【北京2022年1月6日PR Newswire=共同通信JBN】2022年北京冬季五輪大会を間近に控え、中国の大会への準備は最終段階に入った。
中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は先週の新年の演説で、中国は素晴らしい冬季五輪大会を世界に提供するための努力を惜しまないと述べた。習氏は「世界は中国に目を向けており、中国は準備ができている」と語った。
中国共産党中央委員会総書記でもある習氏は、開会式の30日前にあたる1月4日、2022年北京冬季五輪・パラリンピック大会の準備状況を視察した。
周氏はまた、選手、コーチ、ボランティア、運営チームの代表、メディア、科学研究スタッフに新年の挨拶を行った。
中国国家主席は五輪大会の準備に大きな注意を払っている。4日の視察は、2017年1月と2月、2019年2月、2021年1月の視察に続く冬季五輪大会会場への5回目の訪問だった。
▽会場建設
2019年2月の視察で習氏は、会場の建設はオリンピック基準を満たし、技術、知恵、環境、質素さという特徴を際立たせる必要があることを強調した。
4日、習氏は地元で「アイスリボン」として知られているNational Speed Skating Oval(国家スピードスケート館)を訪れた。これは12の競技会場の1つで、氷上競技専用に建てられた唯一の会場である。これは、中国が環境に配慮した大会を開催するという約束を果たしていることを示す1例でもある。
会場では、二酸化炭素の超臨界直接製氷技術を使用しているため、炭素排出量はほぼゼロである。冷却時の排熱をさらにリサイクルすることができ、エネルギー効率は30-40%向上する。
2017年2月の視察で習氏は、冬季五輪大会の建設プロジェクトは大会後の用途を十分に考慮し、華美なものであってはならないと述べた。
「アイスリボン」はこの指示が十分に考慮されている。大会後、1万2000平方メートルの銀盤は、スピードスケート、フィギュアスケート、アイスホッケー、カーリングの愛好家の遊び場になる。
▽サービス保証
2017年2月に冬季五輪大会の準備に関するシンポジウムを主催した際、習氏は大会の運営とサービスの作業を体系的かつ確実に推進する必要があると述べた。
周氏はまた、運営と効率を改善するために、最新のテクノロジー、特に情報化とビッグデータを積極的に活用するよう大会組織委員会に要請した。
習氏は4日、サービス提供の鍵となる会場であるメインメディアセンター、選手村、Games-time Operations Command Center(大会運営指令センター)、冬季スポーツ訓練拠点を訪問した。
21万1000平方メートルに及ぶメインメディアセンターは、100を超す国・地域の約3000人の記者と、200を超すネットワークの1万2000人の報道関係者の一時的な住居兼仕事場になる。
幅広い分野のインテリジェント技術を活用する点で、このメディアセンターは過去の五輪のものとは異なる。多数のロボットがガイド役を務め、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の予防と抑制に関連する仕事から食品配送と食品の準備に至るまで、幅広いサービスを提供するのを手助けする。
選手村は、北京、延慶、張家口の3つの競技地区で、合計53日間の大会期間中、選手、コーチおよび関係者にフルタイムのサービスを提供する。