ロンドン, 2022年3月3日 /PRNewswire/ -- 韓国の尼僧であるチョン・クワン(Jeong Kwan)氏が、栄誉ある2022年版「アジアのベストレストラン50 アイコン賞」(ASIA'S 50 BEST RESTAURANTS ICON AWARD 2022)の受賞者に選ばれました。アジアのベストレストラン50アカデミーの300人以上の会員によって投票されるアイコン賞は、地域を超えて影響力を持ち、その技量と積極的な貢献によって人々を鼓舞した料理人を称えるものです。
慶尚北道栄州(キョンサンプット・ヨンジュ)の農場で育ったチョン・クワン氏は、幼い頃から自然と旬の食材を大切にしてきました。17歳で家を出て僧院に入り、何世紀にもわたる寺の伝統と料理の技法の修得に没頭してきました。食品ロスを出さない健康的な食事を摂るという、仏教の核となる原則を取り入れた精進料理は、肉、魚、乳製品、ニンニク、タマネギを使わずに作られます。チョン・クワン氏の完璧に作り上げられた料理には、彼女の天性の創造性、技量、そして季節の食材への深い敬意が映し出されています。
チョン・クワン氏の料理が世界に知られるようになったのは、ニューヨークの有名な「ル・ベルナルディン」(Le Bernardin)のフランス人シェフで仏教徒でもあるエリック・リペール(Eric Ripert)氏が、チョン・クワン氏の故郷である韓国の内張山国立公園内にある7世紀に建てられた寺院である白羊寺を訪れた時でした。チョン・クワン氏の料理と彼女のホリスティックなアプローチに魅了されたエリック・リペール氏は、2015年にチョン・クワン氏をニューヨークに招き、選ばれたお客様に食事を用意させました。 その後、ニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたプロフィールでクワン氏の料理は「世界で最も精巧な料理」と評され、彼女は「哲学者のシェフ」と称賛されました。また、ネットフリックスのエミー賞受賞シリーズ「Chef's Table」の2017年のエピソードで取り上げられたことで、チョン・クアン氏の名声は飛躍的に高まりました。
チョン・クワン氏は有名人という枠にとらわれず、仲間の尼僧たちと暮らす庵で料理を作り続け、白羊寺の信者の数を増やしています。彼女の質素な厨房で、訪問者は伝統的な韓国料理の魔術と、本物の寺院料理を支える仏教の原理を学ぶことができます。レストランで働いたこともなければ、オーナーになったこともないチョン・クワン氏ですが、味に対する深い情熱と革新的な料理により、彼女は先見の明のあるシェフの先駆者に位置付けられています。
「アジアのベストレストラン50」のコンテンツディレクターであるウィリアム・ドリュー(William Drew)は、次のように述べています。「韓国の精進料理の守護者として、彼女の洗練された完成された味わい、繊細な芸術性、料理への精神的なアプローチにより、国際的な料理界のアイコンとしての地位を確かなものにしました」
今回の受賞について、チョン・クワン氏は次のように述べています。「このたびは、2022年版アイコン賞を受賞し、大変光栄に思います。世界的なパンデミックで大変な状況だと思いますが、状況が改善され、再び皆さんとお会いして料理とポジティブなエネルギーを分かち合えることを願っております」
チョン・クワン氏の受賞は、3月29日に「アジアのベストレストラン50 2022」のオンラインセレモニーの中で紹介され、「アジアのベストレストラン50」のFacebookと「ベストレストラン50 TV」のYouTubeチャンネルを通じて世界中の視聴者に配信される予定です。また、50 Bestはバンコク、東京、マカオでリアルイベントを開催し、シェフ達を直接、祝福する機会を設けます。
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