【深セン(中国)2021年2月19日PR Newswire=共同通信JBN】MWC Shanghai 2021に関するファーウェイ(Huawei、華為技術)のメディア、アナリスト向け事前ブリーフィングで、同社キャリアマーケティング&ソリューション・セールス部門のプレジデントであるPeng Song氏が「NetX 2025: The Path to Future Networks(NetX 2025:将来のネットワークへの道程)」と題する基調講演を行った。基調講演の中で、Peng氏はIDC調査分析に基づく添付資料を含むNetX 2025ホワイトペーパーのリリースを発表した。このホワイトペーパーは、将来のオペレーター(通信事業者)ネットワークがどうなるか説明するGUIDEモデルを紹介している。
通信サービスは過去20年、音声のみからデータ、ビデオ、その他多くを含むものに進化してきた。増大するニーズに応えて、無線、輸送、IT技術が通信サービスと並行して発展した。
Peng氏によると、インテリジェント社会へのトランスフォーメーションが加速する中で全産業がデジタル時代に突入しているが、そこではICTインフラがデジタルエコノミーで極めて重要な役割を担う。あらゆるサービスシナリオのターゲットネットワーク(Target-network)計画は、オペレーターの成長のカギを握っている。ビジネスの成功を目指すターゲットネットワーク計画によって、業界はビジネスの本質を念頭に置いて行動しなければならない。新たなサービスと技術のニーズに適応するため、テレコムネットワークが大きく変わるのは必至である。したがって、オペレーターが明日の新しい機会を捉えるには、ターゲットネットワーク計画を今日立てる必要がある。
Peng氏は基調講演で、2025年のターゲット・オペレーターネットワークに関するファーウェイのビジョンを明らかにした。ファーウェイはビジネス成功と技術力の観点から、ターゲットネットワークには5つの特性が必要とみている。Gigabit Anywhere(どこでもギガビット)、Ultra-Automation(超自動化)、Intelligent Multi-Cloud Connection(インテリジェント・マルチクラウドコネクション)、Differentiated Experience(差別化体験)、Environment Harmony(環境との調和)である。
Gigabit Anywhereは、ユーザーにデジタルサービスを提供するターゲットネットワークに欠かせない。ギガビットネットワークは企業や都市、さらには国家の経済が成長可能な基礎である。ギガビットコネクティビティーは、VRやAR、産業用カメラ、生産データ収集などの製造業応用の最も基本的な要件である。
Ultra-Automationは、インテリジェントO&Mを伴うターゲットネットワークに不可欠である。5Gが広く展開され、ますます多くのオペレーターが産業デジタル化サービスに着手する中で、ネットワークの規模と複雑性は飛躍的に増大している。オペレーターはビッグデータとインテリジェントテクノロジーを採用して、超自動化を可能にする必要がある。オペレーターネットワークは複雑な作業をインテリジェントに自動化し、人手による作業を簡素化することによって、より大きい価値を創出することができる。
Intelligent Multi-Cloud Connectionは、サービスアグリゲーション向けのターゲットネットワーク・プラットフォームを生み出す。長年の開発を経て、クラウド技術は従来のITからクラウドコンピューティングに、その後クラウドネイティブに進化した。企業のデジタルトランスフォーメーションはITシステムのクラウドベース化を促進し、マルチクラウドコネクションはコスト抑制、サービスの信頼性、マルチクラウド・ディザスターリカバリーの要件を満たすうえで今や必須になっている。このような変化はインテリジェント・マルチクラウドコネクションの新要件を推進し、クラウドネットワーク・コンバージェンスサービスを開発するオペレーターに新たな機会をもたらす。
Differentiated Experienceは、ターゲットネットワークがビジネス成功の促進を可能にするカギになる。ユーザー体験の本質はビジネスであり、ビジネスの本質は収益化である。差別化されたエクスペリエンスがプレミアムを生み出すことは、より多くの事例が証明している。例えば、企業および政府の市場で証券取引所は、ネットワーク遅延の1ミリ秒短縮に10倍のレントを支払うことをいとわない。オペレーターにとって、差別化されたエクスペリエンスは最善努力体験と決定的体験の両方を提供することを意味する。優れた体験はユーザーの個人的ニーズを満たし、差別化体験はオペレーターが新たな価値を得る場である。
Environment Harmonyは、ターゲットネットワークの社会的責任に対するコミットメントであり、世界の大手オペレーターの持続可能開発戦略の一環でもある。オペレーターは製品と技術を継続的に革新し、エネルギーを節約して排ガスを削減、循環型経済を開発しなければならない。オペレーターはまた、設備、電力、ネットワーク展開、データセンター、操業、アプリケーションの革新を通じて、グリーンなコネクション、サービス、O&M、アプリケーションを可能にし、業界関係者の協力を促して、低炭素社会を構築しなければならない。
MWCの事前ブリーフィングでリリースされたNetX 2025ホワイトペーパーは、NetX 2025の推進者、NetX 2025を特色づけるGUIDEモデル、NetX 2025開発に関するレコメンデーション、2025年に向けた重要な革新的技術など、ファーウェイの取り組みを説明している。
Peng氏は講演を終えるにあたって、オペレーターに向けたNetX 2025のGUIDEモデルが将来のオペレーターネットワーク、サービス発展に対するファーウェイの理解とビジョンを表していると述べた。ファーウェイはオペレーター、業界に協力して未来志向のターゲットネットワークを探究、構築し、2025年までのビジネス成功実現にコミットしている。
ソース:Huawei