【北京2022年2月7日PR Newswire=共同通信JBN】2022年冬季五輪北京大会の開会式が4日夜、北京の国家体育場で行われた。
国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長のスピーチに続いて、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席が冬季大会の開会を宣言した。
バッハ会長は「寅年の今年はオリンピックの年でもある。寅年とオリンピックタイガーはいずれも大きな志、勇気、強さを表している。今日、この大きな志のおかげで中国はウインタースポーツの国となった。3億人をはるかに超える人々が約2000のスキーリゾートやアイスリンクでウインタースポーツにいそしんでいる」と述べた。
バッハ会長は「親愛なるアスリートたち、われわれはみな、あなた方とともにある。われわれはみな、あなた方を支持している。われわれはみな、あなた方を声援している」と付け加えた。
2008年夏季五輪北京大会の壮大な開会式を指揮した張芸謀(Zhang Yimou)氏が再び、2022年冬季五輪大会の開会式の総監督を務めた。4日夜の開会式に向けた同氏の着想の中心にあったのは雪の結晶であり、これは2つのプログラムの中で特徴づけられた。聖火台の点灯式にも同じモチーフが用いられた。
張氏はChina Media Group(CMG、中央広播電視総台)とのインタビューで、開会式のコンセプトについて「さまざまな雪の結晶が北京に集まり、人類の巨大な雪の結晶を作り上げる」と語った。
90を超す国と地域からの代表団が、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領やセルビアのアレクサンダル・ブチッチ(Aleksandar Vucic)大統領、アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス(Alberto Fernández)大統領、国連のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長ら、世界のリーダーとともに開会式に出席した。
オリンピックの伝統にのっとり、開会式の行進ではギリシャ選手団が最初に国家体育場に入場し、トルコ選手団が続いた。冬季五輪の開催国として中国選手団が行進の最後を務めた。スピードスケート男子の高亭宇(Gao Tingyu)とスケルトン女子の趙丹(Zhao Da)が中国選手団の旗手を務めた。
開会式の終わりに国家体育場の中央に設けられたオリンピック聖火台が、北京、延慶、張家口の3競技場で3日間にわたって行われたリレーでバッハ会長自身を含む約1200人の聖火ランナーの手を経たトーチによって点火された。
2022年冬季五輪では開会式に続く16日間の会期中、約2900人の選手たちが7競技、15分野、109種目で競技を展開する。