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KaryopharmとMenarini Groupが欧州及び世界の主要地域におけるNEXPOVIO(R)(selinexor)商品化で独占的ライセンス契約締結

Menarini Industrie Farmaceutiche Riunite
2021-12-24 00:50 2900

*Menarini Groupは、欧州(英国を含む)、中南米、その他主要国において、血液および固形腫瘍の適応治療薬「NEXPOVIO」の商品化で独占的権利を取得

*Karyopharmは、契約一時金7500万ドルを受領、将来、最大2億250万ドルのマイルストーンに加え、純売上高に応じて段階的に2桁のロイヤルティーを受け取る権利を持つ

ニュートン(米マサチューセッツ州)、フィレンツェ(イタリア), 2021年12月23日 /PRNewswire/ -- 新たながん治療のパイオニアである商業期製薬会社Karyopharm Therapeutics Inc.(Nasdaq:KPTI)と、株式非公開の国際的大手製薬会社Menarini Group(「Menarini」)は21日、Menariniが、Karyopharmのファースト・イン・クラスの経口選択的核外輸送阻害剤(SINE)化合物「NEXPOVIO」を欧州及び世界の主要地域で商品化するための独占的ライセンス契約の締結を発表した。

本契約の条項に基づき、Menariniは、欧州連合(EU)およびその他の欧州諸国(英国を含む)、中南米、その他の主要国において、腫瘍を適応症とする治療薬NEXPOVIOを商業化する独占的権利を獲得した。その対価として、Karyopharmは2021年に7500万ドル(米ドル)の契約一時金を受領、さらに将来、最大2億250万ドルのマイルストーンに加え、ライセンス対象地域におけるNEXPOVIOの純売上高に応じた2桁の段階的ロイヤルティーを受け取る権利を持つ。

KaryopharmのRichard Paulson社長兼最高経営責任者(CEO)は「Menariniは欧州で確固たる伝統と実績があり、患者への揺るぎないコミットメントを有し、イノベーションと腫瘍に新たな治療の選択肢をもたらすことに注力しているグローバルな製薬会社だ。Menariniは、欧州、中南米、その他の主要国におけるがん治療にプラスの影響を与えるselinexor(セリネクサー)の潜在力を最大限引き出すのに理想的なパートナーであり、今回の取引はその目標に向けた重要な一歩となる。selinexorの潜在力とMenariniの商業化の専門知識に関するビジョンを共有する今回の契約により、これら世界の重要地域でNEXPOVIOを利用できる患者の数を引き上げるという共通の目標で両社の足並みがそろった」と語った。

Menarini GroupのElcin Barker Ergun最高経営責任者(CEO)は「Karyopharmと提携し、NEXPOVIOを欧州、中南米、その他世界の主要国で提供できるのを喜んでいる。多発性骨髄腫の患者は、一次治療薬に対する耐性ができるため、常に異なる選択肢を必要としており、selinexorのユニークな作用機序は、二次治療以降のバックボーン療法として理想的なパートナーになる。子宮内膜がんのような選択肢が限られている固形腫瘍にも適応が拡大される可能性があるNEXPOVIOは、がん治療におけるselinexorの可能性の広がりを浮き彫りにしており、患者の延命につながる治療法を提供するという当社の使命とも合致している」と語った。

NEXPOVIOは、少なくとも4回の治療歴があり、少なくとも2剤のプロテアソーム阻害剤、2剤の免疫調節剤、1剤の抗CD38モノクローナル抗体に対して難治性で、直近の治療で疾患の憎悪が認められた多発性骨髄腫の成人患者を対象に、デキサメタゾンとの併用治療薬として欧州委員会から条件付き販売承認を得ている。欧州医薬品庁(EMA)は、少なくとも1回の前治療後の多発性骨髄腫に対するVelcade(R)(ボルテゾミブ)および低用量デキサメタゾンとの併用治療薬として、NEXPOVIOの販売許可申請(MAA)を評価している。本申請は、ヒト用医薬品委員会(CHMP)が審査した上で、適応拡大承認の可否について欧州委員会に見解を出す予定。審査は2022年前半に完了する予定である。

▽NEXPOVIO(R)(selinexor、セリネクサー)について

米国ではXPOVIOとして販売されているNEXPOVIOは、ファースト・イン・クラスの経口選択的核外輸送阻害剤(SINE)化合物である。NEXPOVIOは、核外輸送タンパク質であるexportin 1(XPO1、別名CRM1)に選択的に結合し、阻害することで機能する。NEXPOVIOは、腫瘍抑制、成長制御、抗炎症タンパク質の核外輸送を阻害、これらのタンパク質が核内に蓄積され、細胞内の抗がん活性を高める。これらのタンパク質が強制的に核内に保持されることで、DNAに重大な損傷のあるがん細胞が無制限に増殖・分裂し続けられるようにしている多くの発がん経路に対抗することができるようになる。NEXPOVIO(selinexor)は、少なくとも少なくとも4回の治療歴があり、少なくとも2剤のプロテアソーム阻害剤、2剤の免疫調節剤、1剤の抗CD38モノクローナル抗体に対して難治性で、直近の治療で疾患の憎悪が認められた多発性骨髄腫の成人患者を対象とする、デキサメタゾンとの併用治療薬として、欧州委員会から条件付き販売承認を得ている。

EUおよびアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーのEEA諸国における「NEXPOVIO」の治療適応

NEXPOVIOは、少なくとも4回の治療歴があり、少なくとも2剤のプロテアソーム阻害剤、2剤の免疫調節剤、1剤の抗CD38モノクローナル抗体に対して難治性で、直近の治療で疾患の憎悪が認められた多発性骨髄腫の成人患者を対象とする、デキサメタゾンとの併用治療薬として適応がある。

重要な安全情報

禁忌:

selinexorに対する過敏症

特別な警告と使用上の注意:

推奨される併用療法

治療期間中は、十分な水分とカロリーの摂取を維持するよう患者を指導すること。脱水症のリスクのある患者には、静脈内水分補給を検討すること。

NEXPOVIOによる治療前および治療中は、5-HT3拮抗薬と他の制吐薬のいずれか、または両方による予防的併用療法を行うこと。

血液

ベースライン時、治療中、および臨床的兆候により、患者の全血球計算(CBC)を評価すること。治療開始後2カ月間は、より頻繁にモニターすること。

血小板減少症:

血小板減少事象(血小板減少症および血小板数の減少)は、selinexor投与中の成人患者において頻繁に報告されており、重篤化する可能性がある(グレード3/4)。出血の徴候や症状がないか患者をモニターし、速やかに評価すること。

好中球減少症:

selinexorの投与では、重度の好中球減少症(グレード3/4)が報告されている。好中球減少症の患者は、感染の兆候がないかモニターし、速やかに評価すること。

胃腸毒性:

吐き気、嘔吐、下痢が重症化する場合があり、制吐薬や止瀉薬の使用が必要になる場合がある。

体重減少と食欲不振:

ベースライン時、治療中、および臨床的兆候により、患者の体重、栄養の状態や量をチェックすること。治療開始後2カ月間は、より頻繁にモニターすること。

錯乱状態やめまい:

めまいや錯乱状態が問題となるような状況を避け、めまいや錯乱状態を引き起こす可能性のある他の医薬品を医師の適切な助言なしに服用しないよう患者を指導すること。症状が治まるまで、運転や重機の操作をしないよう患者を指導すること。

低ナトリウム血症:

ベースライン時、治療中、および臨床的兆候により、患者のナトリウムレベルをチェックすること。治療開始後2カ月間は、より頻繁にモニターすること。

腫瘍崩壊症候群(TLS):

selinexor治療を受けている患者では、TLSが報告されている。TLSのリスクが高い患者は、注意深くモニターすること。組織のガイドラインに従って速やかにTLS治療を行うこと。

生殖能力、妊娠、授乳

妊娠可能な女性/男女の避妊:

妊娠可能な女性および生殖能力のある成人男性患者には、selinexorによる治療中およびselinexorの最終投与後少なくとも1週間は、有効な避妊手段を用いるか性交を控えるよう助言すること。

妊娠:

妊娠中の女性へのselinexor使用に関するデータはない。Selinexorは、妊娠中および避妊をしていない妊娠可能な女性には推奨されない。

授乳:

selinexorおよびその代謝物が母乳に排出されるかどうかは不明である。母乳で育てられた子供へのリスクは排除できない。selinexorによる治療中および最終投与後1週間は、授乳を中止すること。

望ましくない影響

安全性プロファイルの概要

selinexorとデキサメタゾンの併用療法で最も頻繁な副作用(30%)は、吐き気、血小板減少症、疲労、貧血、食欲低下、体重減少、下痢、嘔吐、低ナトリウム血症、好中球減少症、白血球減少症だった。

最も多く報告された重篤な副作用(3%)は、肺炎、敗血症、血小板減少症、急性腎障害および貧血だった。

主な副作用の説明

感染症:

非血液学的毒性で最も多かったのは感染症だった。上気道感染と肺炎が最も多く報告された感染症で、報告された感染症の25%が重篤、治療した成人患者の3%に致命的な感染症が起きた。

高齢者

75歳以上の患者は、副作用による投与中止の発生率、重篤な副作用の発生率、致命的な副作用の発生率が高かった。

副作用の疑いの報告

医薬品の承認後、副作用の疑いを報告することは重要である。医薬品のメリットとリスクのバランスを継続的に監視することが可能になるからである。医療従事者は、副作用が疑われる場合、添付文書Vに記載されている国の報告システムを通じて報告してほしい。

NEXPOVIOの製品特性概要および欧州公開医薬品審査報告書については、https://ec.europa.eu/health/documents/community-register/html/h1537.htm を参照。

▽Karyopharm Therapeuticsについて

Karyopharm Therapeutics Inc.(NASDAQ:KPTI)は、新たながん治療のパイオニアである商業期製薬会社で、がんやその他疾患を治療するための、ファースト・イン・クラスの核輸出阻害薬の発見、開発、商業化に注力している。Karyopharmの選択的核外輸送阻害剤(SINE)化合物は、核外輸送タンパク質XPO1(別名CRM1)に結合し、阻害することで機能する。Karyopharmの主力化合物XPOVIO(R)(selinexor)は、少なくとも1回の治療歴のある多発性骨髄腫の成人患者を対象とするVelcade(R)(ボルテゾミブ)およびデキサメタゾンとの併用治療薬、度重なる治療歴のある多発性骨髄腫の成人患者を対象とするデキサメタゾンとの併用治療薬、再発性または難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の成人患者を対象とする単剤療法など複数の血液悪性腫瘍を適応症として、米国で承認されている。NEXPOVIO(R)(selinexor)は、度重なる治療歴のある多発性骨髄腫の成人患者を対象とするデキサメタゾンとの併用治療薬として、欧州委員会の条件付き販売承認も得ている。SINE化合物は、様々なヒトのがんに対する単剤および併用療法としてだけでなく、神経変性、炎症、自己免疫疾患、特定のウイルスおよび創傷治癒モデルにおいても生物学的活性を示している。Karyopharmには、臨床または前臨床開発段階にあるいくつかの研究プログラムがある。詳細については、www.karyopharm.com を参照。

▽Menarini Groupについて

Menarini Groupは、売上高42億ドル、従業員数は1万7000人を超える国際的な大手医薬品・診断薬企業である。Menariniは、満たされていないニーズの高い治療分野に重点を置き、腫瘍、心臓疾患、呼吸器疾患、消化器疾患、感染症、糖尿病、炎症、鎮痛用の製品を提供している。18の生産拠点と10の研究開発センターを有するMenariniの製品は、世界140カ国で販売されている。

Menariniは、がんおよび血液疾患に対する治療法の開発に深く関与してきた。Menariniは、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄単球性白血病(CMML)、骨髄線維症などの複数の血液悪性腫瘍を対象としたElzonris(米国と欧州では芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍(BPDCN)用に販売)、固形腫瘍を対象としたelacestrantおよびfelezenexorの開発を積極的に行っている。また、米食品医薬品局(FDA)はこのほど、MEN1703をAMLの希少疾病用医薬品に指定した。詳細については、www.menarini.com を参照。

XPOVIO(R)およびNEXPOVIO(R)は、Karyopharm Therapeutics Inc.の登録商標である。本プレスリリースで言及されているその他の商標は、それぞれの所有者に帰属する。

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ソース: Menarini Industrie Farmaceutiche Riunite