【北京2021年6月22日PR Newswire=共同通信JBN】3人の中国人宇宙飛行士が神舟12号のミッションで同国の宇宙ステーションに入り、中国人が宇宙ステーションに不在の歴史に終止符を打った。
China Manned Space Engineering Office(中国有人宇宙事業弁公室)によると、Nie Haisheng、Liu Boming、Tang Honghoの各氏3人は、17日に打ち上げられた宇宙船・神舟12号から宇宙ステーションのコアモジュール「天和」に入った。
これが達成されたのは、国際宇宙ステーション(ISS)が打ち上げられてから20年後以上のことである。米国法が米航空宇宙局(NASA)に対し、中国の関係機関と働くことを禁じたことから、中国人宇宙飛行士はISSに搭乗することができなかった。
ISSは退役しつつあり、ロシアはISSのプロジェクトからの撤退を決めたことから、中国の新宇宙ステーション建設は注目を集めており、同国は世界からの協力を募っている。
中国の宇宙ステーションは現在建設中で高度400キロの地球軌道を周回しており、3回の有人ミッションを含む8回の新たなミッションの準備が進んでいる。
現在、中国の宇宙ステーションはコアモジュールの「天和」、補給船の「天舟2号」と「神舟12号」で構成されている。神舟12号は、宇宙ステーションに入るまでに3時間弱のドッキング状態を保った。
▽アストロノート、コスモノート、あるいはタイコノート?
中国人の一部は今回の成果を非常に誇りに思っているため、宇宙にいる人々をどう名付けるかの話題が復活している。
この名称問題は冷戦のときに起きた。ソ連が同国の宇宙飛行士を「コスモノート」と呼び、米国は自国のそれを「アストロノート」と呼んだ。
その後、標準中国語で「宇宙」に相当する「taikong」と共通接尾語の「-naut」を使い、「taikonaut(タイコノート)」という言葉が作られた。
オックスフォード辞典とロングマン辞典はtaikonautを掲載しており、その意味は中国人宇宙飛行士としている。
▽次のステップ
現在、3人の宇宙飛行士は天舟2号の補給貨物を開き、Wi-Fi接続などの機器を宇宙ステーションで設定している。
彼らは宇宙ステーションに少なくとも3カ月滞在してさまざまな技術テストや科学実験、そしてロボットアームを使った船外活動も行う。
ソース:CGTN