【フフホト(中国)2021年8月27日PR Newswire=共同通信JBN】2021年8月25日、オランダのラボバンク(Rabobank)は、毎年恒例のGlobal Dairy Top 20 Report(世界の乳製品トップ20報告書)を発表した。乳製品大手のYili Group(伊利集団)は前年に続いて再び5位を制し、トップ5の中で唯一のアジアの乳製品会社として8年連続でアジアのリーダーとなった。
▽Covid-19にもかかわらず、強力な財務実績
Covid-19のパンデミックが依然、世界中で猛威を振るう中で、Yiliは、その支配下にある完全な産業チェーンにより、大きな回復力と強力な能力を示した。同社は2020年に968億8600万人民元の総収益を報告し、世界的な景気後退の中で高成長を達成した数少ない乳製品会社の1つとなった。2021年度第1四半期の報告書は記録的な実績を示し、総収益は前年比32.49%増の273億6300万人民元となった。Yiliは、今年の年間収益が1000億人民元の目標を上回るとみている。
力強い実績は、市場変動に対するYiliの迅速かつ効果的な対応と、サプライチェーン、新製品発売、eコマースチャンネルへの注目の高まりの結果である。Yiliは引き続き産業クラスタープロジェクトを展開し、産業チェーン全体のデジタル化とインテリジェントトランスフォーメーションを推進した。さらに、同社は引き続き新製品を生み出し、eコマースプラットフォームとの協力強化による加入促進、コミュニティーマーケティング、O2O宅配などの新しい小売りモデルを積極的に推進した。
▽高品質製品でグローバル化
より高い品質の追求は、乳製品会社にとって重要な焦点となっている。このため、Yiliは「全ての従業員、全体のプロセス、全ての側面」に関わる品質管理システムを構築し、食品安全性リスクを監視するために本社、事業部門、工場をカバーする3層システムを確立した。絶え間のない品質の追求は、ブランドファイナンス(Brand Finance)によって2021年の世界で最も価値のある乳製品ブランドの1つに指名されたことからも明らかなように、Yiliが高水準の消費者選好を確保するのに役立った。
Yiliはまた、世界中から高品質のリソースとパートナーシップを集めることに尽力している。同社はニュージーランドにOceania Production BaseとWestland Dairy Company Limitedの2つの生産施設を建設した。さらに、Yiliは新製品のR&D(研究開発)を強化するため、European Innovation Center(欧州イノベーションセンター)とOceania Innovation Center(オセアニア・イノベーションセンター)を設立した。
Yiliは、中国、オセアニア、東南アジアなどの生産拠点を活用し、着実に海外事業を拡大している。AMBPOMIAL Yoghurt、Joyday Ice Cream、Yili Youngfun、Westgold Butterを含む多数のベストセラー製品が21カ国・地域で発売されている。
▽持続可能性のコミットメント
ラボバンクの2021年の報告書はまた、パンデミックとの関連で環境の課題に対する消費者の意識の高まりを強調し「消費者心理が聞こえており、Global Dairy Top 20(世界の乳製品トップ20)に含まれる多くの企業が持続可能性のコミットメントを行っている」と指摘している。
Yiliは2010年に初めて包括的な炭素排出量の監査を開始した。10年以上の取り組みを通じ、Yiliは排出量をCO2換算で651万トン削減しており、これは107億キロワット時の節電に相当する。
毎年発行されているラボバンクのGlobal Diary Top 20 Reportは乳業の最も権威あるランキングの1つとして認識されており、売上高データと決算書に基づいて業界リーダーにスポットライトを当てている。