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ファーウェイのRichard Jin氏が産業デジタル化のための「FIBERS」コンセプトを提案

Huawei
2022-03-03 21:51 2202

【バルセロナ(スペイン)2022年3月3日PR Newswire=共同通信JBN】ファーウェイ(Huawei、華為技術)のRichard Jin同社副社長兼光学事業製品ライン担当プレジデントは2022年Mobile World Congress(MWC 2022)で、「Green Intelligent OptiX Network, Lighting Up the Way to Industrial Digitalization」(産業デジタル化の道を照らすグリーンインテリジェントOptiXネットワーク)と題する基調講演を行った。Richard Jin氏は講演で、産業デジタル化のための「FIBERS」コンセプトを提案し、企業向けのGreen Intelligent OptiX Networkをリリースした。

基調講演するファーウェイのRichard Jin副社長兼光学事業製品ライン担当プレジデント
基調講演するファーウェイのRichard Jin副社長兼光学事業製品ライン担当プレジデント

Richard Jin氏は「コネクティビティーの効率と品質が産業デジタル化の成否を決する。したがって、事前の計画、建設が推奨される。ファーウェイのGreen Intelligent OptiX Networkは『FIBERS』ネットワークインフラを構築して、産業デジタル化の道を照らす」と語った。

光ファイバーは銅ケーブルよりグリーンである。Richard Jin氏は、光ファイバーは入手しやすく、寿命が長く、ヒートロスを発生させないと指摘した。このような利点から、光ファイバー通信は企業の電力消費を削減、エネルギーを節約し、炭素排出量を削減、低炭素で持続可能な開発を達成する役に立つ。

デジタルトランスフォーメーションを可能にするため、接続は「FIBERS」コンセプトに準拠する必要がある。それは各種産業の新たなコネクティビティー要件を意味する。技術革新と産業デジタル化の実践に基づき、Richard Jin氏は「FIBERS」を使って接続に関する6大要件 - saFe、Intelligent、Ultra-Broadband、Efficient、Reliable、Simple - を説明した。

*saFe:炭鉱など特殊な産業シナリオでは、電気火花を排除することによって、地下のネットワーク機器やケーブルの本質的安全性を確認しながら、接続の性能要件を満たさなければならない

*Intelligent:これは今や接続開発の主要なトレンドである。システム全体の性能とサービス革新を大幅に向上させるため、インテリジェントソフトウエアをデバイス間および製品間のコラボレーション実装に使える。例えば、光ネットワークはストレージシステムとコラボして、データ損失ゼロを達成する。また、インテリジェント検出アルゴリズムの助けを借りて、光ファイバーを石油・天然ガスパイプラインの無人検査実施に使用できる

*Ultra-Broadband:クラウド、ビッグデータ、AR、VRのような革新的技術を適用するのに、ウルトラブロードバンドは基本的な接続要件と見なされている。グローバルデータセンターのトラフィックは2年ごとに倍増しており、ウルトラブロードバンドのデータセンター間接続(DCI)システムだけが銀行などの顧客の増大する帯域幅要件を満たせる

*Efficient:デジタルトランスフォーメーションを実現するために、コネクティビティーは高度に効率的でなければならない。スマート交差点の再構築、新工場ネットワーク建設などのシナリオでは、効率が展開経験を直接決定する。リモートマシンコントロール実装の港湾などのシナリオでは、決定性の超低遅延接続によって、コントロールセンターがリモートマシンのリアルタイム操作が可能になり、サービス効率が向上する

*Reliable:基幹サービスは保証されなければならない。電力と輸送など国益と人々の生活に深く結びついた産業では、サービスの信頼性が電力供給と輸送安全性に密接に関連する。したがって、接続はエンドツーエンドの物理的分離と基幹サービスの高い信頼性を確保する必要がある

*Simple:これはインテリジェントO&M(運用および保守点検)の基礎である。スマートキャンパスなどのシナリオでは、無数の端末アクセスがネットワーク規模とO&M圧力を増大する。これを考えると、ネットワークアーキテクチャーとO&Mは簡素化して、O&Mをやりやすくし、運用効率を向上させなければならない

ファーウェイは産業デジタル化を可能にするGreen Intelligent OptiX Networkをリリースし、MWC 2022で5つの革新的なシナリオベースソリューションを始動した。FTTO(Fiber To The Office)、FTTM(Fiber To The Machine)、Single OptiX、DC OptiX、Sensing OptiXである。産業デジタル化を後押しするグリーンおよび「FIBERS」コンセプトを全面的に組み込んだものである。

Richard Jin氏は講演の最後に「われわれはグローバルパートナーと協力して、光技術を業界慣行と組み合わせて、より安全な接続、スマートなサービス、速い送信、効率的な生産、信頼できるデータ、簡素なO&Mの実現を助け、さまざまな産業のデジタル化を促進する」と述べた。

MWC 2022は2月28日から3月3日までスペインのバルセロナで開催され、ファーウェイはFira Gran Via Hall 1のブース1H50で製品を展示している。詳細は https://e.huawei.com/en/events/huawei-enterprise-mwc-2022 を参照。

ソース: Huawei