【北京2021年10月29日PR Newswire＝共同通信JBN】10月27日、アジア最大の乳製品生産者であるInner Mongolia Yili Industrial Group Co., Ltd.（内蒙古伊利実業集団）（以下、「Yili Group」または「Yili」）は、ヤギ乳粉ミルク大手のAusnutria Dairy Co. Ltd（以下「Ausnutria Dairy」または「Ausnutria」）に出資し、同社最大の株主になったと発表した。これは、近年の中国の乳業で最大のM＆A取引だった。
Yili Groupの発表によると、同社は乳児用粉ミルクと栄養製品への参入をさらに進めるために、完全子会社のHong Kong Jingang Trade Holding Co., Ltd.（「Jingang」）を通じてAusnutria Dairyと提携する。
Jingangは、前株主が保有していた合計5億3100万株を1株当たり10.06香港ドルで取得する。これはAusnutriaの発行済み株式総数の約30.89%に相当する。さらに、Ausnutriaは1株当たり10.06香港ドルでJingangに9000万株の新株を発行する。上記の2つの取引が順調に完了すると、JingangはAusnutriaの合計6億2100万株を保有し、同社の発行済み株式総数の34.33%を占め、これによりYiliは同社の最大の単一株主になる。
▽乳製品の巨人がヤギ乳粉ミルクのリーダーと手を組み、強力な新しい同盟関係を築く
Yili GroupのPan Gang会長は、2つの企業には多くの共通点があるため、Yiliは、Ausnutriaの価値観、戦略的レイアウト、およびコアチームを認めていると述べた。今後数年間でYiliは、会社の規模、ブランド構築、チャンネル、産業チェーンの面で同社の強みを最大限に発揮し、Ausnutriaの長期にわたる健全な発展を可能にする。
AusnutriaのYan Weibin会長は、Yiliのような戦略的投資家は 産業チェーンにおける相乗効果を生み出すだけでなく、経営と戦略的計画の面でAusnutriaに力を与えるだろうと述べた。
パートナーシップは粉ミルクにおけるYiliのリーダーシップを強化し、同社の栄養製品市場への参入を促進する。
高い成長率と高価値を特徴とする乳児用粉ミルクは、Yiliが焦点を当て、将来その可能性を最大限に活用するカテゴリーである。2021年8月、YiliのJinlingguanシリーズは、中国市場のすべてのチャネルの成長率の点で、この種のすべてのブランドをリードした。Yiliはまた、ヤギ乳の乳幼児用粉ミルク市場において拡大中のシェアを獲得しつつある。新発売されたJinlingguan UITSTEKEND GEITENMELKは、その最高級の品質で際立っており、200%もの売上急増となった。
乳児用粉ミルクの市場リーダーの1つであるAusnutriaは、ヤギ乳がもたらす市場機会をつかんだ。Ausnutriaが立ち上げたヤギ乳粉ミルクブランドのKabritaは、中国の乳児用粉ミルク市場の主力製品になった。Ausnutriaは、全世界でヤギ乳粉ミルクの総売上高1位を獲得した。
両当事者間の取引が完了すると、Ausnutriaの長期的な開発が大幅に促進され、その結果、Yiliの粉ミルクの戦略的レイアウトを実現するための取り組みを加速する。乳児用粉ミルクを出発点として、両社は資材購入、マーケティングモデル、立地上の利点、および研究開発（R&D）の面で互いを補完する。
Ausnutriaはまた、栄養補助食品、プロバイオティクス、特別医療目的用食品などの栄養製品の包括的なレイアウトを確立し、すべての年齢とライフサイクル全体をカバーするハイエンドの栄養製品とヘルスサービスのプロバイダーに発展しつつある。現時点で、双方からの最適なリソースの統合は、Yiliの栄養製品市場への参入も促進する。
