【上海2021年9月24日PR Newswire=共同通信JBN】
*SinopecがShanghai Environment and Energy Exchange(SEEE、上海環境エネルギー取引所)の初のカーボンニュートラル石油証明書を受領上海環境エネルギー取引所(SEEE)は9月22日に上海で行われた中国初のフルライフサイクル・カーボンニュートラル石油出荷の認証式で、Sinopec(HKG:0386、「Sinopec」)、Cosco Shipping、中国東方航空に初のカーボンニュートラル石油証明書を交付した。
Sinopec、Cosco Shipping、中国東方航空はそれぞれの利点を活用して、「グリーン輸送の新モデル」を構築する革新的な手法を共同開発し、業界を超えたフルサイクルかつゼロエミッションの道を模索している。これは、中国の運輸・エネルギー部門が炭素排出量のピークに達し、カーボンニュートラル実現を促進する上でのマイルストーンとして重要である。
このカーボンニュートラル石油プロジェクトの原油は、Sinopec International Petroleum Exploration and Production Corporationのアンゴラでの石油取り分から生産され、Cosco Shippingを輸送業者としてSinopecの貿易部門であるUnipecよって輸入された。この原油出荷は大西洋、インド洋、太平洋を横断して9300カイリ超を運ばれ、寧波舟山港に到着した。3万トンの原油はこの後、Sinopec Gaoqiao Petrochemical Corporation製油所に輸送された。
Sinopecは今年、カーボンニュートラルのガソリン・ディーゼル製品を指定のガソリンスタンドで正式に発売する。その間、Sinopecは中国東方航空に5417トンのジェット燃料を供給し、共同の取り組みとしてカーボンニュートラルの航空便を構築する。
石油輸送のライフサイクル全体で発生する炭素排出量を相殺するため、Sinopec、Cosco Shipping、中国東方航空は省エネと排出量削減戦略を積極的に実行し、中国の認証排出削減量(CCER)カーボンクレジットを購入し、カーボンニュートラル認証機関としてSEEEを採用した。
このプロジェクトは、China Classification Society Certification Company(CCSC)を第三者検証機関として招き、石油の開発、輸送、貯蔵、精製から製品消費に至るまでライフサイクル全体で生成される二酸化炭素を正確に測定し、排出量を均等に相殺し、中国初のカーボンニュートラル石油の出荷を完了した。
3社は共通の目標達成のため、それぞれの利点を活用してきた。Sinopecは、石油製品、自動車ガソリン、ディーゼルの採掘、貯蔵、加工、輸送と、LPG燃焼から発生する炭素排出量を相殺する責任を負った。Cosco Shippingは、原油輸送と船舶用燃料の燃焼の責任を相殺する炭素排出量を引き受けた。中国東方航空は、航空用燃料の燃焼による炭素排出量を相殺する責任を負った。
Sinopec GroupのLing Yiqun副社長は「Sinopecはグリーンで低炭素の開発を実現することにコミットしている。このカーボンニュートラル石油プロジェクトは、その一滴ごとに「揺りかご」から「墓場」までカーボンニュートラルを達成した。これは3つの業界の企業が実行した初の炭素排出相殺努力でもあり、陸運、海運、空運のカーボンニュートラルの完全網羅を実現するものだ。プロジェクトは前向きの効果があり、カーボンピークとカーボンニュートラル達成の目標要件に合わせながら、当社はより安全できれいで、多様なエネルギーを供給してゆく」と述べた。
石油セクターには長いプロセスチェーンがあり、複雑な技術プロセスと炭素排出量の計算が困難である。カーボンピークとカーボンニュートラルの新しい基準に直面し、エネルギー転換の一般的な傾向に沿ったものにするため、石油・ガス産業は、環境に優しく、持続可能で、炭素と排出量を削減する新しい開発の方向性を見つける必要がある。
SinopecはCosco Shippingおよび中国東方航空と協力して、ライフサイクル全体のカーボンニュートラル石油貿易の中国初の出荷を実施し、プロジェクトからの炭素排出量を正確に測定・相殺した。このパートナーシップは、カーボンニュートラルな石油貿易を達成するための明確な経路と業界のグリーンかつクリーンな開発をリードする業界ベンチマークと手本を確立した。
詳細な情報はSinopec (http://www.sinopec.com/listco/en/ )を参照。
ソース:SINOPEC