【バルセロナ(スペイン)2022年3月3日 PR Newswire =共同通信JBN】MWC22 Barcelonaの「5G: Connecting Virtual and Reality」セッションで、ファーウェイキャリアBG(Huawei Carrier BG)の Philip Song最高マーケティング責任者(CMO)が「5G+XR: Bringing Imagination into Reality(想像を現実にする)」と題した基調講演を行った。同氏はその中で、XR(クロスリアリティ)業界に関する洞察を共有し、業界の「新ムーアの法則」を明らかにした。同氏は通信事業者と業界パートナーに対して、5G+XRによって提示されている機会をとらえるよう呼び掛けた。
▽XR産業の潜在的可能性
Song氏はこのイベントで、ファーウェイがVR(仮想現実)を活用した年次総会をどのように開催し、5G基地局の引き渡し支援にAR(拡張現実)をどのように利用したかを紹介した。ファーウェイとサードパーティーのデータは、XR市場が2030年までに1.5兆ドルのGDPを創出することを示しており、これは現在の5G市場にほぼ等しい。
Song氏は、XR業界の進歩をスマートフォン業界の発展と比較し、ベンダーの多くが現時点でXRデバイスを300ドル以下で提供し、技術を手頃な価格としながら、次世代のユーザー体験を提供していると語った。XRの開発ツールもますます採用が進んでいる。新しい OPEN XR規格は現在、主要なハードウェア、プラットフォーム、エンジン企業のほぼすべてによってサポートされ、何回も開発せずにマルチプラットフォームを展開できるようになっている。
より注目に値するのは、世界のXRのパイオニア通信事業者の多くが近年、商業的なブレークスルーを達成していることだ。韓国、タイ、中国などの国々の通信事業者がVR/ARサービスの展開をリードし、業種選定、ビジネスモデルの設定、機能の開発という3つのステップを通じて大きなリターンを上げている。ある通信事業者は「もしXRの立ち上げが3カ月後になっていたら、追いつくのに3年かかったかもしれない」と語った。
▽ファーウェイがXR業界の新ムーアの法則を発表
ファーウェイはイベントで、XR業界の「新ムーアの法則」を発表して、通信事業者と業界のパートナーによる能力拡大の指針を示した。
XRの人気コンテンツに対するトラフィック需要は、18カ月から24カ月ごとに倍増している。今後の2-4年間で、12Kや24KのハイフレームレートのXRコンテンツがますます一般的になるだろう。このようなプレミアムコンテンツは、ネットワーク帯域とクラウドのリソースを急激なペースで消費するだろう。
クラウドサービスの能力も18-24カ月ごとに倍増し、XRコンテンツの制作コストは大幅に削減されるだろう。ファーウェイの Cloud XRサービスは、この種の拡大をいかに達成できるかを示す主要例である。ファーウェイは Cloud XRを通じて大規模3Dマッピング、あらゆるシーンに適応する空間コンピューティング、最大10万本の毛髪を可能とする精密ヘアモデルのデジタル人間描写など、複数のクラウドベース機能の構築を可能にしている。
この新しいムーアの法則は、XR業界の技術革新を導き、XRの開発基盤を構築するために設計され、ファーウェイ自身も、この指針に沿っている。XRデバイスに関して、ファーウェイは、次世代の革新的な AR-HUD(ヘッドアップディスプレイ)を立ち上げて、XRの用途を拡大している。XRデータ転送の面でも、ファーウェイは 5G Massive MIMOと FTTRなどの革新的なソリューションを提示した。同社は、XR体験をいつでも、どこでもサポートするためにユビキタスなギガビットアクセスを提供する「Gigaverse」のサポートを公約している。ファーウェイはまた、XR業界パートナーがマルチプルクラウドに速やかにアクセスし、クラウドベースの開発・レンダリング機能を利用するのを支援する「Cloud-network Express」ソリューションも立ち上げた。
Song氏は「新しいムーアの法則」に沿って協力し、XR業界に与えられた大きな発展の機会をつかむよう業界パートナーに呼び掛け、「将来を勝ち取るために今、行動しよう」と語って講演を締めくくった。
MWC Barcelona 2022は2月28日から3月3日までスペインのバルセロナで開催される。ファーウェイはFira Gran Via Hall 1のスタンド1H50で製品とソリューションを展示している。詳細は https://carrier.huawei.com/cn/events/mwc2022 を参照。