【北京2020年9月13日PR Newswire=共同通信JBN】ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカをグループ化する新興市場ブロック、BRICSが15年目を迎える中、加盟各国は常に協力し、よりダイナミックな協力のための新たなコンセンサスを構築できることを再び実証した。
ビデオリンクによる第13回首脳会議は、「Intra-BRICS cooperation for continuity, consolidation and consensus(継続性、統合、コンセンサスのためのBRICS内協力)」をテーマに9日、世界がパンデミック、不均衡性を増す世界の経済回復、非伝統的グローバルセキュリティーの課題に直面しつつある時に開催された。
BRICS協力に引き続き推進力を注入し、2022年にBRICS議長国を引き継ぐ中国は9日の首脳会議で、開発途上国にさらに1億回分のCOVID-19ワクチン寄付を発表することにより国際ワクチン協力の優れた模範を示した。
▽パンデミックと戦うBRICS
パンデミックに直面して、BRICS諸国は積極的に情報交換と協力を維持しており、9年連続でBRICS首脳会議に出席しスピーチを行った中国の習近平( Xi Jinping )国家主席はワクチン協力の重要性を改めて強調した。
習氏は、中国は今年1年間に世界に20億回分のCOVID-19ワクチンを提供し、COVAXに1億ドルを提供することを約束していると指摘し、BRICS加盟各国にワクチンの世界的な公正かつ公平な配布の促進に貢献するよう呼び掛けた。
習氏が昨年5月の世界保健総会第73回会合で中国のCOVID-19ワクチンを公共財にすると発表して以来、中国は今年8月時点で100カ国以上に約8億回分のワクチンを供給した。中国外務省のデータによると、これらの国々の大半は発展途上国である。
習氏はまた、COVID-19ワクチンの共同ワクチン研究開発、共同生産、相互承認における実際的な協力、およびBRICSワクチン研究開発センターをできるだけ早くオンラインで立ち上げることを強調した。
中国は5月、同センターの一部として国立センター設立を発表した。このセンターは、BRICS諸国間のワクチン研究開発を促進し、ワクチンの研究開発と試験、工場建設、および5カ国間のワクチンの製造、認可、承認に関する協力を強化している。
▽経済の共通発展を促進するBRICS
経済貿易協力はBRICS諸国の主要なトピックの1つである。中国商務省によると、BRICS諸国は世界人口の42%、世界経済の24%、モノの世界貿易の18%、サービスの世界貿易の13%、世界の外国投資の25%を占めている。
これと関連し中国は、気候変動に関するハイレベルのBRICS会議と持続可能な開発のためのビッグデータに関するBRICSフォーラムの主催を提案した。
習氏はまた、New Development Bank(新開発銀行)とBRICS Partnership on the New Industrial Revolution innovation center(新産業革命イノベーションセンターにおけるBRICSパートナーシップ)の重要性を強調した。
同センターは昨年12月、アモイに開設された。7日の同センター開所式では、総投資額134億元(約20億7000万米ドル)を超える28のプロジェクトがBRICS企業によって調印された。
▽真の多国間主義、正義、公正を支持するBRICS
近年、地域の平和と安定、バイオセキュリティーとテロ対策、サイバーセキュリティーもBRICS協力のキーワードとなっている。
習氏は首脳会議で「われわれは、外相会議や安全保障のための高官会議などBRICSメカニズムをうまく活用し、主要な国際的および地域的問題に関するわれわれの立場をより上手に調整し、BRICS諸国のさらに大きな一体となった声を発信する必要がある」と語った。
先月開催されたBRICS国家安全保障アドバイザー会議で加盟各国はテロ対策行動計画で一致し、7月にはBRICSテロ対策作業部会第6回バーチャル会合でテロに対する国際的戦いに貢献することで合意した。
宣言は会議で採択され、政治・安全保障、経済・金融、文化・人的な交流の下での協力を強化するというBRICSのコミットメントを改めて明確にした。
ソース:CGTN