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5つの誤解を打破しグリーン開発を加速

Huawei
2022-03-01 12:54 1113

【バルセロナ(スペイン)2022年3月1日PR Newswire=共同通信JBN】ファーウェイ(Huawei、華為技術)は、MWC22 Barcelonaの前日イベントの1つであるDay0 Forum「Lighting up the Future(未来を照らす)」を開催した。ファーウェイ・キャリアビジネスグループ最高マーケティング責任者のPhilip Song博士は、同フォーラムで「グリーン開発に関する5つの誤解」と題した基調講演を行った。同氏は「グリーン開発はバズワードだ。ニュートンの古典力学がアインシュタインの相対性理論に至ったように、その発展過程は誤解と真実がらせんを描くようなものになるだろう。情報通信技術(ICT)産業のグリーン開発を加速させるため、これら5つの誤解を一刻も早く乗り越える必要がある」と語った。

ファーウェイのDay0 Forumで講演するPhilip Song氏
ファーウェイのDay0 Forumで講演するPhilip Song氏

誤解1:ICT産業は二酸化炭素排出量の増加に加担している。GeSIの報告書SMARTer2030によると、ICT産業は2030年までに世界の二酸化炭素排出量の1.97%を占めるに過ぎなくなると予想されている。しかし、それ以上に重要なのは、ICT技術を活用することで、他の産業は二酸化炭素排出量を20%削減できると予想されており、その総量はICT産業の二酸化炭素排出量の10倍にもなることである。このような2次的削減は、カーボンハンドプリントと呼ばれている。このカーボンハンドプリントの大きさから、多くの国の国家戦略においてICTインフラの重要性が高まっている。ファーウェイ自体は、2030年までに世界中で1 YB(ヨタバイト)のデータがクラウド上に保存されるようになると予測している。これは、現在のインフラに環境に優しい全光伝送技術を導入すれば、毎年1億5000万トンの二酸化炭素排出量を削減できることを意味する。この削減量は、欧州全土を森林で覆うことができる2億本の植樹に相当する。

誤解2:ネットワーク機器最大の二酸化炭素排出原因とされるサプライチェーンの排出に注目が集まりすぎている。Song博士が講演で指摘したように、ネットワーク機器のライフサイクル全体を見ると、製造時の二酸化炭素排出量はわずか2%で、80-95%は使用時に発生している。そこでSong博士は、ICT産業の二酸化炭素排出量削減の鍵は、エネルギー効率を向上させる革新的技術の採用にあると提案した。

誤解3:グリーン開発は、グリーンエネルギーに限った話である。太陽光発電や風力発電の開発はICT産業のグリーン開発にとって重要だが、通信ネットワークのエネルギー効率を組織的に向上させれば、莫大な利益を得ることができる。このため、ファーウェイは今回のサミットで、「Green Site, Green Network, and Green Operation(グリーン現場、グリーンネットワーク、グリーン経営)」を通じてネットワークのエネルギー効率を組織的に向上させ、キャリアが「より多くのビット、より少ないワット」を達成できるようにする、3層のグリーンソリューションを発表した。

誤解4:ネットワークのエネルギー効率は、その通信機器のエネルギー効率の総和に等しい。1つの機器のエネルギー効率評価だけで、包括的でシナリオに基づいた計画や建設の決定を行うことはできない。ファーウェイは、主要通信機器、現場の補助機器、輸送ネットワーク、データセンターのエネルギー効率指標を測定し、ネットワーク全体の省エネ政策を正確に評価、策定するための統一標準指標システム(NCI)の確立を提言した。

誤解5:省エネは、ネットワークの性能指標に影響を及ぼしてはいけない。実のところ、省エネ機能といくつかのネットワーク指標はトレードオフの関係にある。しかし、最高速度やその他の指標を犠牲にしても、実際のユーザー体験に影響を与えることなく、省エネ機能を採用することは可能である。ドイツでは、深夜のショッピングモールにインテリジェント・シャットダウン・ソリューションが導入されている。最高速度はわずかに低下するものの、ユーザー体験に影響を与えることなく、現場のエネルギー消費を10%削減している。

講演の締めくくりにSong博士は、ICT産業のグリーン開発のための5つの提言を行い、「第1は、他産業のグリーン開発を可能にするため、ICT産業を精力的に発展させるべきだ。第2は、ICTインフラの製造時だけでなく、使用時の二酸化炭素排出量にもっと注意を払うべきだ。第3は、「グリーン現場、グリーンネットワーク、グリーン経営」の組織的ソリューションにより、キャリアはネットワーク容量を継続的に向上させ、ビット当たりの消費電力を削減し、「より多くのビット、より少ないワット」を実現できる。第4は、統一エネルギー効率指標システムを規定し、エネルギー消費の主な問題点を明らかにする。第5は、ワットはユーザー体験によって決まる」と語った。

MWC22 Barcelonaは、2月28日から3月3日までスペインのバルセロナで開催される。ファーウェイは、Fira Gran Via Hall 1のスタンド1H50で、同社の製品とソリューションを展示する。世界中の通信事業者、業界専門家、オピニオンリーダーらと共に、業界動向、GUIDE to the Future、グリーン開発などのトピックに踏み込み、デジタルネットワークの未来を構想する予定である。詳細については、https://carrier.huawei.com/en/events/mwc2022 を参照。

ソース: Huawei