【フフホト(中国)2021年6月28日PR Newswire=共同通信JBN】Kantar Worldpanelは6月16日、アジアの消費者が最も好み、購入しているブランドを示す代表的な調査リポートであるAsia Brand Footprint Report 2021を発表した。今年、Yili(伊利)は92.2%のブランド浸透率と13億人に到達する消費者周知度(CRP)により、6年連続で最も選ばれたFMCG(日用消費財)ブランドにランクされた。
同リポートは、2020年のパンデミックが消費者の行動とブランドの選択に与えた影響を映し出している。Kantarの中華圏Worldpanel部門のJason Yuマネジングディレクターは「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)以後の急速に進化するFMCG市場で最も人を引き付けるブランドは、健康や便利さ、楽しみに関する消費者の要望の変化を先取りし、行く手に控えるオムニチャネルの争いに勝利するために、デジタル化の波に乗らなければならない」と語った。
また一方で、定評のあるブランドと新興のブランドの双方は、イノベーションと市場参入戦略を変革することで消費者フットプリントを一段と拡大させるチャンスがある。Yiliの革新的な製品は、同社が技術研究・開発の追求に取り組んできた成果である。同社の人気あるサブブランドのPlant Selectedは、同社が技術革新に成功したことを示す明確な事例である。
生産過程での制約により、従来の豆乳製品は消費者の好みや栄養上の要件に応えることができていなかった。この問題を解決するためにYiliの研究・開発チームは新たな豆乳処理技術と製法を開発した。これは不快な豆臭さを消しながら、その一方で大豆の自然の香りを保ち、消費者に新鮮な栄養を提供するのを支えた。とりわけ、Yiliの追跡可能で目に見えるサプライチェーンは大豆の高い品質を確保し、それによりPlant Selectedシリーズは中国の極めて競争の激しい植物性タンパク質飲料市場で卓越した存在となっている。
Yiliの成功は、同社の力強いイノベーション能力だけでなく、世界の主導的な知識と産業資源を一体化した結果でもある。長年にわたってYiliは、世界のパートナーとともに強固な「グローバル健康エコシステム」を確立してきた。YiliはオランダにInnovation Center Europe (欧州イノベーションセンター)を開設して絶え間なく機能を向上させ、ニュージーランドには一体化した乳製品生産・科学研究拠点を設立した。現在Yiliは33カ国と5大陸全域に広がる700以上の企業と協力している。
こうした世界レベルの協業の成果をYiliの製品に見ることができる。例えばYili Jinlingguanシリーズの乳幼児用調製粉乳Ruihuは、ニュージーランドの上質の草原で飼育されているトップクラスの品種の乳牛がもたらし、Yiliの特許取得済みの母乳技術によって支えられている牛乳によって作られており、この技術は約20年にわたる研究を基盤としている。
信じがたいほど困難な1年であった2020年には、変化する市場の新たな規範を受け入れることに積極的なブランドが、明確な勝者となることが確認された。今年、世界がパンデミックから回復する中で、アジアのFMCG企業にとって見通しは明るい。KantarのNelson Wooシニアディレクターは「FMCG製品は必需品であり、まさにそういう理由からこの分野は引き続き成長するだろう」と述べた。