上海(2021年2月24日)、韓国第2位の放送局である株式会社文化放送(MBC)は、クラウド・IPベースのライブ映像ソリューション市場・技術のリーダーであるTVU Networks (http://www.tvunetworks.com/ )の3つの統合されたリモートプロダクション技術により、64人のゲストが新型コロナウィルス特別番組にリモート出演することを実現しました。
昨秋の新規感染者急増に伴い、政府は新型コロナウィルスに対処すべく特別生放送の制作に資金を提供しました。しかし、この意欲的な計画においては、大勢のゲストが生出演せねばならず、MBCの技術力では実現不可能でした。同社の本局は、最先端で近代的な放送施設ですが、64人のゲストをリモート生出演させる能力は有していませんでした。
キム・サンドン制作技術部長は、こう語っています。「弊社は、TVU Networksとその技術力についてよく理解しています。MBCの生放送料理番組『The Paik Father』など幾つかのプロジェクトで多大な貢献をしてもらい、その信頼によって、今回、数多くのリモート映像を生放送できるようTVUに依頼することになりました。」
高品質・低遅延のライブ映像で64人のゲストを生出演させることが大きな障害であっただけではなく、機種の異なる大量のスマートフォンが使用され公共インターネットに依存する状況下でも、MBCは確実な映像中継ができるようにする必要がありました。
中継と通信
MBCは、TVU Anywhereモバイル放送アプリ(https://www.tvunetworks.com/products/tvu-anywhere/ )、クラウドベースのビデオ会議プラットフォームであるTVU PartylineそしてTVU受信装置によって、リモート中継・番組へのライブ映像の取込みや司会者とゲスト間でのリアルタイムの掛け合いを実現しました。
番組のゲストは、各自の遠隔地でスマートフォンなどのデジタル端末上のTVU Anywhereアプリを使い、MBCのプロデューサーは放送局のTVU受信装置を使って映像の中継と管理を行いました。
MBCのスタジオでは、TVU受信装置でTVU Anywhereから中継された全ての映像信号をデコードし、TVU Anywhereからの伝送を完全にコントロールし番組に取込むことができました。MBC副調整室にある受信装置は、そのSDI出力を放送局のルーティングスイッチャの入力に分配し、制作調整室にいるプロデューサーは、プロダクションスイッチャからこれらのソースを任意にスイッチングし、必要に応じてゲストを出演させました。
リアルタイムの掛け合い
TVU Partylineは、リアルタイムで放送品質のインタラクティブなHDビデオ・音声会議を実現します。MBCは、番組内で司会者とゲストのより自然な掛け合いができるよう、TVU Partylineを使用しました。
TVU Networksの特許技術を活用したクラウドベースのソリューションとして、TVU Partylineは、まるで視聴者がスタジオでのインタビュー出演するのと同じようなリアルタイムの掛け合いを、遠隔地にいるゲストと司会者の間でも確実に行えるようにしました。
TVU Partylineは、TVUのリアルタイム・インタラクティブ・レイヤー(RTIL)を活用して、ゲストとの距離に影響されない自然な会話を実現します。TVU Anywhereなど他のTVU製品とシームレスに統合し、アクセス・使用しやすくなっています。
番組の準備と実行
TVU Anywhereの送り返し映像フィードバックと呼ばれる機能を使用する事によって、ゲストはピクチャインピクチャの映像で番組や他のゲストの送り返し映像を見ることができるため、より自然な対話を行うことができます。
さらにゲストと司会者の自然な掛け合いを実現しているのがTVU Partylineであり、遅延に惑わされることのないリアルタイムな会話ができるようになっています。
当特別番組の制作にあたったキム・サンドンMBC制作技術部長は、TVU Partylineを選定した理由を次のように語っています。「TVU Partylineは、難題を見事解決してくれるソリューションです。これだけ多くのゲストを自宅やオフィスからこの特別番組に出演させることは、従来のリモートテクノロジーでは実現不可能でした。」
「しかし、TVUPartylineをTVU Anywhere・TVU受信装置と併せて使用することで、出演者間の距離や通常予想される遅延を克服することができます。すべてのゲストと司会者があたかもスタジオに同席しているかのような掛け合いを行うことができるため、視聴者は技術的な制約によって話が延々と途切れることに気を取られることもなく、伝えられている新型コロナウィルス関連の重要な情報に意識を集中できます。」
「この技術無くしては、このような重要な主題に関して、これほど多くの出演者がそれぞれ独自の視点を持ち寄る生番組を一体どうすれば制作できたか想像もつきません。今後TVU Partylineは、私たちの制作機材の中で頻繁に使用されるでしょうし、特に、遠隔地にいるゲストが生番組にリモート出演する必要が生じた場合には、活躍してくれることでしょう。」ともキム・サンドンMBC制作技術部長は語りました。
TVU Networksのアジア太平洋地域セールス担当バイスプレジデントであるフー・リーミンは、次のようにコメントしています。「MBCがこの非常に重要な公衆衛生に関する番組の制作を実現するためにTVUを選んでくださったことを、光栄に思います。世界の多くの放送局と同様、MBCはコロナ禍における制約を克服するために、弊社のTVU Partylineなど新しいリモート・プロダクション・ソリューションを採用してくれました。今後も、MBC他アジア太平洋地域の大手放送局の抱えるIP・クラウドプロダクションのニーズに対応してお役に立てるよう、楽しみにしております。」
詳細は、https://www.tvunetworks.comを御覧下さい
(日本語リリース:クライアント提供)