【台北2020年12月17日PR Newswire=共同通信JBN】2020年のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の世界的な大流行はあらゆる部門に影響を与えた。台湾では、旅行者、とりわけ海外旅行者とビジネス旅行者に依存する旅行関連業界は最も大きな痛手を受けている。世界的なパンデミックは感染拡大を続け、全てのホテルがパンデミックの悪影響に対応し新しいビジネスモデルを求めて奮闘している。隔離用ホテルに転換したホテルもあれば、新たなマーケティングキャンペーンを開始したホテルもある。
台北市中心部の大安地区の路地に位置するFolio Daan Taipeiは、築43年のTaiwan Cooperative Bank(合作金庫銀行)行員宿舎を改築したデザインホテルである。循環型デザインの原則を採用し、「台湾デザイン研究院(Taiwan Design Research Institute、TDRI)」が「Rock Rising」と「2 by Wu&Chen」を主導し、サービスイノベーションに重点を置き、ホテルと循環型製品を組み合わせた革新的な総合サービスを開発する。空間の再構築、サービスデザイン、厳選された循環型製品から体験的活動に至る没入型体験の計画を通じ、循環型デザインと製品は、旅行と生活の場で消費者が自然に使用し手に入れる。
場所の循環型デザインは2つの客室の再設計で始まる。最初の部屋は「グリーンエネルギー」に触発された「Livingreen Room(生きている緑の部屋)」で、生花店で売れ残った花と台湾の在来植物と融合し、永遠に循環する命の希望を成長する緑の植物に吹き込む。第2の部屋は「Hiddenspace Room(隠された空間の部屋)」で、「省エネルギー」を重視している。照明のデザインによってアースカラーが広がり、静かでありながら活力に満ちる力強い大地の隠されたダイナミズムを表している。循環型のコンセプトは、空間デザインのみに取り入れられているわけではない。客室の水用グラスは「Spring Pool Glass」がリサイクルガラスを使用し手作業で制作した。読書灯は「TPCreative」の退役設備の廃材で作られている。「Oringo」による快適で柔らかな室内スリッパは端切れのレザーで作られている。「SESN」が供給するトイレタリー用品は、完全分解する非プラスチックパッケージを使用している。ステレオシステムは「minfort」が古いドアフレームで制作した木製スピーカーを備えている。
家具については、「REHOW」と「2 by Wu&Chen」はFolioの廃棄された寝具を使用し枕カバーとベッドライナーを制作した。ナイトスタンドは「Sleepy Tofu」がリサイクルパルプで制作したものである。「#0Waste」による椅子は不要になった布地を利用している。「TZULAI」(ツゥーライ)のタンブラーは使用済みコーヒー粉から作られている。トラベルパックは「bitplay」のリサイクル素材と「REBIRTH」の廃棄されたキャンバスで作られている。循環型コンセプトは、ゲストが空間に足を踏み入れた瞬間から歓迎するだけでなく、真に、ホテルでのアップグレードされた生活体験である。
循環型プロジェクトは、初めにホテルをデモの場とし、パンデミックの時期にサービスモデルを再考し革新しながら循環型デザインを活用し持続可能な未来へのサポートも示す。将来的には、プロジェクトは、循環型コンセプトが他の部門でも再現され得るデザインの学際的なつながりの力みを利用し続け、消費者と業界の関係、ならびに循環型環境と消費者と業界の新たな消費モデルの関係を再構築するビジネスモデルを開発することを目指す。
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(写真説明:Livingreen Room(左上)、Hiddenspace Room(左下)、廃棄された取り扱い表示ラベルで作られたベッドライナー(右))