ロンドン, 2021年8月5日 /PRNewswire/ -- JTBはこの夏季休暇期間中の日本の国内旅行者を4000万人と予測(https://www.travelvoice.jp/english/jtb-forecasts-40-million-japanese-domestic-travelers-for-this-summer-vacation-period-45-fewer-travelers-than-two-years-ago )しているが、これは多くの旅行者を危険にさらすことになる。これらの国内観光客は苦境にある日本のホテル業界への待望の救援策を提供しているものの、専門家はホテルの公共Wi-Fiがもたらすリスクについて警告している。
NordVPN(http://www.nordvpn.com/ja/ )のデジタルプライバシー専門家のDaniel Markuson氏は「ハッカーはホテルのWi-Fiを使用して宿泊客を攻撃することが多い。これは、旅行者がいまやより親しみやすい場所を観光し、ローカルなホテルに滞在することを求めており、こうしたところではネットワークのセキュリティーが不十分なことが多いことから、特に重要である」と説明する。
▽ホテルのWi-Fiはどのようにしてハッキングされるのか?
ハッカーは、宿泊客と同様に容易にホテルのWi-Fiに接続し、ユーザーのオンラインアクティビティーをこっそり探り、パスワードや個人情報を盗むことが可能だ。また、ユーザーのコンピューターにマルウエアをインストールしたり、ホテルのデータベースにハッキングして侵入し、宿泊客のクレジットカード情報をダウンロードすることもできる。
もう1つの脅威は、ハッカーが自分たちをWi-Fiホットスポット-いわゆるevil twin Wi-Fi(悪魔の双子Wi-Fi)-として位置付けるやり方である。このシナリオでは、サイバー犯罪者がホテルの隣に偽の保護されていないWi-Fiホットスポットを設定して、ホテルの宿泊客をだまして接続させる。このようなネットワークには通常、「Guest Wi-Fi」などの疑わしくなさそうな名前が付いている。
NordVPN(http://www.nordvpn.com/ja/ )のDaniel Markuson氏は「ホテルのネットワークはしばしば、セキュリティー慣行を無視して、宿泊客の便宜のために構築されている。これは特に小規模なホテルで一般的で、こうしたホテルでは宿泊客のためにシンプルで覚えやすいパスワードが作成されている」と強調した。
▽どのようにして宿泊客を保護することができるか?
Daniel Markuson氏は、自宅から出たらホテルやその他の公共Wi-Fiではなく、モバイルデータを使用することを勧めている。しかしながら、これが不可能な場合には、以下のように旅行者が保護を維持するために可能なことがいくつかある。
*安全が確保されている(セキュリティーで保護された)Wi-Fiへの接続。ホテル受付の担当者に滞在しているホテルの正確な名前とパスワードを教えてくれるよう求める。
*自動接続を無効にする。これにより接続する意向のないネットワークへの接続を避けることができる。
*ホテルのWi-Fiを使用して購入や予約をしない。宿泊客はホテルのWi-Fiを使用して、訪問中の町や都市のアトラクションを予約しがちである。これは非常に便利だが、人々の機密情報を脆弱なものにする。
*VPNの使用。オープンWi-Fi接続を介してユーザーのセキュリティーを確保するための最善かつ最も効果的な方法は、VPNサービスの使用である。これはユーザーのデータを暗号化し、第三者による傍受を不可能にする。