【バルセロナ(スペイン)2022年2月28日PR Newswire=共同通信JBN】ファーウェイ(Huawei、華為技術)のエグゼクティブディレクター兼キャリアーBGプレジデントのRyan Ding氏は、MWC 22 Barcelonaの前日に開催されたHuawei Day0 Forumで、「Lighting up the Future(未来を明るくする)」と題する基調講演を行った。Ding氏は、事業者は接続密度、コンピューティングの多様性、炭素削減強度の3つの要素に取り組むことができると述べ、より良いデジタルエコノミーを共に構築するために、ファーウェイのGUIDE事業構想で同社に参加するようオペレーターに呼びかけた。
グローバルデジタルエコノミーは急速に発展しており、2022年には世界のGDPの50%以上がデジタル化される。中国、韓国、EUなどの多くの国と地域では、デジタルエコノミーへの巨額の投資計画がすでに発表されている。ICTインフラストラクチャーのプロバイダーとして、オペレーターは将来のデジタル経済の開発を主導する上で一層重要な役割を果たす。
▽デジタルエコノミーの未来を形作る3つのテコ
基調講演の中で、Ding氏は、デジタルエコノミーの活力は、接続密度、コンピューティングの多様性、炭素削減強度の3つの要素によって評価でき、これらの要素が、オペレーターにデジタルエコノミーの未来を形作るために必要なテコを与えると説明した。
接続密度を高めることにより、オペレーターは5Gユーザーベースを拡大し、事業範囲を拡大することができる。コンピューティングリソースを多様化することで、オペレーターはコネクティビティーとITの相乗効果を生み出し、新たな成長に向けて企業のデジタル化を促進することができる。炭素削減では、ファーウェイが提供するような新しいグリーンICTソリューションにより、ネットワーク容量が増加し、ビット当たりのエネルギー消費量を削減し、よりグリーンな開発が実現する。
▽5Gは大幅な進歩を遂げた
5Gの商用展開は2年前に開始され、それ以来、5Gネットワーク、ユーザーおよびデバイスの数は急速に増加している。2021年末までに、200を超すオペレーターが商用5Gネットワークを展開し、7億人以上の5Gユーザーにサービスを提供している。現在、1200を超す商用5Gデバイスが使用されている。この成長するユーザーベースは、継続的なネットワークの展開を推進しながら、オペレーターに商業的利益をもたらしている。
イベント中、Ding氏はさまざまなオペレーターからの5Gの成功事例を共有し、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、新しい動画などの新しい5Gアプリケーションがユーザーに新しい体験をどのように提供しているかを示した。フレキシブルな5G価格設定モデルは、ユーザーと事業者の双方に利益をもたらし、5Gユーザーベースの急速な成長を促進している。
中国では、5GtoBプライベートネットワークがさまざまな産業で大規模展開されている。2021年末までに、ファーウェイは中国のオペレーターおよびパートナーと3000を超す商用5GtoB契約を締結し、産業アプリケーションで豊富な経験を積んでいる。注目すべき例の1つは中国の内モンゴル自治区で、炭鉱では5Gを利用してせん断機を遠隔操作している。5Gが導入されて以来、炭鉱労働者はより安全で快適な環境で作業を行っている。
▽新たな成長のためのコネクティビティー+ IT
Ding氏によると、より多くの業界がデジタル化するに伴い、より効率的な運用を推進するためにITインフラストラクチャーを再構築することが必要になる。ファーウェイは、ITとCT、クラウドとエッジ、クラウドとネットワークの間に相乗効果を生み出すことで、オペレーターがデジタル化とインテリジェント化を進め、新たな収益成長を達成できるよう支援したい考えである。たとえば、アジア太平洋地域ではファーウェイのOneStorageソリューションにより、あるオペレーターはTCO(総保有コスト)を30%削減した。
▽グリーンICT:ビット数を増やし、ワット数を減らす
グリーンICTは、デジタルエコノミーの持続可能な成長の鍵である。ICT業界は、他の業界が二酸化炭素排出量を削減するのに役立つ新しいテクノロジーを提供している。実際、こうした削減はICT業界自体のフットプリントの10倍に達すると予測されている。フォーラムでは、Ding氏はファーウェイのグリーン戦略である「More Bits, Less Watts(ビット数を増やし、ワット数を減らす)」も共有した。ファーウェイは、グリーンサイト、グリーンネットワーク、グリーンオペレーションなど幅広いグリーンソリューションを提供しており、オペレーターがネットワーク容量を増やし、ビット当たりのエネルギー消費量を削減できるよう支援することを目指している。ファーウェイはまた、ICT業界の炭素排出量を定量化し、オペレーターがグリーン戦略を実現するのを支援するために、Network Carbon Intensity(ネットワーク炭素強度)指数を提案した。
講演の最後に、Ding氏はファーウェイのGUIDE事業構想を提案した。これは、オペレーターが事業の成功に必要な5つの主要な機能、すなわち、サービスの拡張、効率的なイノベーション、リソースの活用、価値の競争、社会貢献を支援することを目的としている。
MWC22 Barcelonaは、2月28日から3月3日までスペインのバルセロナで開催される。ファーウェイは、Fira Gran Viaホール1のスタンド1H50で自社の製品とソリューションを展示する。世界のオペレーター、業界専門家、オピニオンリーダーと協力し、ファーウェイは業界のトレンド、GUIDE to the Future、グリーン開発などのトピックを深掘りし、デジタルネットワークの未来を想像する。詳細については、https://carrier.huawei.com/en/events/mwc2022 を参照。