【深セン(中国)2021年10月28日PR Newswire=共同通信JBN】モバイルインターネット向け通信、エンタープライズ、消費者技術ソリューションの国際的大手プロバイダーZTE Corporation(0763.HK / 000063.SZ)は26日、ZTEのCui Li最高開発責任者(CDO)がZTE Global Analyst Conferenceで「Embracing a New Era with Digital Service Providers(デジタルサービスプロバイダーとともに新しい時代を受容する)」と題するスピーチを行ったと発表した。
データサービスへの需要の高まりを受け、多くのパブリッククラウドプロバイダーと通信オペレーターは、デジタルエコノミーの急激な高まりという新ラウンドの初期段階で新しいチャンスをつかむことを期待して、クロスボーダーイノベーションを積極的に推進している。ZTEは、デジタルサービスの特質を組み合わせてデジタル基板をさらに強固にすることはオペレーターが従来の通信サービスプロバイダーから将来のデジタルサービスプロバイダーにトランスフォームすることを実現するとともに、社会のデジタル化およびインテリジェント化のトランスフォーメーションを加速すると確信している。
Cui氏は「ZTEは、強化したネットワーク能力、拡張したデジタル能力、産業のデジタルトランスフォーメーションによってデジタル基盤を強固にし、これによってオペレーターがデジタルトランスフォーメーションを実現し、デジタル時代をチャンスととらえて将来の競争に後れを取らないようにし、協力して価値を創出して未来を勝ち取るよう支援することを目指している」と語った。
▽デジタルトランスフォーメーションは避けることができないトレンドであり、エンタープライズは先手を打つ必要がある
Cui氏は「デジタルトランスフォーメーションはもはや避けることができないトレンドである。デジタルトランスフォーメーションで先導的な役割を果たすことで、われわれは必ずデジタルディビデントと競争上の優位性を獲得できる。デジタルサービスの時代は、インクリメンタルマーケットでの競争の新ラウンドの第1歩である」と語った。
マクロ環境の観点からすれば、まず、デジタルエコノミーはすでに高品質な経済成長のための主要な原動力の1つになっており、われわれはこのトレンドに追随しなければならない。2番目に、世界環境の不確実性が増すことで、エンタープライズはリスクを防ぐ能力を強化しなければならなくなっている。3番目に、人々は環境保護と持続可能な発展の重要性への認識を深めており、デジタルトランスフォーメーションは主要国がカーボンニュートラルの目標を達成するためのカギになっている」と語った。
市場の観点からすれば、従来の通信サービスの収益が頭打ちになっており、クラウドネットワークのシナジーを特徴とするデジタルサービス市場は徐々に開放されてきた。
Cui氏の分析によると、1番目は、ポストパンデミック時代においてスマートホームは仕事、教育、エンターテインメントを一体化する新しいシナリオになった。4K/8Kビデオ、VR/ARなどのスマートホーム向けアプリケーションの開発は、この市場の急成長を推進することになる。2番目に、インテリジェント・インターネット・オブ・エブリシング(IIoE)は、コネクトされたターミナルの爆発的な拡大に寄与している。大量データの処理は、ネットワーク能力とユビキタスコンピューティングパワーに、より高い要件を突き付けている。
3番目に、コスト効率に優れた統合ICTソリューションに関しては、エンタープライズ顧客はデータセンターを自ら構築する代わりに、より低コストのプロフェッショナル統合サービス向けのデジタルサービスプロバイダー(DSP)に喜んで依存するようになり、これによってエンタープライズ顧客は業務改善に一層専念できる。また、従来産業のデジタルトランスフォーメーション向けの統合サービスを提供することでオペレーターにとって新しい成長機会が生まれる。
デジタルサービスには市場拡大の大きな余地があり、Cui氏は通信サービスプロバイダーからデジタルサービスプロバイダーに従来のオペレーターがトランスフォームすることは競争力を強化するために必要な選択肢であると確信している。
技術発展の観点からすれば、近年新規に登場したテクノロジーと、進化を続けるデジタルテクノロジーは、デジタルサービスの強固な基盤を築いた。例えば、5Gおよびギガビット光ネットワークに基づくデュアルギガビットネットワークアクセス、クラウドエッジターミナルシナジーに基づく分散型コンピューティング、クラウドネイティブ、デジタルツィン、AIアプリケーション、データセキュリティーおよびサイバーセキュリティー向けのゼロトラストアーキテクチャーなどがある。
たくさんあるテクノロジーの中で、オペレーターはどのようにして選択し、それらを効率的に生かせばよいのか? Cui Li氏は、決め手は「テクノロジーが生み出すバリュー」であると考える。同氏は以下の3点を提案している。1番目の原則は、顧客のためのバリュー創出であり、テクノロジーインテグレーション、機能デカップリング、環境保護の開放性、基本的なセキュリティーへの専念を指摘している。2番目の原則はForward-Looking Deployment(未来志向の展開)であり、急速なテクノロジー進化と、将来の主要テクノロジーで競争上の優位性の確保を意味している。3番目の原則はDifferential Development(差別化された展開)で、将来にバリューエコシステムで主要な役割を果たすために、主要事業の優位性に真価を発揮し、してはいけないことをしないことである。
▽ネットワーク、クラウド、産業を統合することは、将来の競争に後れを取らないためにオペレーターを支援する
マクロ環境、市場、テクノロジートレンドを分析した後、Cui氏は「オペレーターは、CSPからDSPへのトランスフォーメーションに直ちに着手すべきである。既存の優位性によって、オペレーターはネットワーク、クラウド、産業を統合する強固なデジタル基盤を構築することが可能であり、将来の競争に後れを取らない」と語った。
ネットワークはインターネット・オブ・エブリシングの基盤であり、さらに分散型クラウドはいつでも、どこでも、コンピューティングパワーを提供することができる。ビッグデータテクノロジーとネットワークおよび分散型クラウドを組み合わせることで、われわれはデータ収集および統合を実現できる。さらに、われわれはAIテクノロジーを通じて高次元の知見とインテリジェントな意思決定を実現できる。産業に関して、重要なことは、さまざまなバーティカルに合致する顧客志向のデジタルサービスを提供することである。言い換えれば、さまざまな顧客の要望を満たすために、われわれはネットワークおよびクラウドの潜在的な能力を柔軟に統合し、コスト効率に優れたユーザーフレンドリーなデジタルサービスを提供すべきである。これで状況は一変する。
Cui氏は「ネットワーク・クラウド・産業のシナジーによって、オペレーターはバーティカルに加え、ToC、ToH、ToB事業のデジタルトランスフォーメーションを効率的に促進し、デジタル時代の指導的地位を確立できる」と語った。
ネットワーク能力を強化せよ。われわれはネットワーク能力の向上、すなわちリソースを探索し、コストを軽減することを強調し続けている。特に、われわれは究極のエクスペリエンスおよび効率性において、継続的なイノベーションおよびブレークスルーを探求すべきである。
究極のエクスペリエンスは「リソースの探索」に重点を置いている。市場で成功を収めるため、顧客ブランドに新しいエクスペリエンスを提供することが必須である。例えば、個人の顧客は、高速スピードを備える全面的なネットワークカバレッジを期待する一方、家庭のユーザーはマルチスクリーンディスプレー、インテリジェントなアプリケーション、イマーシブなインタラクションに基づくより良いエクスペリエンスを求め、産業の顧客は大規模なアップリンク帯域幅、URLLCアプリケーション、小粒度ハードスライシングを要求する。
最も重要なのは、より大きなバリューを提供するこれらの全く新しいエクスペリエンスに顧客が喜んで対価を支払うことである。
究極の効率性について、重要なのことはコスト削減である。われわれはコストを低減し、全体の効率性を向上させるために、スペクトラル、運用、電力効率における継続的なブレークスルーの実現に努力している。
次は、デジタル能力の拡充である。オペレーターは最適なリソース効率性とエッジ駆動アプリケーションに重点を置き、新時代のデジタル能力の拡大を推進することが推奨される。
われわれが見る限り、エンタープライズは効率性を向上させるために生産のデジタル化を推進している。超低レイテンシー、データセキュリティーなどの要件を満たすため、大容量のデータがエッジで処理される。このため、エッジはイノベーションに向けた過酷な競争を伴う分野になる。
「集中型クラウド」から「分散型クラウド」まで、通信オペレーターはまず、既存の優位性を活用し、エッジで低コストのスタートアップおよびアジャイル展開を実現すべきである。例えば、通信オペレーターは強力なインフラストラクチャーネットワーク、大規模な配信基地局、データセンターを保有しており、顧客にアジャイルかつカスタマイズされた地元デジタルサービスとメインテナンスサービスを提供できる。次に推奨されるのは、オペレーターがICTの優位性と、エッジ駆動型のミドルプラットフォーム再構築に向けたハードウエア・ソフトウエアのコンバージェンスで真価を発揮し、より高いリソース効率性を実現し、エッジにおける迅速なイノベーションへのより強力なサポートを提供することである。
「エッジ駆動のミドルプラットフォーム再構築」は、よりきめ細かい粒度のコンポーネントをホリゾンタルに採用し、より薄いPaaSレイヤーを構築して、テクニカルサービスレイヤーと一般サービスレイヤーのバーティカルなデカップリングを実現する。このようなアーキテクチャーはデュアルサーキュレーションを実現する。極めて効率的なハードウエアとソフトウエアの連携を通じて、テクニカルサービスレイヤーとIaaSレイヤーは、上部アプリケーションレイヤーのために効果的なサポートを提供する。
このアーキテクチャーは最適なリソース効率性も保証し、これは一般サービスレイヤーとアプリケーションレイヤー間のシナジーを通じて実現される。特に、ローコードアーキテクチャーによって、一般サービスレイヤーは上部アプリケーションレイヤーのアジャイル開発を可能にする。同時に、アプリケーションレイヤーで蓄積されたパブリックロジックおよびアルゴリズムは、カスタマイゼーションとスケール間のコンフリクトを解消するために利用でき、オペレーターの持続可能な開発を促進する。
強化したネットワーク能力と拡充したデジタル能力を受け、産業のデジタルトランスフォーメーションへの状況は整った。最も重要なことは、バーティカル産業向けのデジタルサービスをカスタマイズする際にバリュー志向かつシナリオドリブンを維持することである。
一般的なコアテクノロジーによって基盤となるネットワークおよびクラウド機能を開発することが目的である。これをベースに、こうした機能はさまざまな産業、エンタープライズ、シナリオ、アプリケーション、そしてより重要なこととして、アプリケーションのイノベーションとインキュベーションに柔軟に統合することが可能になる。
Cui氏はスピーチの最後に「未来に向かって、デジタル時代のチャンスと課題がある。ZTEは、ネットワーク、クラウド、産業を統合し、業界における当社の地位を強固にするとともに、オペレーターのデジタルトランスフォーメーションを加速することにコミットし、デジタル時代を受容するとともに、すべてのパートナーとともにウインウインの成功を実現する」と締めくくった。
▽メディア問い合わせ先
Margaret Ma
ZTE Corporation
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