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ファーウェイのGuo Ping氏:3分野で技術パラダイムを再形成して中・長期的競争力を確保

Huawei
2022-03-02 17:33 2066

【バルセロナ(スペイン)2022年3月2日PR Newswire=共同通信JBN】ファーウェイ(Huawei、華為技術)のGuo Ping輪番会長はMWC Barcelona 2022で、同社のグローバリゼーション戦略の継続と基礎技術への戦略的投資拡大計画について演説した。この投資によってファーウェイは、この産業を支えている基礎理論、アーキテクチャー、ソフトウエアを再形成し、中・長期的競争力を増し、さらにICT産業の長期的持続可能性を確保することを希望している。

Guo Ping輪番会長
Guo Ping輪番会長

オンラインで行った「Just Look Up, Let's Light Up the Future(見上げよう、未来を照らし出そう)」と題する基調演説で、Guo氏はデジタル化とカーボンニュートラルという、世界の課題と機会を成す2つの主要な源に焦点を当てた。

▽従来からの理論とアーキテクチャーは、デジタル需要の爆発的伸びを支えることができない

予測によると、2022年には世界のGDPの50%以上がデジタル化されるとみられる。世界のデジタルエコノミーは急速に発展しており、デジタル製品・サービスへの需要は予測を上回っている。Guo氏はシャノンの定理およびノイマン型アーキテクチャーは深刻な障壁にぶつかり続けており、業界は新たな理論とアーキテクチャーを探求し、技術パラダイムを再形成してデジタル持続可能性を実現しなければならないと述べた。

▽炭素削減はデジタルエコノミーの長期的活力に影響を及ぼす。

カーボンニュートラルについてGuo氏は「コネクティビティー密度とコンピューティングパワーはデジタルエコノミーの強さを決定するが、長期的活力も維持すべきである。だからわれわれは新たな次元である炭素削減を考える必要がある」と述べた。

ファーウェイは現在、この分野で「More Bits, Less Watts(より多くのビット、より少ないワット)」戦略を着実に実行している。基本的なデジタル能力の向上に加えてファーウェイは、理論、材料、アルゴリズムなどの分野で画期的成果を実現することにより自社の製品のエネルギー効率を2.7倍にすることに取り組んできた。こうした進展によりICT産業は他の産業がそれぞれのカーボンフットプリントを削減するのを支援できる。事実、この削減はICT産業自身のカーボンフットプリントよりも10倍も大きいものとなる。

▽ファーウェイは基礎技術への戦略投資を拡大し、技術パラダイムを再形成しつつある。

Guo氏は、ファーウェイが基礎技術への戦略投資を大幅に拡大し、パートナーと協力して基礎理論、アーキテクチャー、ソフトウエアという3分野における技術パラダイムを再形成していると述べた。この投資は徐々に同社製品の競争力に反映され、同社およびICT産業全体の長期的かつ持続可能な発展を支えていくことが見込まれている。

この投資はまた、同社がシャノンの限界により近づき、またおそらくは突破するのを手助けすることに特に重点が置かれている。次世代MIMOおよび無線AIのような新たな理論および技術の探求によりファーウェイは、自身の技術をシャノンの限界へとより一層近づけることができる。同時に、ファーウェイによるセマンティックコミュニケーションのような新理論の研究は、業界に新たな基礎理論に関する指針をもたらすだろう。

ファーウェイはまた、刺激的な新しいアーキテクチャーも開発しつつある。ファーウェイは現在、光通信と電子技術を統合し、ピアツーピア・アーキテクチャーを設計して、技術課題や技術上の障壁解決を図っている。

ソフトウエアに関してファーウェイは、AIの爆発的な成長によって引き起こされたコンピューティング能力への劇的な需要増大に応えるために、AI中心でフルスタックのソフトウエアと新たなソフトウエア・エコシステムを構築しつつある。

▽「ソフトウエア-ハードウエア相乗効果」が今後の道筋

Guo氏は最後に、素晴らしいユーザー体験はフトウエアとハードウエアの相乗効果によって生まれるだろうと述べた。同氏は2つの事例を使ってファーウェイがいかにしてこの概念をICT製品開発とネットワーク進化のための技術革新に応用しているかを示した。第1にAHR Turbo向けに最適化されたアルゴリズムはMetaAAUがより少ないエネルギーを消費し、性能を向上させるのを支援している。次に、ホログラフィック光学におけるアルゴリズムのブレイクスルーはOXCが単ホップ接続を実現するのを可能にした。

▽ファーウェイはデジタル産業で最も完璧なICT能力のスイートを備えた企業である

過去10年間にわたり、ネットワークの進化は最新のIT実務をCTに導入する過程であり、これはIPからクラウド、またそれから今日はAIへと広がっていった。Guo氏は、デジタル産業で最も完璧なICT能力のスイートを備えた企業としてファーウェイは、未来のAIネイティブネットワークに向けた進化で一歩先を行けると確信していると語った。

Guo氏は「ファーウェイは、規格や人材、サプライチェーンなどの面でグローバリゼーション戦略を続けていく。ファーウェイは、最大のビジネスの成功実現のためにそれを選ぶ顧客を支援することにコミットしている」と述べて演説を締めくくった。

MWC22 Barcelonaは、2月28日から3月3日までスペインのバルセロナで開催されている。ファーウェイは、Fira Gran Via Hall 1のスタンド1H50で自社の製品とソリューションを展示している。世界の通信事業者、業界の専門家、オピニオンリーダーとともに、デジタルネットワークの未来を描くために同社は、業界動向、未来へのGUIDE、グリーン開発などのトピックを深く掘り下げる。詳細な情報はhttps://carrier.huawei.com/en/events/mwc2022 を参照。

ソース: Huawei