マナマ(バーレーン), 2021年9月8日 /PRNewswire/ -- バーレーン中央銀行(CBB)は7日、バーレーンの8月のPOSおよびeコマース取引件数は前年比65%増え総額7億4400万ドル近くに達したと発表した。2021年上半期には36億2000万ドルを超えた。
CBBの新しい統計によると、バーレーンの8月のデジタル取引は1130万件を超え、金額は2億7960万バーレーン・ディナール(BD)(7億4370万ドル)だった。2021年8月のeコマースおよびPOS(ポイント・オブ・セール)決済の金額は前年同月比50%増えた。データによると、2021年上半期には5300万件超のデジタル決済が行われた。
この数字は、パンデミックをきっかけにしたキャッシュレス社会への移行加速に伴い、現在オンラインおよびデジタル決済が地域全体で急増しつつある他の湾岸協力会議(GCC)諸国の動向を反映している。
昨年のロックダウン(都市封鎖)は、デジタル決済システムへの劇的な変化を引き起こした。バーレーンの全国規模の電子ウォレット、BenefitPayは、2020年にFawri+サービス(電子資金移動システムの下で導入されたオンライン決済サービス)を通じた送金件数が785%増加し、金額は500万ドル超となったと発表した。また、欧州決済評議会(European Payments Council)の調査によると、中東・北アフリカ(MENA)地域では2022年に約1390億件の非現金取引が処理されるとみられる。これは5年前より900億件の増加となる。
フィンテックの革新的規制を擁するバーレーンは、中東地域のペーパーレス金融システムに向けた動きをリードする国の1つである。バーレーンは世界で最も先進的なデジタルインフラストラクチャーのいくつかを誇り、同地域のデジタル決済インフラストラクチャーを乱しているいくつかの主要な新興企業を生み出してきた。
バーレーン経済開発委員会事業開発投資オリジネーションのDalal Buhejjiエグゼクティブディレクターは、「パンデミック前でさえ、GCCはデジタル・モバイルバンキングと決済を採用していた。バーレーンは、パンデミックによって引き起こされたトレンドを予測していた。バーレーンには迅速に対応し、新興の金融テクノロジーを採用し、それらを柔軟に規制した確かな実績がある。 われわれの前向きな規制枠組みの一例は、バーレーンがオープンバンキングの採用を義務付けた方法である。高度なデジタルインフラストラクチャーと規制アプローチこそが、バーレーンが同地域のデジタル経済の未来を形成するテクノロジー、ソリューション、エコシステムの開発の最前線にいる理由である」と語った。
8月23日に発表されたマッキンゼーの最近調査によると、オープンバンキングへの改革は決済ビジネスに幅広い影響を与えることが見込まれる。調査の回答者に、顧客をデジタル決済に誘導するのに政府または規制当局主導のどんな行動が最も効果的であるかどうかを尋ねたところ、27%が「規制当局によるオープンバンキングの承認」と答えた。バーレーンは2018年、金融サービスセクターで飛躍的な進歩を遂げ、オープンバンキング規則を発布し、2020年にはデータ共有とガバナンスに関するガイドラインを備えたフレームワークを公布した。
(注)1バーレーン・ディナール(BD)=2.65米ドル
▽バーレーン経済開発委員会(Bahrain Economic Development Board)について
バーレーン経済開発委員会(EDB)はバーレーンへの投資を誘致し、投資環境を強化するイニシアチブを支援する全体的な責任を負う投資促進機関である。
EDBは、バーレーンの投資環境が魅力的であることを保証し、主要な長所を伝え、投資を通じてさらなる経済成長の機会がある場所を特定することを保証するため、政府および現在および将来の投資家の両方と協力している。
EDBは、バーレーンの競争上の優位性を活用し、重要な投資機会を提供するいくつかの経済セクターに注力している。これらのセクターには、金融サービス、製造、ICT、観光、物流、輸送などがある。
バーレーン経済開発委員会に関する詳細な情報はwww.bahrainedb.com を、バーレーンに関する詳細な情報はwww.bahrain.com をそれぞれ参照。
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