【保定(中国)2021年6月9日PR Newswire=共同通信JBN】GWM(長城汽車)のロシア・トゥーラ工場は6月5日に操業2周年を迎えた。HAVAL F7、HAVAL F7x、HAVAL H9と他のモデルの初回分が量産されて以来、HAVALブランドの自動車の販売台数は何年にもわたってランキングの上位にあり、このほど市場投入が承認されたHAVAL JOLIONも多くのユーザーの関心を引き付けている。こうした全てのことは、トゥーラ工場が国際市場におけるGWMのモデルになったことを証明している。
トゥーラ工場は中国の自動車企業で初の海外車両製造工場で、スタンピング、溶接、塗装、最終組み立てという4つの主要生産プロセスをカバーしている。建設の初期段階では、GWMは現地化促進の目的で同工場とロシアの道路網を結ぶ鉄道を特別に敷設し、国際的な製造プロセス、品質管理、環境保護の措置を導入し、現地の自動車製造産業クラスターを促進した。現在、同工場は年間で15万ユニットの生産能力を誇り、スマートで安全かつ効率的な生産を実現している。スタンピング機器の部品はスウェーデンのABB製リニア7軸ロボットとスペインのFAGORの連続モードプレスを使って輸送される。溶接作業場はABBのロボットとEMSの自動ディストリビューションシステムを備え、主要溶接ラインの自動化率は100%に達している。最終組み立て作業場の検査ラインはドイツのDurr総合試験台を使って車両テストを実施している。これらは中国の自動車製造の新たな頂点を十分に明示している。さらに、GWMは世界的なサプライチェーン構築のため、トゥーラ工場内にエンジン工場を開設し、2022年までにHAVALの自動車の90%以上に同工場のエンジンを供給、搭載する予定である。
トゥーラ工場は、その優れた地理的位置をベースにしてGWMの世界戦略で重要な中央アジア、東欧、北欧の隣国へと展開を延ばし、アジアと欧州の市場を結ぶ重要な交点になるだろう。それに加え、タイのGWMラヨーン工場は最近、販売が好調なHAVAL H6とORA Good Catといった2モデルを含め、今後3年で9種の新車を発表する計画を発表した。同工場はタイを東南アジア諸国連合(ASEAN)地域の新世代自動車製造センターとして推進し、GWMが世界の主要自動車市場に参入するための強力な保証を提供することにコミットしている。
3つの海外自動車工場が完成し、操業していることは、GWMが世界のビジネスをさらに拡大する確かな基盤となる。将来的には、GWMはグローバル化を加速しながら、中国の自動車ブランドを代表した「Created in China(中国で創出)」の新たなイメージ構築に一層取り組む。