【北京2022年1月7日PR Newswire=共同通信JBN】時速350キロで走行中の弾丸列車からUHD解像度のビデオをライブストリームするのは確かに非常に難しい注文には違いないが、China Media Group(CMG、中央広播電視総台)が困難な挑戦から逃げたことはない。
CMGは6日、中国の首都北京と冬季五輪の共同開催都市の張家口を結ぶ高速鉄道に開設した最新鋭のライブストリーミングスタジオを公開し、最先端技術の複数の分野における中国の優位性を示した。
スタジオは高速鉄道上からのUHDのテレビライブ放映に5G+4K/8K+AI技術を新たに応用したのが特徴。技術革新を取り入れて2022年北京冬季五輪のプレミアムカバーを可能な限り幅広いオーディエンスに提供するというCMGのコミットメントの証である。
6日に行われたオープニング式典でCMGの慎海雄(Shen Haixiong)台長は、北京冬季五輪のストーリーをしっかりと伝え、五輪ムーブメント、文化、中国のスポーツマンシップの推進における新たな1章を開くことは、国際的主要メディア、中国国内メディグループおよびホスト放送局としてのCMGの責務であり、使命であると語った。
慎氏はまた、高速で走行する列車内で信頼性と弾力性のある5G信号を維持することの難しさを強調し、China Railway(中国国家鉄路集団)、China Railway Beijing Group(北京鉄路局)China Unicom(チャイナユニコム)、China Mobile(チャイナモバイル)などの関係機関およびCMGが厳しいネットワーク環境にもかかわらずリソースをプールしてプロジェクトを達成したことを認めた。
中国初の自律型高速サービスである京張高速鉄道は2019年に運用を開始し、2つの五輪競技地区の移動時間を3時間以上から47分に短縮した。このスマート列車にはスキー用具やドーピング検査用に集められた検体を保管するための特別エリアが設けられ、ワイヤレス充電とインテリジェントな照明調節も提供される。
2022年冬季五輪開催まで1カ月を切り、北京は期待に満ちている。中国は、大会開催により、中国が新しい冬季スポーツのデスティネーションとしての地位を固め、3億人の人々を冬季スポーツの枠に入れるのに役立つことを望んでいる。
そのようなハイステークスでありながら、CMG台長は自信に満ちた笑顔をみせる。慎氏は「CMGは常に、北京冬季五輪を宣伝、報告、放送することを自らの使命としてきた」と述べ、「これはわれわれの義務であり、責任である」と付け加えた。