【貴陽(中国)2021年7月12日PR Newswire=共同通信JBN】パリ合意は気候変動に関して法的拘束力のある国際協定である。2015年12月にパリで開催されたCOP 21で196カ国が採択、2016年11月に発効した。
この精神にのっとり、中国は世界の気候ガバナンスに着手し、その向上促進に取り組む。これは、中国が責任ある大国であり、パリ合意の目標達成と、人類の共通の未来を担うコミュニティーの構築に貢献していることを実証するものである。
貴州省は野心的な気候行動を実行に移し、温室効果ガス排出を削減してきた。省政府は近年、クリーンで低炭素の効率的エネルギーシステムを積極的に構築してきた。具体的に言えば、新しい電力システムを構築し、風力発電・太陽光発電産業を発展させてきた。
風力発電企業の数は2016年の21社から2020年の41社に増え、太陽光発電企業の数は2016年の1社だけから2020年の33社に増えた。さらに、貴州のクリーンエネルギー発電力は789億3000万キロワット時に達し、二酸化炭素排出は2020年に6154万トン削減された。
中国の第14回5カ年計画の間に、貴州は新エネルギー産業を精力的に育成し、既存の水力発電所を活用して、畢節、六盤水、安順などに百万レベルの太陽光発電基盤の建設を推進する。同省は再生可能エネルギー発電インフラストラクチャーの建設も強化し、再生可能エネルギー発電の消費水準を高める。
新エネルギーシステムの構築に加え、貴州は豊富な森林資源を利用して二酸化炭素吸収プロジェクトを実施し、貧困軽減と生態系構築を実現する。科学的算定方式に基づき、政府は地元の貧しい村落が樹木によって吸収される二酸化炭素を社会全体の産物として販売することを支援する。すべての資金は当該の樹木の所有者に送金され、所得の伸びを保証する。
従江県Datang村の村民Wu Zhiliang氏はHuanqiu.comの記者に「昔は木が早く育ち、家屋の修復に利用できるように望んだものである。木の世話をして金儲けができるとは思いもよらなかった」と語った。Wu氏は昨年、地元の二酸化炭素吸収プロジェクトに参加し、これが同氏の収入源になった。
現在、貴州は18県の588村にある1万337世帯向けに二酸化炭素吸収プロジェクトを展開し、412万6000本の二酸化炭素吸収樹木を育てた。二酸化炭素吸収源の年間売上は4126万キログラムに達した。
中国の第13回5カ年計画の間、貴州は環境戦略を策定し、大規模な環境保護政策、特に岩石砂漠化と土地浸食の包括的管理を実施に移した。また、継続的にEco Forum Global Guiyang(エコフォーラムグローバル貴陽)を推進し、重要な国際プラットフォームにもなった。
過去5年間にわたり、貴州は5082平方キロの岩石砂漠化と1万3300平方キロの土地浸食を抑制し、1015万ムーの農地を森林にした。2020年現在、貴州の森林被覆率は60%に達し、世界自然遺産数は中国1位にランクされている。
さらに、地元政府はグリーンライフスタイルを積極的に推奨し、「貴州エコデー」「省エネルギー推進ウィーク」などの低炭素をテーマにした活動を展開している。貴州はグリーンな家庭、学校、地域社会の建設も加速し、グリーン消費インセンティブの仕組みを確立する。
省人民代表大会常設委員会メンバーで1級検査官であるYin Xiaofen氏は「炭素排出との厳しい戦いに勝利するために、貴州は積極的かつ科学的に対処しなければならない。貴州は関連計画を実施する際に、汚染削減と炭素還元のコンセプトを統合するべきだ」とHuanqiu.comに語った。
ソース:Huanqiu.com