支援している。同ソリューションにより、リスク検出の精度が、業界第2位の83%に対し97%にまで上がった。同ソリューションの導入で、Jihuaはパイプラインのセキュリティと管理を改善、パイプラインの運用・保守コストを削減し、デジタルトランスフォーメーションの旅で大躍進を遂げた。

*運輸業界は、従来の都市鉄道の通信システムが、低帯域幅、リアルタイム・データ送信時のパケットロスの頻発、非効率的なシステム展開に悩まされてきた。そのため、旅客情報システム(PIS)など、帯域幅を必要とするシステムの多くは歴史的に導入されてこなかった。数々の最先端技術を搭載したファーウェイのWi-Fi 6列車・地上間通信ソリューションは、時速160kmで走行する列車に最大1.4G bit/sの帯域幅を提供する。さらに、同ソリューションは30ms以内の高速ソフト・ハンドオーバーをサポート、安全で安定した都市鉄道の運行を実現する。オールインワン・シャーシは導入・設定が容易で、サービス提供までの時間を67%短縮する。

*金融業界では、銀行が、金融サービスの急速なアップグレードと変化に伴い、トラフィック、サービス、データの課題に直面している。非クラウドアーキテクチャに基づいてつくられた旧来のデータセンターは、サービス容量が限られている。内部モジュールが隙間なく詰め込まれているこれらのデータセンターでは、革新的サービスの迅速な展開やサービストラフィックの急増を効果的にサポートできない。こうした課題に対処するため、多くの銀行が基幹システムを従来の集中型アーキテクチャから先進の分散型アーキテクチャに移行しつつある。金融顧客を支援するため、ファーウェイは旧来の銀行がデジタルトランスフォーメーションを実施できるよう強固なクラウド基盤を提供するとともに、デジタル銀行が信頼性の高い自前のプラットフォームを構築するのを支援し、業界全体で大規模なマルチシナリオ・イノベーションを実現している。

▽環境に優しいデジタル技術でビジネスの可能性を解き放つ:イノベーションで未来を切り拓く

世界経済とそれを取り巻く社会がパンデミックから回復し始めれば、産業界のデジタルトランスフォーメーションが世界を前進させる新たなエンジンになるのは間違いない。実際、デジタル技術は絶えず限界を打ち破り、今日の世界経済の発展においてますます重要な役割を果たすようになってきた。

サミットの最後にファーウェイは、グリーンICTで環境に優しい開発の実現を目指すイニシアチブを提案した。革新的な省エネ技術を活用し、ICT製品のエネルギー効率を継続的に向上させ、低炭素型開発を推進する計画である。このイニシアチブには、再生可能エネルギーの開発加速、伝統的エネルギーの管理のデジタル化、デジタル技術とデジタルトランスフォーメーションによる環境に優しい事業開発の実現という3つの主要な取り組みが含まれている。このイニシアチブの最終目標は、革新的なデジタル技術を通じて、生活をより良く、ビジネスをよりインテリジェントに、社会をより包摂的に、そして世界をよりグリーンにすることである。

ファーウェイは今後も、業界シナリオに合わせた革新的ソリューションの開発、シンプルで環境に優しいインテリジェントなICTインフラの構築、ICTを活用した持続可能な開発の実践、デジタルツインシステムの構築などに取り組んでいく。また、最適なサービス体験を提供し、生産効率を高め、産業のデジタル化とエコフレンドリー化を加速させ、顧客やパートナーと共に新たな価値を創造していく。

MWC Barcelona 2022は、スペインのバルセロナで2月28日から3月3日まで開催されている。ファーウェイ・エンタープライズの展示ブースは、Fira Gran Viaのホール1、1H50にある。ファーウェイは同イベントを通じて、政府および企業顧客、業界エリート、オピニオンリーダー、グローバルパートナーと共に、引き続き、業界動向、ビジネス価値、エコフレンドリー開発に関する話題を幅広く取り上げていく予定。

基調講演をするファーウェイのChen Banghuaエンタープライズ・ビジネスグループ担当副社長(VP)
基調講演をするファーウェイのChen Banghuaエンタープライズ・ビジネスグループ担当副社長(VP)

ソース: Huawei