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CGTN:9899万人が極度の貧困から脱却、中国はどのようして10年前倒しで極度の貧困ゼロを達成したのか?

CGTN
2021-02-26 16:29 2557

【北京2021年2月26日PR Newswire=共同通信JBN】中国は25日、農村部の貧困者9899万人を1人当たりの年収について政府が定義する貧困ラインから脱却させ、極度の貧困との闘いに「全面的な勝利」を宣言した。これは、中国があらゆる点で予定通りに適度に繁栄する社会の到来を告げることができたことを示す重要な兆候である。

中国の習近平(Xi Jinping)国家主席によると、これは、持続可能な開発のための国連2030アジェンダの目標を実現するための、世界最多の人口を抱える国の予定を10年前倒しで達成したものである。この成果は中国共産党(CPC)が創設100周年を迎える年に実現した。

習氏は極度の貧困撲滅における中国の成果を記念し、その大義におけるロールモデルを表彰する大会で「これは中国の人民、中国共産党、そして国家にとって偉大な栄光である」と述べ、その功績を「歴史に刻まれるべき地上の奇跡」として称賛した。

このイベントは25日午前、首都北京の人民大会堂で開催された。

▽改革には時間と困難な取り組みが必要

スタートは容易ではなかった。

30代の頃、習氏は1980年代前半に、国の大規模な貧困救済プログラムの呼び掛けに応え、河北省北部の正定県に草の根レベルの当局者( https://news.cgtn.com/news/2021-02-19/Poverty-alleviation-a-solemn-promise-fulfilled-by-Chinese-leadership-Y0RlOYQ32o/index.html )として派遣された。そこで習氏は改革の実験である農村土地契約を開始した。その後、同氏は福建省南東部の寧徳地区党委員会書記になった。

習氏は著書「Up and Out of Poverty」(擺脱貧困)の中で「私はいつも落ち着かない気持ちだった。貧困緩和は何世代にもわたる努力を必要とする広大な事業だ」と述懐している。

次の20年間、習氏は貧困撲滅という自らの夢を中国の政治生活の中心にもたらした。

中国共産党中央委員会政策研究室のShi Zhihong元副主任は「習氏の改革は彼の経験に端を発したものだ。硬直した古い方法では埒が明かないことを彼は知っており、改革は必須だった」と述べた。

2012年以来、習国家主席は50回以上にわたって貧困コミュニティーに深く足を運び、人民の生活を視察した。

▽実情に基づいて調整された施策

精度が中国の成功の1つのカギだった。対象を絞った貧困撲滅戦略は2013年後半に習氏によって提唱され、同氏は無差別なアプローチを「手榴弾でノミを殺すこと」に例えた。

習氏は25日の講話の中で、それを「中国的特徴を持つ貧困撲滅の道筋」と呼んだ。それぞれの世帯について、誰が正に助けを必要としているのか、誰が助けを提供するべきか、どのように助けが実行されるべきか、既存の貧困に対してどのような基準と手順が適用されるべきかといった質問に回答がなされた。

さらに歩を進めるために、中央政府も数百万人の市職員を最前線に派遣しており、彼らは最も貧しい草の根の人々の所へ赴き、困難な物理的環境の中で個人と共に働いている。

香港中文大学(深セン)Advanced Institute of Global and Contemporary China Studies(グローバル現代中国高等研究院)の鄭永年(Zheng Yongnian)院長は、CGTNに対し「そこで、再びではあるが、中国はどのようにして絶対的貧困を根絶できるのか? それは中国共産党の理念である共通の繁栄という目標によるものだ」と語った( https://news.cgtn.com/news/2020-12-21/What-s-behind-China-s-success-in-eradicating-absolute-poverty--WggLV128WQ/index.html )。

農村部のインフラ、教育、医療は全て改善した。公式データによると、960万人以上が安全上の懸念がある泥レンガ造りの小さな家を出た。幾つかの農村部の病院は、農村部住民に質の高い医療サービスを提供するために大都市圏の病院と提携した。

雲南省鎮雄県の公立病院のHu Yi院長は「病気による貧困は農村部で最も困難な問題の1つだ。人々は現在、重病であっても、治療を受けるために遠くへ出かける必要がない」と述べた。

▽農村活性化:成果を確固たるものにする

北京は現在、既に達成した成果を確固たるものにすることに加え、それ以上を目指している。中央政府は2035年までに農業と農村地域の基礎的近代化を達成することを目標とし、2050年までに強力な農業、美しい田園地方、豊かな農業従事者を達成するという壮大な目標を掲げた。

農村活性化という1つの言葉が浮上した。

中国社会科学院農村発展研究所の研究フェローであるLi Guoxiang氏はCGTN Opinionの記事(https://news.cgtn.com/news/2020-12-31/Multipronged-approach-to-comprehensive-rural-revitalization-WF4HBIfhiU/index.html)の中で「国内市場を主力とし、国内外の市場が互いに補強し合う『二重循環』の新たな開発パターンの形成を加速するためには、農業、農村、農家が中国の経済社会的発展を維持する上で安定的かつ支援的役割を果たすことが急務である」と述べた。

農産品を近隣のみで販売している農村にとっては、急速に発展しているeコマースサービスによって、現在その市場は広くなっている。

江西省万年県出身のLuo Huimin氏は都市での農産品の需要を分析し、農産品の供給を最適化した。同氏は現在、作物と油を江西省省都の南昌から遠く南部の広東省まで全国の住民に提供するチェーンストアを開設している。

90人以上が雇用され―全員がLuo氏の故郷の出身である- 彼らは現在、それぞれが毎月最高1万5000元(2172ドル)を得ている。

2019年初めに3378人の出稼ぎ労働者を対象にした調査によると、回答者の60%以上が健康、教育、インフラなどの公共リソースの改善は、彼らが田舎にとどまるように、または沿岸地域から戻るように説得する力を持つと思うと答えた。

習氏は25日の講話の中で、農村活性化には、極度の貧困の撲滅に劣らぬ困難さが伴うと述べた。「しかし、われわれは勤勉の勢いを維持し、前進し続ける!」

オリジナル記事は次を参照:https://news.cgtn.com/news/2021-02-25/How-did-China-achieve-zero-extreme-poverty-10-years-ahead-of-schedule--YabU8v30g8/index.html

ソース: CGTN
キーワード: 出版/情報サービス