【北京2021年7月23日PR Newswire=共同通信JBN】China Petroleum & Chemical Corporation (HKG: 0386、「Sinopec」)は7月21日、China Resources Groupから10万トンの炭素排出枠を買い取り、中国の国家炭素市場の初の大量契約取引を成功裏に完了した。Shanghai Environment and Energy Exchange (SEEE、上海環境能源交易所)の公式取引データによると、これは中国の国家炭素市場が公式に発足して以来、初の大量契約取引で、同日に成立した唯一の大量契約取引である。
計17のSinopec子会社は、国家炭素市場に含まれている独自の自給発電施設を有しており、そのうちSinopec Shengli Oilfield、 Sinopec Maoming Petrochemical、 Sinopec Shanghai Petrochemical、ZTHC Energyの4社が初日の炭素取引に参加した。Sinopecの炭素取引事業は、事業の運営主体として完全子会社のChina International United Petroleum & Chemicals (UNIPEC)が運営しており、同社は国家炭素市場でSinopecグループ各社の取引を一様に運営している。
Sinopecはパイロット炭素市場および中国の国家炭素市場の設立に積極的に参加しており、グループ全体にわたる炭素排出量検査を実施して2012年に炭素排出量データ会計制度を確立、さらに2015年には炭素資産管理情報システムの構築を開始し、炭素排出量会計とデータ精度の改良を効果的に行ってきた。Sinopecのパイロット企業はすべて、それぞれの炭素枠順守任務を完璧に達成し、国家炭素市場参入のために広範な経験を積み重ねた。
Sinopecはネットゼロの目標に向かって確固とした姿勢で取り組んでいる。エネルギー・化学業界は、中国が炭素排出量のピークを達成し、炭素市場を構築する上で鍵を握る分野である。2020年にSinopecは、世界を主導するクリーンなエネルギー・化学企業の構築を提案し、初めて「クリーンネス」が当社のビジョンと目標に組み込まれた。
当社は「1つの基盤、2つの翼、3つの新」という産業設計図の構築に大いに力を入れており、エネルギー資源を伴った堅固な基礎の構築、クリーンな石油の品質改善と近代的な産業開発という「2つの翼」の強化、新エネルギー、新素材、新経済という「3つの新」の拡大に努めている。
中国が2030年に炭素排出量をピークアウトさせ、2060年までにカーボンニュートラルを実現することを提案する中で、Sinopecはクリーンで低炭素エネルギー供給システムの建設を加速し、産業・エネルギー構造調整を強化し、温室効果ガス排出量の削減を続けている。Sinopecは2025年までにメタンガスの年間排出原単位を50%削減し、その一方、カーボンニュートラルな森林、カーボンニュートラルなガソリンスタンド、その他の独自のモデルを開発し、中国の目標に先立ってカーボンニュートラルを実現し、世界の気候変動への取り組みで新たな貢献をしていく。
炭素市場は、温室効果ガス排出量抑制という全体的な目標を達成するために、二酸化炭素とその他の温室効果ガスの排出権が商品として取引される市場である。同市場は、排出量を抑制、削減し、経済開発を促進する市場メカニズムを導入し、グリーンで低炭素変革の重要な制度的革新である。
詳細はSinopec(http://www.sinopec.com/listco/en/ )を参照。
▽Sinopecについて
Sinopec Corp.は中国最大級の総合エネルギー・化学企業である。同社の主要事業には、石油・天然ガスの探査・生産、パイプライン輸送、販売;石油製品や石油化学製品、石炭化学製品、合成繊維、肥料、その他の化学製品の販売、貯蔵、輸送;石油、天然ガス、石油製品、石油化学・化学製品、その他の商品・技術の輸出入代理業を含む輸出と輸入;技術・情報の研究、開発、応用がある。
Sinopecは「Fueling Beautiful Life(美しい生活を推進する)」を企業ミッションに定め、「人間、責任、品位、精密さ、イノベーション、ウインウイン」を企業の中核価値に置き、価値志向、イノベーション主導開発、総合資源配分、開かれた協力、グリーン・低炭素成長の戦略を追求し、世界をリードするエネルギー・化学企業の構築という企業ビジョンの達成を目指している。