【バルセロナ(スペイン)2022年3月4日PR Newswire=共同通信JBN】ファーウェイ(Huawei、華為技術)はバルセロナのMWC 2022で開催されたHuawei Full-Stack Data Center Forumで、Full-Stack Data Center Solutionを発表した。エンタープライズが最新のデータセンターを取り込むことを支援するように設計されたこの全く新しいソリューションは、エネルギー消費からIT装置までのファーウェイのフルスタック機能の能力を活用している。それは、コンピューティング&ストレージを更新する、ネットワークを更新する、信頼性を更新する、グリーンを更新するーという同社の中核における4つの基本方針によって、企業がデータセンターインフラストラクチャーを最新化し、デジタルトランスフォーメーションの確固たる基盤を築くことを支援するために開発された。
モバイルフォンなしでは生きていけないように、エンタープライズもデータセンターなしでは存続できない。データセンターは、エンタープライズのコンピューターである。90%以上のコンピューティングパワーとデータが2025年までにデータセンターに集約されるとみられている。これによって、データセンターはエンタープライズがデジタル化するためのカギとなる。セッションでは、Informa のアナリストIan Redpath氏は「エンタープライズはグリーンなDC施設、革新的なICTインフラストラクチャーおよびクラウドテクノロジーによってデータセンターを最新化している。データセンターの更新は、エンタープライズのビジネス効率を向上させ、TCOを最適化する」と語った。
ファーウェイのデータセンターソリューション部門のディレクターであるShi Wei氏は「クラウド、集中型、かつグリーンなデータセンターは多数の新しい課題をITCインフラストラクチャーに課す。当社のFull-Stack Data Center Solutionは、コンピューティング&ストレージ、ネットワーク、信頼性、グリーンを更新し、デジタルインフラストラクチャーを再形成するとともにデジタルトランスフォーメーションを加速する」と語った。
Huawei Full-Stack Data Center Solutionの4つの基本方針は以下の通り。
コンピューティング&ストレージを更新する:デジタルトランスフォーメーションは、データセンターのコンピューティングパワーおよびストレージリソースのための要件を増大させる。ファーウェイは、すべてのシナリオに最適なオールフラッシュストレージ製品を提供し、プライマリーストレージ、データ分析、データバックアップにおけるデータプロセッシングを加速する。例えば、同社のOceanStor Doradoオールフラッシュストレージは、Fabric plus(NoF+)ネットワークおよびFlashLinkアルゴリズムでNVMeを使用し、レイテンシーを0.05ミリセカンド軽減する。これは競合製品よりも2倍速い。FusionCube HCIシリーズは、xPUコンピューティングパワーコンバージェンス、ストレージ&コンピュート&ネットワーク、コンバージェンス、サービスコンバージェンスを実装し、効率性、グリーン、アプリケーションを特徴とするHCIおよび機能を提供する。クラウドトランスフォーメーションに役立つため、Huawei Cloud Stack(HCS)は、インテリジェントなクラウド管理プラットフォームとインテリジェントなデータレークを提供し、オンデマンのリソースプロビジョニングと迅速なサービス展開を実現する。Huawei OceanStor Doradoは、世界中の幅広い業界で広範に使用されてきた。今回のフォーラムで、ファーウェイは、SAN およびNAS向けのゲートウエー不要のアクティブ・アクティブソリューションによる次世代のOceanStor Doradoオールフラッシュストレージを発表し、ヘルスケア業界の顧客がこの製品を使ってそれぞれのストーリーを共有することを提案した。欧州諸国の大規模および中規模病院は、年間60%から120%の率で増大するデータの処理でパフォーマンスとO&Mの喫緊の課題に直面している。これらの課題は、OceanStor Doradoオールフラッシュストレージによって容易に対処できる。なぜなら、OceanStor Doradoオールフラッシュストレージはパフォーマンスのボトルネックを解消するだけでなく、マルチワークロード統合を通じてO&Mを簡略化するためである。さらに、SANおよびNAS向けの独自のゲートウエー不要のアクティブ・アクティブソリューションは、ミッションクリティカルなデータのゼロロスおよびゼロサービス中断を保証する。
ネットワークを更新する:拡大するサービスのスケールは効率性に対するニーズを増大させ、管理をより複雑にしている。ファーウェイは、業界唯一のiLosslessインテリジェントアルゴリズムによって駆動されるロスレスEthernetから成るネットワークソリューションを提供する。これは、WDMデバイス、業界唯一のボードレベルのケーブルテクノロジーを使用するルーター、ワンストップで分レベルのプライベートラインサービスのプロビジョニングであり、データセンターネットワークの最高のアジリティーおよび効率性を実現する。
信頼性を更新する:データセンターの障害回復(DR)能力を向上させるため、ファーウェイはオールシナリオDRソリューションを提供する。このソリューションは、フルスタックDR、フルサイクルの効率的なバックアップ、統合DR管理を提供し、極めて信頼できるデータセンターサービスをいつでも、どこでも確保する。例えば、ファーウェイのストレージおよび波長分割デバイスコラボレーションテクノロジーは、アクティブ・アクティブリンク切り替え時間を50msから5msに短縮し、オールフラッシュアーキテクチャーで構築されたOceanProtect Backup Storageは、エンドツーエンドのアクセラレーション機能によってバックアップ帯域幅を3倍に向上させる。
グリーンを更新する:ファーウェイは、グリーンで低カーボンのデータセンターを構築するためには、データセンターのインフラストラクチャーは、建設、電源サプライ、配電から冷却、O&Mまでのライフサイクル全体にわたり再建させる必要があると考える。ファーウェイは、UPS電力配電センター(PDC)と一体化した高出力密度のUPSで動作するフルリンクの集中型パワーモジュールも提供し、データセンターのフットプリントを47%削減する。そのモジュールは、データセンターのスペースを全面的に活用し、IT装置スペースの10%以上を節約する。ファーウェイは、同社独自のポリマー熱交換器上で動作し、自然冷却源を最大限に引き出す間接蒸発冷却ソリューションEHU(環境ハンドリングユニット)も提供する。EHUはAIエネルギー最適化テクノロジーであるiCoolingと連動し、PUEを1.2以下に削減し、冷水ベースの冷却システムと比較して年間のエネルギー消費を14%以上削減する。
フルスタックデータセンター製品およびソリューションの利点を組み合わせることによって、ファーウェイは顧客が業界をリードするクラウド、集約型、グリーンなデータセンターを構築し、デジタルトランスフォーメーションを促進するのを支援する。
Huawei Full-Stack Data Center Solutionに関する詳細はウェブサイトhttps://e.huawei.com/en/products/full-stack-data-center を参照。
MWC Barcelona 2022は2月28日から3月3日までスペインのバルセロナで開催された。ファーウェイ・エンタープライズの展示ブースはFira Gran Viaのホール1の1H50に位置している。業界のデジタルトランスフォーメーションに関する詳細は、Huawei Enterprise at MWC 2022|New Value Together(https://e.huawei.com/en/events/huawei-enterprise-mwc-2022 )を参照。