【北京2022年1月24日PR Newswire】現在トンガで業務に就いている中国人従業員が1月19日、衛星電話を通じたCGTNとの独占インタビューで、めったにない火山の噴火と自分を取り巻く状況を説明し、自分と同僚は現在、スーパーマーケットで買ったペットボトルの飲料水に頼っていると話した。
トンガのChina Civil Engineering Construction Corporationの従業員、Zhao Yongmingさんは「みんな無事だと思う。しかし水が降灰によって汚染されているかどうかは分からない」とCGTNに話した。
Zhaoさんは、いま最も急を要することは携帯電話とインターネットの復旧だと語った。
▽噴火当時を回想
Zhaoさんは、1000年に1度の出来事ともいわれるフンガトンガ・フンガハアパイ火山の噴火の後に経験したことを説明した。
「午後5時ごろ、噴火が発生した。それから30分後に周辺に火山灰が降ってくるのを見た」
「(火山灰は)空も覆った。空一面が真っ黒になった」と語った。
Zhaoさんの説明によると、降ってきた火山灰は交通を遮り、農作物に被害をもたらした。
Zhaoさんは火山灰が「樹木にかかったままになっている」のも見たと話した。
▽人々は次に何が起きるかを心配
Zhaoさんは、地元の人たちは噴火の後に何が起きるのかを「非常に心配」しているとCGTNに話した。
ZhaoさんはCGTNに「ほとんどの場所は立ち入りが規制されている。通信回線が依然として絶たれているため、ほかの人に連絡が取ることができない」と話した。
Zhaoさんは、地元政府は救援のために「できることをやって」いると話し、「道路をきれいにするために一部機材が投入された」と述べた。
Zhaoさんは、何人かの同僚と一部地元民も道路清掃に加わっていると話した。
▽3Gを準備中
トンガの中国大使館は、Zhaoさんと同僚が中国の本社と連絡を取るのを手助けした。
Zhaoさんは「われわれは大使館と協力して最新の情報を入手した。現在、われわれは独自の衛星電話によって中国の同僚に連絡ができるようになっている」と話した。
衛星回線に加え、携帯電話網も復旧しつつある。
通信事業者DigicelのAnthony Seuseu最高経営責任者(CEO)はCGTNに、この電話会社は24-48時間以内に同島で3G回線を使えるようになるだろうと述べた。
同氏は「ニュージーランドとオーストラリアからトンガに到着した最初の便で、政府と協力して現場に当社の衛星関連機器の一部を運び込んだ。これにより能力を強化できる。その結果、24-48時間以内に新しい衛星関連機器を設置することになろう」と語った。
「われわれはそれから顧客にEメールやインターネットの閲覧を提供することができるようになる。これは業界で3Gと呼ばれているものだ。4Gではなく、3Gだ」
中国もまた、19日にトンガに飲料水や食料品などの物資を提供した。
中国外務省の趙立堅(Zhao Lijian)副報道局長は20日の定例会見で、中国紅十字会もトンガに総額10万ドルの緊急現金支援を実施したことを確認した。